2020/10/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > のどかな朝。お店の前で箒を持ちながら、欠伸を小さく噛み殺す。すっかり秋めいてきていて、今の時間はこの格好だと肌寒さを感じる。そろそろ上着を羽織るようにしようかと考えながら、箒で掃いたごみを一ヵ所に集めていく。
空には薄い雲が垂れこめていて、一雨きそうな雰囲気だった。急ぎの来店をする人もあまりない職業だから、その日の客入りは天気に結構左右されがちで。
「…晴れるといいな……」
空を見上げながら、ぽつりと呟く。さすがに天気が悪いからという理由だけでお店を休むわけにもいかない。もし雨が降ったら、一応カウンターには待機しながら読書でもしようかなんて考える。
薄い雲がこのまま風でどこかへ流されてくれれば一番だけど。
■ミンティ > そろそろ掃除を終えようかというところで、遠くから元気な声が聞こえてくる。近所の子どもたちが朝食を終えて、早速遊びに出てきたのだろうと思うと、その様子を見ていなくても微笑ましい気持ちになって、口元を緩めた。
けれど、勢いよく走ってくる足音が近づいてくると、事情が違ってくる。掃き集めたごみを蹴散らされてしまわないように、お店側に寄せようと、あらためて箒を掴み直して。
「……はい?……きゃ、あ……?!」
急に名前を呼ばれて動きが止まった。振り返ったとたん、子どもたちが手にしていた小さいバケツが振りかぶられて、ばしゃん、と冷たい水を浴びせられた。
とつぜんすぎて避ける事も叶わず、彼らのいたずらをまともに受けてしまう。悲鳴を上げたあと、走り去っていく背中を呆然と見送る。通り魔みたいな犯行に、捕まえてお説教する事もできなかった。
結局ごみも散らかされてしまって、濡れて透けたブラウスを気にするより先に、がっくりと肩を落として。
■ミンティ > 溜息をこぼしながら掃除のやり直し。それでもあんまり派手に散らかされてはいなかったから、長い時間はいらずに終える事ができた。
今度会ったらきちんと叱ってやろうと見知った子どもたちの顔を思い浮かべていると、お向かいのお店から店主の男性が出てきて、気まずそうな顔をされた。
ブラウスが透けている事を指摘されると、にわかに顔を赤くして、謝罪とお礼を言うと、あわてて自分のお店へと逃げていき…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。