2020/10/10 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 朝食用のパンが切れていたから、朝早い時間からの外出。
パン屋くらいは近所にもあるけれど、今日足を運んだのは、家からすこし遠い、賑やかな大通り。以前、別の用事のついでに立ち寄って、なんとなく買って帰ったパンがおいしかったから、最近のお気に入りになっているお店だった。
この時間だから焼き立てのものを買う事ができて気分がいい。買ったばかりのパンは、胸に抱えた紙袋越しでも温かくて、それにとても香ばしい香りを漂わせている。

「どうしようかな…」

無意識に独り言をこぼしながら考えているのは、今日の朝食の献立について。このパンをおいしく食べる方法。
家に帰るころにはすこし冷めてしまうかもしれないと思うと、自然と早足になって。

ミンティ > 行きよりも早い時間で、家の近くの商店街まで戻ってきていた。そろそろどのお店も開く時間。外に出てきていた顔なじみの店主たちに声をかけられるたびに、足を止めて、ぺこぺこと頭を下げながら挨拶をする。
そうしているうちにパンが冷めてしまわないか不安になる、そんな帰り道だった…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都マグメールの平民地区。
富裕層でも、貧民層でもない、文字通り、平民の多くが生活する街は、
王都の中でも最も面積も広く、人口も多い賑やかな場所である。

上下の身分、多種多様な種族が往来する街並みは貧民街に比べれば、
一見すれば治安が良く、住みやすさを感じさせる事だろう。
衛兵の詰め所が存在する平民地区では必然的に街中を警邏する兵士の数も多く、
行き交う人々に彼等が目を光らせている。
だが、それが必ずしも治安維持のために輝いているとは限らない訳で。

「――――其処のアンタ、少し良いか?」

なめし革の胸甲を身に纏い、腰に剣を佩いた警邏中の兵士風の男が
道を行き交う女の後ろ姿へと声を掛ける。
ちらりと覗いた横顔が好みであったのか、或いは、顔見知りだったのか。
口端に滲んだ嗤みは、この後、彼女に降り掛かる災厄を象徴しているかのようであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」にボブさんが現れました。