2020/09/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 「~~~♪ うーん、今日はやすくって、イイものいっぱい買えたぞーっ! どんなお薬、つくろっかなー…っ」

王都の市場の知る人ぞ知る一角で、薬の素材となる良質な薬草や果実などを安値で仕入れたご機嫌な薬師の少年。

それらを紙袋にぱんぱんに詰め、細腕でしっかりと抱き、少し危なげな足取りで自宅たるテントへの道を歩いていたが、
インフラの整わぬ荒れたレンガ道の路地にさしかかったころ、隆起したレンガの一片につまずいてしまう。

「~~~っと…ぅ、うあっ!!?」

べちょ、と間の抜けた音をたてて路面にうつ伏せに突っ伏す小さな体。
紙袋を最後まで離さなかったために、それがクッションとなってケガの類いは無かった。

素っ裸に桃色のシャツをワンピースのように羽織っただけの小ぶりのお尻もぺろんと丸出しにしてしまいつつ、
怪しげな色と香りのキノコや木の実、動植物の干物や酒瓶などが、
放射状にさまざまな素材が散らばってしまう。

周囲には、甘さと酸っぱさと苦さと辛さ、果実や香水、熟成した牛肉や花、さまざまな香りが滅茶苦茶に広がって
異様な香気の空間と化していた。

「いてて…うー…やっちゃった。」

床に散らばった素材を見て、うつ伏せのままふにゃ、とうなだれた。

タン・フィール > その後、一生懸命に品物を拾い集め、路地の奥へとさらに歩んでいく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 路地」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「平民地区・食堂酒場」にグラスシエルさんが現れました。
グラスシエル > 食堂と飲み屋が一体化した、平民地区によくある居酒屋
客も結構多く、仕事が終わった労働者が騒ぐ憩いの場、値段も良心的で量も多い。どちらかといえば酒とつまみで儲けてるような店だ。
そんな居酒屋に少年はいた。酒はあまり飲まない。お目当てはここのスパイシーステーキである。
安っぽい肉を叩いて柔らかくして、スパイスやらなんやらに漬け込んだジャンキーな旨さ

「やっぱコレだよな、素材の味なんか知らん知らん。あぐもぐ」

高い食材を新鮮に調理すれば美味いのは当然である。こういう安い食材を美味く調理するのが腕というものだ
そういう意味で、ここの調理人は非常に少年のお気に入りだった。肉をかじって、食いちぎる。
そして、薄い茶で飲み干す。美味い

「かぁー!うまっ、おーい! 唐揚げも追加で頼むわー!」

グラスシエル > 食事も終わって、満足そうに店を出る
ご案内:「平民地区・食堂酒場」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリトさんが現れました。
リト > 「うーん……」

広い通りに等間隔で置かれたベンチの一つに腰掛け、少女は腕を組んで悩ましげに唸っていた。
興味本位で傍の奴隷市場を覗き見してきたは良いが、結局何事もなく。
ただ見るだけで終わってしまったのが主な理由。

いい加減そろそろ召使というか、お手伝いさんというか。
身の回りのことをお世話してくれる専属の子が欲しい。
だがただ街をぶらぶらしてたって見つかる筈もなく、どうしよう…と頭を働かせていたわけで。

「うんん……」

無い頭を奮ってみてもたかが知れている。
捕まえてくるのも良いが、そういう子は怖がって心を開いてくれない。
通じ合うような相手でなければ、しっかり仕事をこなしてくれないだろうから…という偏見があったりする。

リト > 「はぁぁぁ…ほんと、先は長いなー…」

ぶつぶつと呟きながら、吸血鬼の少女は自分の城に帰っていく…

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリトさんが去りました。