2020/09/27 のログ
■カーレル > 豆菓子を彼女に譲っておいて言うのも何だが、彼女がそれを食べ始めるとまだ入るのか、と再び感心してしまった
しかしまあ、彼女の体躯はともかく、格好は冒険者のようにも見えるから
健啖でもおかしくはないようにも思えるけれど
「…いや、舐めないから
往来でいい大人が小さい子の手なんか舐めてたら、明日の朝は詰め所の牢屋で目覚める羽目になる」
呆れ返ったように言いつつ、コートのポケットを弄ると、女物のハンカチを取り出して
ジッ、と出て来たハンカチの由来を思い出すように眺めたあとで彼女の手をとり、タレと蜜とを拭ってやり
これでよし、もういいよ、と自分の手を引っ込めてハンカチをコートのポケットに押し込んだ
それから煙草を懐から取り出し、彼女にちらりと見せれば一服していいか尋ねるよう首を傾げて見せ
「いや、夕飯何処で食おうかなって家出てきたけど、なんかどこも一杯で…そのまま流れてきた
そっちは?見た所、冒険者か、騎士か…その辺りのような気がするけど」
少々、露出が過ぎる気がしないでもないのだが
まあ他所の冒険者も幾分か露出の多い人物もいるし、流行りものだと言ってしまえばそんな気もするし、
薄く身体にフィットする高価な素材なのだ、と言われれば専門家ではないからそういう風にも見える
■アリエル・ウォールウェン > 「騎士兼剣闘士だよ。これでも白銀の淫乱姫という異名を持つ売れっ子剣闘士なんだ」
アケローン闘技場で二つ名を持つ当たり確かに売れっ子なのはわかるだろう、にしても内容はひどすぎるが。
「あと、多分ボクのほうが年上だね。これでも32なもので」
ニッコリとそう答えながら手をぺろぺろとなめ、そのあと鼠径部にソースを少し塗る。
「舐める?」
そんな挑発をしたりして。
「ああ、お外が嫌なら、あそこのお部屋とかでもいいよ?」
指さす先には連れ込み宿がある。
■カーレル > 闘技場絡みの仕事は請け負ったことがあるが、流石にそこに所属している剣闘士の名前までは記憶していなかった
していなかったが、淫乱、なる二つ名が彼女の見目とは乖離しているように思え、疑惑の視線を向ける
しかし、見た目で判断すると痛い目を見るという事は重々承知していたから納得せざる得ない
「二つ名持ちも、売れっ子だってのもまあ良いけどさ、淫乱ってのはひでぇ命名だな
…もうちょい、捻りというかさ…」
良しとも悪し、とも言われないので勝手に煙草を咥えるとその先に火をつけて
ふーっ、と紫煙を吐きだせば、信じられない言葉が彼女の口から飛び出しケホケホっと咽て
「全然そうは見えないわ…つか、32かあ…32、なあ…」
もう一度、視線を送るり失礼なくらいに彼女を観察してしまった
すると何やら自らにソースを塗っている様子が見て取れて
「舐めないから、綺麗にしておきなさいよ…
一応、売れっ子剣闘士なんだろ…頼むぜ…」
彼女の「舐める?」という声にやや被せ気味に応え再び煙草を咥えると、続いた彼女の言葉に深く息を吐いて
「売れっ子からのお誘いはものすごーく、ありがたいし、ほんっとに32歳の、年齢に即した身体つきなら、
1も2もなく誘いに乗ってたけどさあ…もうちょい、こう肉付きというかがなあ…
今、32歳なら50歳あたりになったら誘ってくれよ、そん時は付いてくから」
彼女の指差す方向を見れば彼女の言わんとしている事はわかる
確かに淫乱の姫騎士、というのもその通りであるらしいような気がする
彼女の風貌と言動との差に未だに夢でも見ているような感覚を覚えつつ、ベンチから立ち上がり軽く伸びをする
■アリエル・ウォールウェン > 「むー、しつれいな。多分これ以上成長しないから、50になってもこのままだけどねぇ」
身長はまず伸びないだろう。体つきはもう少し丸くなるかもだけど……
正直重くなりそうだ。
「うーむ、とても残念だねぇ」
もぐもぐと串焼きを食べていく。
あまり相手も乗り気ではなさそうだし、無理強いはしない。
彼が去っていくなら見送るだけだろう。
「何なら闘技場で相手してよ。結構いい賞金出るよ」
そんなことを言い残して
■カーレル > 「…それはそれでメチャクチャ勿体ないな。絶対美人になんのに」
さらりと伸びた銀の髪に目鼻立ちの整った風貌
眼を閉じれば、ううーむ、と唸り彼女の50歳の時の姿を想像する
…いや、まあ成長はしないらしいので願望有りきだけれども
「普通に子供にしか見えないのに俺より年嵩ってのがなあ…あれか?不老の一族か何かか?」
或いは人間ではないのか…王国ではよくあることであるけれども
独り言のように彼女を観察しつつぶつくさつぶやいた後で立ち上がる
残念がってくれているので何かちょっと嬉しいような、そんな気がしないでもないけれど
「闘技場、ね…嫌なんだよねえ、痛かったり、人前で戦う姿晒すの…大して腕が立つわけでもないし…
まあ、応援にくらいになら行ってもいいかも知んないけどさ…」
豆菓子を間に再び串焼きにかぶり付いている彼女
よくもまあ、腹を壊さないな、とか思いながら咥えていた煙草を手にした携帯灰皿に押し付けて
「そんじゃあ、行くわ
闘技場やら戦場やらでうっかり死んだりしないでくれよ…良い夜を」
ふわふら、と背中を向けてつつ手を振れば屋台の立ち並ぶ通りの方へ歩いていく
そのうち、人混みに紛れて姿が見えなくなった―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアリエル・ウォールウェンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカーレルさんが去りました。
ご案内:「雨の公園」にタン・フィールさんが現れました。
■タン・フィール > くもり空から一滴二滴、降り出してしまったかと覚悟してから1分と経たぬ内に、ざあざあと降り出してしまった雨に、
王都の街を歩く人々や、自然公園を散策していた者は蜘蛛の子を散らすように、雨宿り先や自らの家へと逃げ戻っていた。
「うう~~~っ…やっちゃったなぁ、もうちょっとはやく移動すればよかった。」
裸の体に桃色のシャツを一枚羽織っただけという少年は、濡れ鼠になりながら自然公園の大きな木の下で雨宿りをし、
ぎゅうう、と裾を弱い握力で絞れば、ぽたぽたと雫がにじむ。
足元には、多少の雨天でも構うまいと自然公園の片隅に割いていた、
薬用の草花や木の実がつめこまれたバスケットがひとつ。
これらの採取に気を取られる内に、雨が大振りになって逃げ残ってしまった。
「…へくちっ」
季節も変わり目で気温は下がり気味のためか、濡れた肌や髪に風が当たるたびに体温が奪われて、
小動物めいたくしゃみをしてしまう。
もう少し雨宿りに適した木や、屋根付きの避難できる先がないものかと、
大きな瞳をくりくりさせて、きょろきょろと周囲を伺って…。
ご案内:「雨の公園」からタン・フィールさんが去りました。