2020/09/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジュンさんが現れました。
ジュン > 「ふぅむ、すっかりこんな時間だ」
夜の街に一人の青年が姿を現す
何か仕事でもこなしてきたのか
兎も角夜の街を歩いていれば

「…おや?」
たまたま通りがかったところに一人の少女が目に入る
その少し儚げな姿に青年は目を奪われるとともに、何か困っているような様子に、最初は親切心で

「ねぇ君どうかしたのかな?」
と、まずは声をかけることにした

テレサ > 「……え?」

呆けていた少女は、ふいに掛けられた声に目を丸めながら振り返る。
視線の先に立っていたのは、年上の青年だった。黒髪黒目の容姿は見慣れぬもので
暫くその容姿をぼうっと眺めた後、改まってベンチからそそくさと立ち上がり深々とお辞儀をして

「こ、こんばんはっ。わたし、テレサ・アッシュフォードと言います。えぇと……」

自分が行商人の娘であること。この街へは近日訪れたばかりだということ。
それから、未知の道に迷い困り果てていたという事をおずおずと青年に伝え

「えぇと、失礼ですが、貴方は……? その、旅のお方とお見受けしたのですが……」

上目遣いで遠慮がちに相手の事を尋ねようと言葉を返した。

ジュン > 「こんばんは、テレサちゃんでいいかな」
挨拶を返して、事情を聞きうんうん頷きつつ
自身のことを訪ねられれば

「あぁ、俺はジュン、まあ確かに一応旅人だね」
と自己紹介を返し

「とはいっても最近は結構この辺りに留まってるけどね
何なら、案内してあげるけど、どうする?」
と困っている様子にそう提案する

テレサ > 「はい、テレサで構いません。あの……こんばんは、ジュンさま」

自己紹介を返されると、人に会えた安堵感からか自然と笑顔が浮かんでくる。
改めて、今度は居住まいを但し礼儀正しくカーテシーでお辞儀を返した。

「ほ、本当ですか? とても助かります。地図も持ってなくて、困り果てて居たんです。宜しくお願い致します」

願ってもいない提案に目をぱちくりとさせた後、改めて深々と頭を下げて依頼する。頭を下げたまま、ほっと小さく溜息をついた。

ジュン > 「うん、こちらこそよろしくテレサちゃん」
お辞儀に対して頷きで返せば

「それじゃあ、案内する代わりに…まあそれは後でいいか
それじゃあ行きたい場所は?そこまで案内するから」
と言って、目的地まで案内し始める

テレサ > 「わ、わかりました。後に続けば良いんですよね。……え?」

案内を始めた青年の後に続き、少女もその場を後にして行った。
"代わりに"という言葉に対して小さく首を傾げたが、続きを取り下げた青年の以降は汲めぬままで――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からテレサさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジュンさんが去りました。
ご案内:「薬屋のテント」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 風の強い平民地区の一角、自然公園の中の開けた平地。

整備された木々や草花の野原となっている自然豊かなそこに、一生懸命にテントを張る準備をする小さな影がひとつ。
このテントを普段の住まいとし、薬屋の店舗ともしている少年薬師が、
強風と格闘しながらなんとかテントの骨組みを仕上げ、
ペグを地面に打ち込み、ロープを張ろうとしていて…

「わわっ!っく、 ぅう~~~っ! このっ…!
あとちょっと、あとちょっと~~~っ!」

手付きそのものは不慣れではないが、いかんせん強風を布地が受け、手も疲労で強く握りきれずうまくいかない。

日頃は1分ですむ作業に10分かかってしまうペースに悪戦苦闘しながら、
テントが風をしのげる状態までもう一息…。
ぐずぐずしていると、雨まで降ってきてしまうかもしれない。

「いよっしょ…っと! ぅんしょ…っとぉ…! うう、もう少し】~…!」

ひとまず、テントの形だけでもできあがったら、中で火をおこし、温かいものをこしらえて一休みしようと、
目前の安息のために小さな体を奮い立たせて、ぎりぎりとロープを引き、テントがもちあがっていく。
しかし、頼り投げな華奢な体躯は、いまにも飛ばされてしまいそう。