2020/08/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区//酒場」にレギオンさんが現れました。
レギオン > 平民地区と貧民地区の境目にある酒場。
冒険者や行商人、あるいは日銭を稼いだ労働者が集まるような場所。
お高く止まった貴族や騎士階級だと、少し遠慮するような、そんな店だ。
今の刻限は、ちょうどかき入れ時。
遅めの夕食を取るものや、やけ酒を煽るもの、祝杯をあげるもので店は賑わっていた。
がやがやと活気に満ちた店内の、カウンターの席に腰を下ろした男。
杯片手に、つまみの肉料理をフォークで口に運んでいた。

「いや…流石に王都まで来ると賑やかだな。」

連れもいなければ、一緒に飲む相手もいない。
残念ながら、左右の席は空いた侭。
だから、この言葉は独り言だ。それを杯に注がれた酒で流し込む。
“お客さん、王都は初めてかい?”と聞いてくる恰幅の良い店主に

「ああ、そんなとこだ。
 それより、親父、この辺りにゃ仕事はあるかい?」

“生憎金欠でね”なんて肩を少しだけ竦めて返す。
左右対称的な色合いの紅と、碧の瞳を笑みの形にして。