2020/08/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に黒須さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルマさんが現れました。
アルマ > ――とある花屋のお使い少年。
冒険者見習いであり、働いたお金で装備を整え一流冒険者を目指す少年。
実力は並み並み以下、一般人以上。
上手く扱えば爆発力のある特異能力をもっているが、発動までに掛かる時間と目立つことから使い道は微妙。
成長期なので少しばかり背丈が高くなったのは良かったが、筋肉が今一つかず目下その編を改善したい15才。

「久々に王都に帰れたのは良いけど、何でそんな日に限って空模様が怪しいの?」

いつもと変わらない平民地区。
大通りを今回の遠征で得た給金の入った財布を握り締め、冒険に必要なツールの一新と出来ればサイズの合わなくなった装備を買い換えようとアルバイト先の花屋からでたはいいものの、ついでとばかり早速配達をまかされ、配達先に花束を届けた帰り道の事である。

口から出た愚痴はぐっと首をそらして空を見ればわかる。
今日は気温が高いだけでなく、青空であって欲しかった空は雲でパっとせず身体に受ける風はちょっと湿気っぽい、是は冒険者として冒険者としての勘であるが絶対雨がふる前の空気である、という事で吐き出した愚痴。

折角の買出しなのだからすっきりと晴れて欲しかった。
帰り道に冒険者ギルドに立ち寄る必要もあったし、慢心で雨具も持ってきてないし、王都に帰還してそうそうついてないようだ。

それもシャツは白、ズボンも白、水溜りなんか出来て泥が跳ねた日には染みになって……とまで想像容易い。

………ともかく。
平民地区の大通りを時折武器屋や雑貨屋を覗きながら歩いている、目的はあるが完遂しないとダメってわけではないので、比較的表情はゆるやかな笑みのまま。

アルマ > 比較的、である。
暫くすると暗雲立ち込める――には少しまだ遠そうだが、遠くでは雷でもなっていそうな程に空が暗くなってきた。

だが是も時折という奴で空の彼方で風竜が暴れているのか、雲が途切れ途切れなのも視線をその薄暗い空へ向ければ見えるし、その切れ間からは眩い日差しも見えてくる。

短時間で強く降るタイプの雨かな?と小さく首を傾げてから、ならいざとなったら雨宿りをするし、と散策は続く。

――…空を見上げた視線を大地へと戻せば、本当に偶然1件の武具屋に憧れのものが。

視線をそれに足もそれに武具屋に近づいて見れば、その武具屋の入り口近くに客寄せ的なアレなコレで全身鎧がフルプレートメイルがそれも騎士団仕様で材質もミスリルを使った高価なものが飾られているではないか……。

あああああ!!!と叫びそうになって思わず抑える自分の口。
冒険者として男として一時期騎士を目指してみようかと思って伝手がなくて残念無念だった自分には眩しすぎる、それにまたああああ!!と叫びそうになる。

――…ニ度目の絶叫は値段の所為である、ちゃんと口を押さえているので声は出ていない筈で。

アルマ > 暫くは手持ちの硬貨と今後入る予定の収入とを計算し、其処にそれを装備した際に動けるかどうかを加味しながら、迷う、買えないけど、前金で何とか確保だけ出来ないかとか考え続けるが結局どれもコレも上手くいきそうもない。

「………あぁー………。」

亡者の如き呻き声と両肩を思い切り落しながら、平民地区の大通りを後にするのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアルマさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
イディオ > (冒険者ギルド、其処は様々な冒険者が集まり、依頼を受ける場所。そして、酒場が併設されていて、其処で酒を飲み、楽しむ事ができる場所でもある。
そんな冒険者ギルドは、何時ものように冒険者たちが酒を酌み交わし、一日の終わりを楽しく終了させている。
食事をするもの、次の依頼をどんなものを受けるか相談するモノ、恋人と熱い夜を迎えるもの、楽しみのために夜の街に繰り出す者。
男女関係なく様々な目的をもって、今この時、生きていることを謳歌している。

そんな冒険者ギルドの扉が開き、ボロボロになった冒険者が一人、入り込んでくる。ボロボロ、と言うが、別に大怪我をしているわけではなくて、疲労困憊、と言う方のボロボロである。
鎧は血や泥で汚れているし、バックパックにも泥が付いている、鞘に収まった剣もそうなのだろう、左手に持つ盾は不気味なほどに綺麗だった。
死んだ目をしている冒険者は―――死んだ目自体は普段からそれそのままな男なのは、冒険者たちでも有名である。
戻ってきた冒険者の名前は、イディオという、このギルド所属でも、一応ベテランクラスの冒険者、英雄の様な派手な実績はないが、下積みやコツコツとした依頼を受けてきた男。
そして、余りパーティを組まずに一人で依頼を受けてこなしている、主に薬草採取などの依頼が中心の冒険者だ。)

「ういーす………。」

(顔なじみの冒険者に軽く挨拶しながら入り、ふらりふらりと倒れそうによろめきあるく。先も言ったが、怪我ではなく疲労だ。
なんとかかんとか、受付の前まで歩いて戻り、懐から一枚の紙を取り出して渡す。
依頼完了の確認書だった。それを渡してずるずると、その場に座り込んでしまう。)

「今回の依頼、ひでぇ……。」

(受付の人が聞いていないだろう、なぜなら、報酬を持ってくるために奥に引っ込んでいるから。それでも、冒険者はぼそりと依頼に対する愚痴を呟こうと、しているのだ。
他の冒険者たちは当然、こういう事はよくある事なので、入って来た時のボロボロさに目を向けたが、思い思いの行動に戻っていた。)

イディオ > (冒険者は、カウンターを背にして座り、茫とした様子でほかの冒険者たちを眺めていた。依頼の内容としては、護衛依頼。受けた理由が、ギルドで手配していた冒険者がけがで動けなくなり、ギルドの面子と云う物で、代打として立てられたのだ。
ギルドからの依頼という事で、受けないわけにも行かず―――報酬が良かったのもあったが。受けて言った矢先で。
依頼人はあちらこちらにフラフラするし、護衛の観点から危ない所に行かないように注意すると、わくわくして其方に行くし。
それで危ない目に会えばこちらを非難するというとんでもないタイプだった。

最初の方は兎も角、途中からああ、そういう感じなんだなとわかったから、予め動いて何とかする様にしていき、乗り切った。
もう、金輪際あの護衛依頼は受けないと心に誓った。指名されても受けない、とも。

ぐったりとしていたら、ようやくギルドの受付の人が報酬を持ってきてくれた。色々精査していたのだろうか。
披露しすぎてもう、時間がそれなりに立っていたという事実さえもどうでもいい。
出された袋は普段よりも多く、依頼の報酬に色々上乗せされていた。)

「………―――。」

(やっぱりな、と言う思考も一つしながら、のろのろと男は金貨袋を受け取り、受付の人に挨拶をして、立ち上がる。
胎も減ってるし、まずは酒場で、肉と魚と酒と酒だ。
そう決めて、ふらり、と併設されている酒場へと歩くのだ。
いやもう疲れた勘弁してほしい、そんな風に男はつぶやきながら、酒場の中、空いている席を探すことにする。
満席だったら残念ながら別の酒場に行く必要もあるので。)

イディオ > 「うーん………。」

(夜の冒険者ギルドと言うのは込み合いやすい場所だ、酒場の部分は冒険者だけではなくて酒を飲みに来る一般人も―――冒険者もくくりでいえば一般人だし、仕方ない事だ―――もやって来るから。
上の宿も同じように混雑しやすいので基本的に拠点にする場合は、長めで取るのが一般的。それは兎も角だ。今は酒!肉!飯!である。
基本パーティがテーブル席を取るので、男のようなソロは、カウンター席が多くなる。カウンター席も埋まっていれば、その時は相席などになるが。)

「お。」

(あまり人気の無い場所と云う物はある、例えば、この時期でいえば入り口近くの夏の空気がしっかり入ってくる場所、とか。くそ熱いのに厨房の近くの席、その辺りは熱が来て熱くなるのだ。
まあ、それに関しては色々対策してはあるはずだが、それでも人気は少ない、そんな、厨房近くの席が空いている、テーブル席だ。
他の席は大体埋まっているので、仕方が無いか、と男は其処に移動をして腰を下ろす。
盾を魔法で仕舞い、バックパックなどをテーブルの下に置いてから、さて、とメニューを取って眺めることにする。
酒と、肉を中心とした、食事を注文しつつ、後、何を頼もうか、と眺めるのである。)

イディオ > (酒を、食事を近くに来た給仕に注文をしてから、男は軽く息を吐き出した。全身がボロボロで、疲労もすごくしてるのが判る。食事をした後はどうしたものか、と考えた。
酒を飲みながら疲れを癒したい所だが、之だけ披露してると一人だと深酒したり、悪酔いしたりしそうだ、だから誰かとのんびり話をしてみたいとか思ったりする。
周囲に視線を向けてみるものの、特に知り合いらしい知り合いは見えない、ちぇ、と軽く舌を打って椅子にもたれかかる。)

「――――。」

(何とは無しに冒険者たちを眺める、楽しそうにしゃべる物、ゲームに興じるもの、様々であるのが判る。何というか、何時もの風景だ。とは言っても、先日のようなギスギスするような日常はノーサンキューだ。
厨房から近いから、直ぐに料理が出来上がり、それを持ってくる。有難う、と礼を言ってから男は身を起こして酒を一口。
疲れた体に広がる酒精が、疲労を打ち消してくれるような気がする、体が熱くなる。
よし、と気合を入れて、男は食事をすることにした。
先ずは肉、と、肉料理に手を伸ばし、潜り、もぐもぐと食べ始めるのだ。
もぐもぐむぐむぐ、誰もいないので、今は一心不乱に食べていこう。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にクリスタルさんが現れました。
クリスタル > (空いているカウンター席を見つけ、そこに座ろうとした矢先。視界の端に何かを女は捉えた。)

「ん……」

(気のせいではなかった。遠目だが、恐らくあれは知り合いの姿である。テーブル席に彼は一人で、食事に忙しい様子だ。
誰も盗らないだろうに、飢えた野生動物みたいに、料理にがっついているように見える。
しばらくは、彼にもこんな一面があるのかと。この間、知り合ったばかりの相手を遠目に見ていたのだが……、)

「ああ。すまない。退くよ」

(意図は無いが、カウンター席の前に陣取るような形でいた自分。他の客に「座るの? 座らないの?」と、少し不機嫌そうに声を掛けられてしまい、愛想笑いをしながらサッと横に逸れる。席を譲った。
そのまま、イディオのほうへ歩き出す。彼がこちらに気づき、視線でも上げたのなら。そのタイミングで、)

「相席、いいかい?」

(この間のように問い掛ける。)