2020/07/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にマヌエラさんが現れました。
■マヌエラ > 「でしたら、良かったです。助けていただいた騎士様に、嫌な思いをしていただくわけには、参りませんから――」
騎士の懐の深さに、ほっとした表情ではにかむように笑む。
「ええ、大丈夫です! ……セリア様は、本当にお優しいんですね。出会ったばかりの、見ず知らずの私にも、こんなに慮ってくださって――」
――こんな風に、夢見るように返していたのが、つい先ほどまでの話だった。だというのに今は、様相は全く一変していた。
「何を――とは、あの……お礼、です」
にこ……と、やはりはにかむように微笑んで。
「騎士様に差し上げられるような金品は生憎用意がありません……私がお返しできる精一杯のものは……気持ちよくなっていただくこと、ですから……」
自分の隣で、ぬらついた触手に絡め取られオブジェのように身動きの取れなくなっているセリアを、熱っぽい視線で見つめながら、きゅ、と抱きしめた。ローブの下のマヌエラの身体は意外な程に肉感的で、互いの衣服越しですら分かるほどの蠱惑的な柔らかさが、触手の合間から押し付けられる。
「どうか受け取ってくださいまし……」
立ち込める甘い香は、触手のぬらつきと由来を同じくする……魔族たるマヌエラの体液。触れた箇所の感覚を特異に鋭敏にする魔液。それが、騎士の柔肌や嗅覚にも迫りつつあった。
■セリア > 「………お礼…?」
はにかむような微笑みにどうにか首を傾ぎ、続く言葉を聞く。
意図するところを把握すれば、小さく息を吐いて触手に絡め取られた手足に込めた力を抜く。
「……それならそうと言ってくれれば……こんな風に捕まえられることもなかったんじゃない?」
気持ちいいことは勿論好きだ。とはいえ強引すぎるのではないかと訴えようと口を開いた瞬間、
抱きしめられる肢体。自身よりは少し背が低い少女の身体は、しかし案外肉感的でもあり、お互いの柔らかな肌が衣服越しに擦れ合う。
「……もう。わかった、わかったから……ねぇ、逃げないって約束するから…これ、離してくれる?」
どうせ交わるならば、全てを受け入れて気持ちよくなりたいと目で訴えかけるが反応はどうか。
■マヌエラ > 突然の触手拘束。しかも助けたはずの少女は得体の知れぬ存在――。
パニックに陥っても可笑しくない状況で、しかし騎士は冷静さを失ってはいなかった。
抵抗はせず、寧ろ子どもに諭すような柔らかな口調で提案を受ければ――本来、無邪気に悪辣な魔族も、瞳を瞬かせた。
「私が、“気持ちよく”してさしあげようとすると――皆様は大変怖がり、暴れる方もいらっしゃるのです。
ですから、先にちょっとじっとしていたもらうのですが――」
淫の気を宿した魔液は付着したものの、触手の力は存外素直に弱まっていく。不意打ちでもすれば届くかも知れない無防備で、抱き着いたままセリアを見上げ。
「……私のお礼を受け取っていただけますか?」
小首を傾げて、訊ねた。
■セリア > 剣でも持っていれば抵抗したかもしれないが、今は無防備。
触手で拘束もされているし、下手に抵抗すると面倒なことになると判断した女騎士。
言い聞かせるような口調で提案すると、割とあっさり触手の力は弱まった。
「……まぁ、暴れる気持ちはわからなくもないわ。正直なところ…ね」
淫の気を宿した液体が付着した箇所が、じわりと熱を持つ。
それを感じながらも、抱き着いたままの身体を抱きしめ返して。
「……お礼でしょ?なら、受け取らないわけにもいかないじゃない」
ね、と笑って顔を寄せ、その額に口付けようとする。
此方は躊躇らしい躊躇もせず、されるがまま、といった様子だ。
■マヌエラ > 触手は全てが完全に離れることはなく、幾つかは纏わりつく――触手はマヌエラの一部であるため、これは魔族としての抱擁でもあった。
「セリア様……ありがとうございます」
抱擁と、口づけまでもらってしまえば。一瞬驚いた顔をした後、嬉しそうに笑みを深めて、潤んだ瞳で見上げ。残った触手をセリアの肌をまさぐるように蠢かせる。ひやりとした粘液の感触が、火照りへと変じ。それを齎す触手は、着衣の中へと徐々に入り込んでいく。
■セリア > やはり、触手が完全に離れるわけではない。幾つか纏わりついてくる、その感触に瞳を細めて…
「ん。……思いっきり気持ちよくしてね。マヌエラ…」
甘く囁くような声で強請りながら、互いの視線を絡める。
そのまま肌を弄るように、徐々に着衣の中へ潜り込んでくるそれを受け入れながら…
さて、どのような快楽が待ち受けているのかと楽しみにするのだ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からマヌエラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 「……ぷはぁっ!」
平民地区の酒場で、男は酒を全力で味わっていた。
依頼をこなし、懐事情はなかなかに暖かい。
最近、どうにもリラックスできていないなぁ、と判断した男は。
酒によって気持ちをリフレッシュしよう、と思い立ったわけで。
「あ~、仕事の後の一杯ってのは、マジで美味いったらねぇぜ」
酒臭い息を吐き出しつつ、男はそう言い。
塩気の効いた干し肉をガジガジとかじる。
そして、口の中がしょっぱくなったところで、また冷えたエールを流し込み。
「くあぁぁぁ、たまんねぇ~」
そして、上機嫌、であった。
なんというか、典型的な酔っ払い、であった。
■セイン=ディバン > そうして、男は程よく酔っ払うまで酒を飲み。
店を後にした……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。