2020/07/02 のログ
イディオ > (屋台のおっちゃんは、忙しそうに肉を焼いている、一つ一つの櫛をクルリ、くるりと回して焼く姿は様になっていて熟練を感じられる。
近くの有る、調味料を振りかけて、たれをかけて焼いていくのが判る、美味そうだ。とても、美味そうだ。
人気店なのだろうか、色々な人が来て図っていくのが見えるので、ここで良いかもしれない、屋台の近くにテーブルと椅子があるから、其処で座って食べることもできるのだろうか。男は、おっちゃんの方に近づいて行った。)

「ああ。すみませんね、串焼き肉を10本と、其処のベンチは使っていい感じで?酒も売ってます?」

(串焼き肉と酒、切って切り離せない素晴らしい関係の食物だ、男は、酒もあるだろうかと聞けば、エールならばと、良い笑顔でおっちゃんは応えてくれる。
嗚呼……魂が通じた気がする。光の無い目はにやぁ、と笑って見せる、悪い笑いにしか見えない。けど、本人は、会心の、笑み。)

「では、エールも追加で。」

(焼きあがったら持ってきてくれるという事なので、男は、近くに設置されたテーブルで待って。
珍しく屋台での串焼き肉を堪能し、エールを飲んで、上機嫌で戻るのだった。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 繁華街」からイディオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にグラスシエルさんが現れました。
グラスシエル > 簡素な、平民地区にある小さな公園
石畳に、花壇と芝生、ベンチがいくつかあるだけの公園に、軍服を着込んだ少年が、空から舞い降りる。手のひらサイズの小さな紙袋を持った少年は、他には目もくれず。ベンチに向かうと、そのままベンチに横になる。

にぁ

小さな鳴き声。この公園を根城にしてるらしき猫が、少年の飛来に気づいて、ゆっくりベンチに歩いてくる。少年の方は、猫に目もくれない。ただし、右手の紙袋を地面にひっくり返す。こぼれ落ちるのは、味付けもしてない、スモークした干し肉。猫の方も、少年の前で、にぁ、と鳴いて、モグモグ、と大人しく干し肉をかじる

グラスシエル > 干し肉を食い切った猫が、ちょこんと地面に座って、にぁ、と鳴く。少年は、ゆっくり立ち上がり「うまかったか」と一言。
猫は、もう一回だけ、返事をするように、にぁ、と鳴く
「そうか」とだけ言って、少年は興味も無さそうに、地面を蹴って空へと飛び立つ。猫は、見えなくなるまで少年を見上げて、消えるのを見守ってから、また、猫もどこかへとあるき去る

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からグラスシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にソウレンさんが現れました。
ソウレン > 夕刻の市場。
その日に揚がった魚介を見に来ていた。
肉・穀物を食べる事の多い王都ではあるが、一部の魚も需要はある。
しかし調理法がわからず、雑魚と扱われる魚が多い事も事実だ。
先日はコチを仕入れれたものだが、と考えながら市場を歩いていく。
と、そこでふと目につく。

「…そうか。そろそろシロギスの季節だな。」

目に留まったのは見目に麗しい白い魚体。
小魚だろう?と漁師には不思議そうな顔をされるのだが…。

「すまないがその白い魚。20尾ほどいただけるかな。」

網でとれないわけではないが、量が少なく流通しづらい。
釣りものだったのだろうかと考えながら魚を受け取る。

「ありがとう。代金だ。」

思ったよりも高値で引き取ってもらえたのが嬉しいのか、漁師は笑みを浮かべてまた来きてくれと言った。
礼を言って引き払い、さて、と足を通りへと向ける。

ソウレン > 受け取った魚を木の葉で包み、籐の籠へしまい込む。
籠の中には冷気を発する龍の鱗が1枚。
外側からはほぼ見えはしないだろうが。

「さて、あとは…。」

帰って調理するだけ、なのだが。
今日の所は店は閉めてきた。気分で開けてもいいのだが…。
夕刻に仕入れて仕込み、店を開けるとどうしても少し遅めの開店になってしまうだろう。

「…酒でも買って、自分で楽しむのもアリか。」

ぽつり呟き、酒問屋へと足を向ける。
酒問屋へ出入りする着流しの女。それなりに目立つだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 「おっかいものっ♪おっかいものっ♪」

大きな蔓の籠を抱えた、小さなメイドさんが歌ってる。
ピンクを基調として、黒のアクセントの入ったメイド服、ミニスカひらひらである。
酒問屋へと、お酒の補充へと来た少年。おつかいの最中といったように、籠から紙をガサゴソとだして、酒問屋の店主に渡す。

「こーれくーださい♪お金はこれー♪」

酒問屋が、籠にお酒を詰めてる間に――薄い着流しを見かける。ふわふわして、綺麗。きれいなものは大好きな少年は、直ぐに、着流しの主…ソウレンのそばに、てこてこと近寄ってくる。

ソウレン > 酒問屋の並んだ瓶を見ながら、どうするか、と悩む。
ここに並んでいるのはほぼ洋酒。店で出せるものではない。
こういう買い物をするときは大抵自家消費。
王都の味の勉強の為、と思いながら小さめの瓶を買うのだ。
目に留まった小瓶を手に取り、

「主。これをもらおう。」

と、声をかけたが先に対応中であった。
では仕方がないな、と少し待つことにしたのではあるが…。
何故かやってきたメイド服の少女(?)に視線を向ける。

「何かな?」

女性にしては長身のソウレンである。自然、見下ろす形になるだろう。
あるか無きかの薄い笑みを浮かべながら、用件を問うてみる。

シャルティア > じー…、まるで、猫が人を見るように、じぃっとソウレンを見上げる。表情はとっても人懐っこそうで、なにやら嬉しそうな、そんな顔立ちだ。
青い瞳、白い肌、長身でスラリとした体躯にまとった着流し
それらは、少年にはとっても珍しく、興味を惹くもの。

「おねーちゃん、すっごいすっごい綺麗だね♪」

思った通りの感想をそのまま、口にする。恥じらいとか社交辞令さとかもない、素直な口調である

「不思議なおめめの色してるー♪青いようにも見えるけど、銀色にも見えるー♪ とってもとっても綺麗♪」

瞳の色が、特に気に入った様子。おもむろに、手をのばす。
もし、抵抗、拒絶されなければ、着流しの裾を、ぺたぺたと触る。子供がなんでも触るのと同じ仕草である

「ボクね、シャルティア♪」

にこー♪とそういって、向日葵みたいな笑顔を見せて

ソウレン > やけにじっと見つめてくる少女(?)
ん、と微かに疑問に思う。何故このような場所に天使が?と…。
それは口に出される事はなく。

「あぁ、ありがとう。…しかし、どうしたのかな急に。」

やけにべた褒めをしてくる。馴れ馴れしい、というよりは子供特有のそれだ。
特に振り払ったりする事もなく、されるがままにしていると着流しの裾に触れ始めた。
猫がひらひらしたものを追うのと同じ原理だろうか。

「? そうか。 あー…私はソウレンという。
君は、お使いかな。やり取りから察するに。」

急に名前を言われたので少々困惑はしたが、ひとまずは名前を返す事ができた。
満面の笑みを浮かべてくるメイド服の子供に笑みを浮かべたままで。
偉いぞ、とは口にはしなかった。如何せん天使というのは歳がわからない。
子供っぽいだけかもしれないからだ。…まぁ、多分、自分の方が年上ではあろうが。

シャルティア > メイド姿の少年は、とってもとってもご機嫌だ
人懐っこい少年は他人がいればこうやってすぐ近寄るし、相手をしてもらえればそれだけで嬉しい。綺麗なお姉さんや、綺麗な着流しを見るのも、見てて気分がいい
要は、ソウレンをみつけただけで満足してるのである

「んー? 急に? んー…お姉ちゃんが綺麗な服着ててね、綺麗な顔してて、綺麗な目してて、綺麗だから見に来たの♪」

ナンパでもなく、本当に、ただそれだけの気まぐれな子供の態度。手に触れた着流しは、凄いサラサラで手を滑ると気持ちがいい

「おお、凄い、この服、すっごいさらさらしてる!」

目を丸くして、触る、というより手触りを楽しむように着流しを撫でる。ぷにぷにしたちっちゃい手は本当にただの子供にしか見えない

「…そーれん…うん、覚えた♪えへへ、ソウレンおねーちゃん♪」

名前を教わっただけ、たったそれだけでとっても嬉しそう。そーれんおねーちゃん♪ そーれんおねーちゃん♪と、ソウレンの周囲をくるっとまわって

「うん!えっとね、めいどきゃばくら?のおさけかいにきた!」

えっへん、とお使いもできるんだぞ、といいたいように胸を張る。しかしながらメイドキャバクラとかいう物騒な単語が混じってはいるが

「今日はお店おやすみだから、明日もっていくお酒買いにきたの♪」

いつのまにか、籠にはたくさんの酒が詰まってる。明らかに重量的に危うい量であるが…少年は籠を見てから、何事もなかったかのようにソウレンに向き直って

「おねーちゃんは、お酒飲むの?」

ソウレン > 見たところ、特段変わった事もない
やはり子供っぽいだけの様子。
ふむ、と内心で微かに胸をなでおろせば、

「なる、ほど? ……生地も珍しいかな?
この服装自体は王都ではまず見かけなくもあるだろうが。」

着流しに触れる手つきも子供のものだ。
悪戯をする、という事もないようなので好きにさせておく。

「きゃばくら……ふむ。事情はそれぞれにあるだろう。
ともあれ、大きな買い物だね。落とさないよう、気をつけるんだよ。」

荷物を見れば、籠が少しばかり膨れるような量だ。
見た目通りの膂力ではないだろうが、慌てたり転んだりしないように、と落ち着いた笑みで諭す。

「そうだね。この街のお酒も色々とあるからね。
色んなお酒を試している、という事だよ。」

呑む事自体も嫌いではないのだが、そういう意味合いが大きい。
替わって自分の分の支払いを済ませ、小瓶を一つ、自分の籐の籠へと入れる。
中の魚を潰さないように、と位置取りを変えて。

シャルティア > ひょい、と、左手で器用に――そしてぬいぐるみの入った籠でも持つように酒の詰まった籠を取る。重さを感じさせない体躯は、酒の重さを気にもしてないようで
着流しから伸びる手を、きゅ、と掴む。見た目通りのぷにぷに柔らかい手だ。くい、くいと引っ張って

「ここだと、お酒やさんの邪魔になるから、お外でお話しよー♪」

と、籠を軽々と片手で掴んだままソウレンの先にいって、くるりと振り返り、ニコニコと待っている
さて、この後は、ソウレンの店にいくのか、シャルティアの宿にいくかは、まだわからない――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からソウレンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
イディオ > (マグメールの中にある冒険者ギルドは、今日も盛況だ、様々な冒険者たちが依頼を受けたり、酒場で酒を飲んでいたり、その辺で冒険に関する相談などを行っているのが見える。
そんな中に、軽装の男がいる、冒険者ギルドの中でも中堅辺りに位置するベテランの男で、それなりに実力は有ると通っているが、その程度の男。
その男の特徴的な部分は、誰に聞いても口をそろえて言うだろう、光の無い目。死んだ魚のような、とか、絶望してるとか、よく言われる。
それでも、顔はにこやかに笑うから不気味この上ない男。
外見以外で言うのであれば、依頼は基本一人で受けるのと、薬草採取だの地味な仕事ばかりを好んで受ける。
それでも、薬草採取で熟練しているがゆえに、男の取ってきた薬草はそれなりに薬師たちには好評だ、年季が違う。
そんな、ベテランだけど地味な男は、今日も掲示板の前に立つのだが。)

「――むぅ。」

(珍しく、渋い顔をしている。掲示板にはいつものように様々な依頼がある。薬草を取って来てくれとか、猫を探してくれ、とか。
偶に、ギルドの方から緊急として依頼を張り出すことがある。モンスターの大群が表れて、冒険者たちが力を合わせないといけない、など。
今回も、救出依頼が出ていた。
救出依頼の出ている場所は、無名遺跡。そこに言った一団が、依頼の期日を超えて帰ってこないらしい。
故にギルドでは、救出隊を組んで、冒険者の救出を依頼するとのことである。
でかでかと張られていて、目につかないわけがないので、思わず見たが、唸ってしまうのだった。)

 あ そ こ
「無名 遺跡……かぁ。」

(自分の過去を思い返し、その場所ではないとは思いつつも、やはり、躊躇いが強い。行きたくないと思うのだ。言って、何かがあるという訳ではないだろうが、気分的なものもある。
だから、いつものように男は視線をそらし、薬草採取の依頼が来てないだろうか、と、依頼の掲示板に向きなおる)

イディオ > (高名で実力のある冒険者であれば、ギルドの方から指名をされるだろう、現に先程の救出依頼の用紙には、リーダーの名前が書き出されていた。ギルドからの指名は冒険者にとっては誉と言える、ギルドからそれだけ認められているという証左なのだ。
そのリーダーのパーティを筆頭にチームが組まれていて、それで、まだ人手が足りないというのだ、当然の話だが、無名遺跡とはとても広いので、一つのパーティで捜索しきることは不可能。
故に、最低でも4~5パーティは組む必要あるのだ、全力で行うのならば。
生死だけを確認するのであれば、1パーティでも十分と言えるので、そういう意味であれば、今回の戻ってきていない冒険者は、ギルドにとって重要なのだと思われる。)

「……ふむ。」

(男は、我感ぜずを貫いて。色々な依頼を眺めて回る、集まっているパーティから、どう攻略するのか、という相談が行われている模様。今回の連携のすり合わせをしているのだ。
そういうのには自信のない男だからこそ、依頼の話は耳にするが口に出すことも無く。依頼を見て回る。
アスピダ関連の依頼も多く、ゾス村の護衛なども欲しているのが判るが……やはり、男はそれに行こうとは思わない。
そもそも、どれもこれも、一人で受ける依頼、というものではなさそうなものばかりだ。
この間の錬金術師の人も困っていたが、一人で受ける依頼と言うのが少ない。)

「これもまた、ご時世ってやつなのかね。」

(危険度が高い物が多いという事を理解した男は、軽くため息を吐き出して見せて。まあ、仕様がない事か。と切り替える。
何時ものように薬草採取の依頼を受けて、酒場に移動しようかね、と。)