2020/06/29 のログ
イディオ > 「―――いないよなぁ。」

(男は小さくごちる、使用がないのだ、なぜなら、男は人づきあいが得意とは言い切れないし、パーティを組むことも珍しい。
知り合い程度の冒険者は多いが、パーティを組んで仲良くと言うようなことがないので、近くのテーブル席の様に、皆で酒を飲んでワイワイするという事がほとんどないのだ。
その上で、自分から娼館にとかそういう事もしないので、そういった知り合いも少ない。
自業自得と言う言葉が突き刺さるのだ、理解している。
だから、男は苦笑を一つ零して見せてから、再度お酒を、エール酒を注文する。
ついでに、ジャーキーなどの肉系のつまみを注文してから、はぁ、と酒を一気に飲み干すのだ。
なぜなら、注文したから新しいのが来るので、ぬるくなった酒は早々にお腹の中に退去してもらう必要があったからで。

何か、別のおつまみでも注文するか、とメニューを眺めた)

イディオ > 「―――お、これにするか。」

(あまり見たことのないメニュー、恐らくこれは酒場のマスターの実験台という新メニュー。だから値段が安めに設定されているのだ。
食べたことのない物を安く食べられる、後で感想を求められるだろうけれども、ウインウインの関係となれるものだ。
美味しくなかったときは、まあ、御愁傷さまというものだし、諦めるしか無かろう。
男は、酒を飲みながら、その新メニューを注文して。
もぐもぐ一人でそんな静かな時間を過ごすのだった―――)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都マグメールの平民地区。
富裕層でも、貧民層でもない、文字通り、平民の多くが生活する街は、
王都の中でも最も面積も広く、人口も多い賑やかな場所である。

上下の身分、多種多様な種族が往来する街並みは貧民街に比べれば、
一見すれば治安が良く、住みやすさを感じさせる事だろう。
衛兵の詰め所が存在する平民地区では必然的に街中を警邏する兵士の数も多く、
行き交う人々に彼等が目を光らせている。
だが、それが必ずしも治安維持のために輝いているとは限らない訳で。

「――――其処のアンタ、少し良いか?」

なめし革の胸甲を身に纏い、腰に剣を佩いた警邏中の兵士風の男が
道を行き交う女の後ろ姿へと声を掛ける。
ちらりと覗いた横顔が好みであったのか、或いは、顔見知りだったのか。
口端に滲んだ嗤みは、この後、彼女に降り掛かる災厄を象徴しているかのようであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジェイクさんが去りました。