2020/06/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシアさんが現れました。
■シア > 昼下がりの大通り
食事時は過ぎたものの、旅人や行商人が多く行き交う通りは喧騒に包まれている。
軒を連ねる商店はもちろんのこと、路上に商品を並べた露天商も数多く。
バザーの日でないとしても、その賑わいはさすが王都というもの。
もちろん、それだけの人がいるのだから食べ物を扱う店も数多い。
通りを歩いているだけでも、肉の焼ける香ばしい匂いに、油の弾ける音、はたまた甘い香りと
目的地までの道のりを邪魔する罠が山のように存在する。
そのうちのひとつに、尻尾を揺らめかせながら並んでいる少女の姿。
じぃーっと、今にも獲物に襲い掛かりそうな目で追っているのは、店主の手の動きで。
■シア > 出来立てほやほやの商品を手に上機嫌で人ごみの中へと消えていき――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にジェイクさんが現れました。
■ジェイク > 王都マグメールの平民地区。
富裕層でも、貧民層でもない、文字通り、平民の多くが生活する街は、
王都の中でも最も面積も広く、人口も多い賑やかな場所である。
上下の身分、多種多様な種族が往来する街並みは貧民街に比べれば、
一見すれば治安が良く、住みやすさを感じさせる事だろう。
衛兵の詰め所が存在する平民地区では必然的に街中を警邏する兵士の数も多く、
行き交う人々に彼等が目を光らせている。
だが、それが必ずしも治安維持のために輝いているとは限らない訳で。
「――――其処のアンタ、少し良いか?」
なめし革の胸甲を身に纏い、腰に剣を佩いた警邏中の兵士風の男が
道を行き交う女の後ろ姿へと声を掛ける。
ちらりと覗いた横顔が好みであったのか、或いは、顔見知りだったのか。
口端に滲んだ嗤みは、この後、彼女に降り掛かる災厄を象徴しているかのようであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からジェイクさんが去りました。