2020/05/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルインさんが現れました。
■ルイン > 平民地区の一角にある雑貨店。
日用品やそれなりな冒険者用品の揃うその場で買う予定はないが商品を眺める。
本当なら久しぶりにフィールドワークにでも出ようと考えていたが愛似の雨で断念。
仕方なくこうして暇を潰している訳で…。
「やっぱり……これと言ってありませんよね」
たった今持っていた塩の入った容器を元に戻しては周囲を見まわし。
今の言葉が聞こえていたか睨みつけてくる店主に慌てて愛想笑いをして移動して別の棚の前に。
そこに並ぶナイフなどの日用品を眺め…買い替えもいいかなと考えて。
■ルイン > どれが良いだろうかと眺めて手に取るのは一つのナイフ。
少々刃は小ぶりではあるがよく切れそうなデザイン。
これなら仕事中にも使えるかもしれないと手に取って眺めて。
「これはいいかもしれませんね」
程よい重さと握っての感触も悪くない。
これは買うのもありかもしれないと笑みを浮かべ、他に何かと商品を眺めて。
■ルイン > 「これとこれにしとくかな」
しばし眺め…ナイフと大きめの顔を選び店主の元へ。
そして購入すれば店を後にする。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店街」にビョルンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店街」にアイリースさんが現れました。
■ビョルン > 安息日。
正午近くに女郎屋の奥座敷の寝具からのっそりと起き出して、当然たる顔で寝起きの昼食にありついた後、「ついてこい」と気のなさげな言葉で女将を誘い出した先は商店街。
こうした経験も薄いので、少し振り返って気まずそうに問う。
「何か、欲しい物は」
■アイリース > 店が暇な時間帯である昼ごろ。
宿で寝ていた雇用主に声かけられ、街へと連れ出された。
何をするつもりなのか不明なまま、商店街までつれてこられて。
挙句、欲しい物、などといわれる。
「……と、申されましても」
どういう意図なのか分からず、首を傾げてしまう。
そこで、思い切って直接たずねることにした。
「それは、私の仕事に必要なものを買っていただける、ということでしょうか?
それとも、仕事とは関係無しに、ということでしょうか?」
この相手は、どうにも読みづらい部分がある。
なので、こういう時は正面からたずねた方がいいのではないか、と。
私は最近の経験からそう判断した。
■ビョルン > 仕事任務ご命令と、そんなことばかり言う女とはなかなか心の距離が詰められないでいた。
反駁するような言葉を聞けは、ほんの僅かにうんざりしたような表情が浮かぶ。
「なんでも」
女から商店街へと顔の向きを戻して返す。
「なんでも買ってやる」
言った所で若い女の流行やらには疎く、足がどこを向けばいいかわからない。
周囲を見渡せば、服屋、雑貨屋、靴工房──などが見えた。
■アイリース > 私の問いに対しては、明確な返事はなかった。
ただ、汲み取るのであれば。
……そういうことなんだろうなぁ。なんでも、ってのは。
「……左様ですか」
相手の言葉に、一度そう答え。
しばし思案した後に。
私は、相手の腕を抱きしめるようにし。
「じゃあ、とりあえずは服が欲しいかな。
見ての通りの服しかないから。買出しに行く度にジロジロ見られるし」
そう言って、相手に笑顔を向ける。
相手がそういうつもりならば。
ここは、素直に奢られておくのが礼儀、であろう。
■ビョルン > やはり一旦は固い言葉が返ってくる。
どこを間違えたかと思っていれば腕を抱きかかえられる。
着物は単衣でも、そろそろ暑かろう。
「そうするのがいい。
この国の服と履物と、持ち物一式」
この界隈にも、そこそこ上品<じょうぼん>の婦人服を誂えられる店はあったはずだ。
女の目が何処かの売り物に留まらなければ、共にそこまで歩こう。
■アイリース > 結局のところ……。
この相手が、私に何を求めているのかがよくわからないのが問題である。
忠実な部下であることなのか。あるいは……?
「だったら当然、見立ててくれるんでしょう?
この国については、アナタの方が詳しいんだし」
相手の顔を覗き込みながらそう言い、笑う。
これはいい機会だ。相手のことを良く知るために。
この買い物は、利用させてもらおう。
■ビョルン > 女の笑い声に、急に照れくささが湧く。
硬くなったり、急に砕けたりと忙しい女だとも思う。
故に何か一言言いたくなる。
「ベタベタするな。
このす、助平」
スベタ、とはさすがに実際口に出すのは憚られて実に座りの悪い罵り言葉となる。
「女の服はわからないが、羽振りのいい店なら知っている」
そうしてドアを潜る一軒の洋品店。
己の姿を認めた店員は一拍遅れて上客をもてなすような態度になる。
「一番きれいなのを頼む」
そう伝えればあとは所在なくなるだろうか。
■アイリース > こういう時に、相手の様子の変化は見ていて楽しい。
なんというか……年頃だなぁ、と思えるのだ。
「あら~? そのスケベな女相手に。
がんばって腰振りしてたのはどこのボウヤだったっけぇ?」
くくっ、と笑いつつ。
相手に体重を預けていく。
そのまま、相手と一緒に商店街を歩き。
「……わぁ……」
連れてこられた店で、思わず声が漏れてしまった。
なるほど。こっちの国の服屋というのも。
なかなかどうして、綺麗なもので。
「じゃあ、ちょっと試してくるから」
相手に振り返りながらそう言い、店員さんから渡される服を試着しようと、店の奥へと。
うんうん。これは、なんだか楽しい。
■ビョルン > 「──…さあ、」
ボウヤ扱いにはしらばっくれる。
年上女のひとりくらいは御したい、けれど御し得ず口惜しい内心。
相手と縺れながら入ったブティックでは商談ソファに座って最新のパターンと布地での誂えの見積もりなどを通り一遍聞く。
中流婦人の余所行きとしては、そこに踵のある靴とハンドバッグ、帽子か日傘が必要であるらしい。
時折試着室の方へ視線を向ける。
■アイリース > 「んっふっふ~♪」
相手の考えていることはまだまだわからないけど。
その反応の理由は分かるので、ついつい笑みがこぼれてしまう。
相手がなにやら、店員さんと話しているのを尻目に。
私は、普段着ない服の試着を楽しんでいた。
もちろん、楽しむだけではダメなので。
一通り試着をしたら、試着室を出て。
「さて……どうかなぁ?」
相手に、試着した姿を見せてみる。
黄と橙の中間のような、明るい色の服。
あまり過度にひらひらとしておらず。
なかなか着心地もいい。
■ビョルン > そろそろ、商談ソファでは所在なく。
さりとて今日は休日と決め込めば、店主と景気について話すこともしない。
試着室を出た相手は己にその姿を見せたということはそれが気に入ったということだろう。
「──よくわからないが、悪くない。
これにしよう。
履物が草履では、不憫だな。
合いそうな靴が合ったら、履かせてみてくれ」
機嫌良さそうな女の顔を見るのもどこか照れ臭い。
誂えるにしても数日はかかりそうだが、それとも試着した服を少し手直しすればいいくらいなのだろうか、どうだろう。
靴は繊細な物であるから、店の在庫にぴったりのものがないなら作らせよう、と頭の中の算盤弾き。
■アイリース > 「……はぁ。よくわからないが。
悪くない。ですか。
……まぁ~いいですけど」
そういうところがなぁ、と言いたいのは。ぐっと堪えておく。
なんというか。もう少しかけるべき言葉があるのではないか。
そう思うのだが、そこもまた愛嬌か、と思い。
「じゃあ、またちょっと行ってきますので」
店員さんに促されるまま、また試着室へ。
……なんだろうか。ここまできたら。
フルに着替えて、ビックリさせてやりたい。
■ビョルン > 店員も思わず苦笑いをする応酬であったかもしれないが、褒めようにも語彙がなかったというのが正しい。
また、エキゾチックな衣装から現在の王都にスッキリと馴染む身なりになったということで──逆のパターンと比べれば刮目に値する場面かどうかは、皆目見当がつかない。
再び試着室へと消えた女を尻目に、ソファへと深く掛けると店主が先程の服はいかに似合っていたか、どうだったとか、己の褒め言葉を補うようにぺらぺらと所感を述べている。
成程、そういうことかと思案顔。
■アイリース > 試着室に戻り、色々と更に着替えていく。
別に、文句はないのだが。
なんというか。なんというべきなのか。
まぁ、女心が分かっていない、と言うべきなんだろうか。
「……お待たせしました」
そうして、もう一度相手の目の前に出てみる。
先ほどの服に足して。
白いハイヒールに、薄い黄色の帽子。
バッグは持っていないものの。なるほど、完全に余所行きの服装である。
■ビョルン > 再び、顔を上げれば目の前には当世流行の着せ替え人形。
背後には己をハラハラと見ている店主の気配。
「──気に入った。
全部頂こう。サイズ直しは必要?」
キャッシュトレイに紙幣を置いて立ち上がる。
そうして相手の傍へ向かう。
「だいぶ背が高くなったな。
転ばないで歩けるか?」
足元を見ればからかう様子はなく、てらいのない質問を。
■アイリース > 「……もぅっ」
続いての相手の言葉に、思わず不満の声が漏れてしまうけど。
少なくとも、相手が不機嫌ではない様子なので。
まぁ、良しとしておく。
「バカにしてる? こう見えても、くノ一ですよ。
色んな服装とかでの行動には慣れてますから」
相手の質問に、胸を張りつつ答える。
が、そのまま私は相手に手を差し出し。
「でも、せっかくだから。
店までエスコートしてもらいましょ?」
くす、と微笑みつつ。
相手に向かって小首傾げる。
こういう機会なのだから。甘えてもいいだろう。
■ビョルン > くのいちを公言する女に少し笑って、まあよしと頷いた。
試着室付きの店員に問えば試着の物でサイズは全て問題ないとのこと。
ならば、和服を袋に包んでもらうことにした。
「じゃあその靴でも護衛は万全、というわけだな」
包んでもらった和服は己が受け取って、片腕に抱えて店員に礼を言えば女が差し出した手を取って歩き出す。
道すがら、ハンドバッグやら洋装用に下着やら絹の靴下やら、目に留まる物があればこの機会に買い与える所存。
■アイリース > 「えぇ、もちろん。
……と言っても、最悪この靴を武器にするハメになりますが」
買ってもらった服で大立ち回り、なんてのはいやだなぁ。
と、思いつつ。相手に手を引かれて、歩き出す。
その後、ちょっとウィンドウショッピングなんてしつつ。
店に帰る頃には、すっかり日も暮れており。
「……今日は、ありがとうございました」
店の前で、改めて私はそうお礼を言うのであった。
……しかし、買ってもらったはいいけど。
仕事中は着れないなぁ……大切にしまっておこう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店街」からビョルンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/商店街」からアイリースさんが去りました。