2020/05/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にダミアンさんが現れました。
■ダミアン > 昨日仕上げた絵は、依頼人に気に入ってもらえました。
街に来て初めてのまとまった報酬を頂き、おまけにスケッチブックの残りを使ってよいと言われました。
今日は頂いた報酬を手に街を散策です。
王都はどこで何をするにもお金を使う場所です。
多少は懐が温かくなっていないとどこのお店にも行けないと聞かされました。
ただ、懐が重くなると別の危険も付きまとうと聞いています。
なんだか恐ろしいです。
■ダミアン > 今日はここまで。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からダミアンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 太陽は頂点を過ぎ、傾き始める頃。
人気無く、閑散とした墓所に響く土を掘り返す音。
そこではフードをかぶったまるで墓守といって風情の男が穴をほっていた。
細かく区切られた土地にいくつかの…長方形の穴があり
新たな穴をほっている最中。
何をしているのかと言えば墓穴掘りの依頼。
墓を暴いているわけではない。
ここのところ死者が多いせいか、墓穴を掘る人手が足りないそうで
教会では手が回らないこの場所の穴を掘ることとなった。
「死んで土地がもらえるたぁゼータクな話だ…」
冒険者や貧民が死んだところで、野ざらしか共同墓地に名前もなく埋められるのがザラ。
名前を覚えられていればそれだけでも贅沢な話。
ならば今掘っているのはなんの墓か。
タナール砦及び、血の旅団との戦闘で死んだ、正規兵のものだ。
もちろん、遺体が回収されたものに限るが。
それでも、戦場がタナール砦だけだったころにくらべて、兵士の被害は多くなっている。
こんな依頼が出るくらいには。
■ブレイド > 炎天下というわけでもないが、日が照っている中で
穴掘りという労働を長時間続けていれば
疲れも相当のものだし、汗もひどい。
自分の服装もあってか熱さはさらにまし、真夏とあまり変わらない。
おかげさまで水袋はすぐにカラになってしまう。
今のところ人の気配はない。フードを外してしまってもいいのだが…
不意に誰かが来たりするとこまる。
しかたがないのでそのまま、黙々と土を掘り返す。
ざくり、ざくりと、湿った土にスコップの突き刺さる音。
それ以外には音はなく、たまに風が木々の葉を鳴らすのみ。
これだけほっても、明日にはすべて満席だそうだ。
「人気物件みてーでなによりだ……」
お世話になる気はさらさらないが。