2020/05/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にプレストさんが現れました。
■プレスト > 今日も良い天気。平民地区だけに仕事をしている人物、冒険者ギルドや色々なギルドに出入りしている人物。
そんな人達を横目に、自分はリンゴを齧って街の往来を見ていた。
何のことはなく、ナンパしようか、それとも困ったフリで女性を引っ掻けようか。
その相手を探しているだけだった。平民地区でも大通りがいくつか交錯する、ギルドやら大商店が乱立する区域。
良い女がいるならこの辺りかなぁ、等と大通りに設置されたベンチに腰を掛けて女性の往来を眺めている。
目だけは良いので女性の顔を見逃す様な事はしない。危険性があっても美人なら声をかけるくらいには、昼の往来という事で慢心もしていた。
■プレスト > 「うーん、まだ酸っぱい。」
リンゴはシャリシャリしてて果汁もジューシーな分類。
だけど甘さが足りなくて酸味が強い。齧っていて爽やかなんだけど普通にまだ青リンゴとそう変わらない酸味の赤いリンゴ。
甘いよーと騙されたが、商店の主も本気で甘いリンゴだと思って売りつけたのだろう。
騙されたのは自分一人ではないと思いたい。
■プレスト > ジャムにでもしたらそこそこ良さそうなリンゴだ。
手がベタベタとしてくるので、適宜濡れた布でふき取り、食べ終えたリンゴの残骸はゴミ箱へ。
ちょっと距離が離れている事もあって、放り投げた。放物線を描いて、見事にホールインワン。ガコガコンッ、と綺麗じゃない音がしたけど、往来は汚さずに済んだ。
なんかカラスかネコか知らないけどゴミ箱の近くにいるし、なんなら投げ入れた残骸に群がってる気がする。
見なかった事にしよう。
「しかし冒険者稼業の人も大変だ。美人さんは同じパーティーの人とよろしくやってるんだろうなぁ。
羨ましい。」
冒険者の装備はいくつか自宅にパクった物がある。
が、重くて振り回せない武器が多いし、鎧は臭いし重いしで自分には俗にいう『装備できません』状態。
中古として売り払ってもいいか、くらいに嵩張る装備品はちょくちょく売りに出されたりしていた。
手口はお酒飲ませて酔わせてかっぱらうという実にシンプルな手口が多い。そろそろ噂話になったら困るかな、くらいには件数が増えた。
■プレスト > きれーなお姉さんとか可愛いお嬢さんとか。
その辺が通り過ぎる事もあるが、大体コブ付き。と言うかパーティー組んでたりペアが多い。
そりゃそうである。見た目が良い女性が一人で歩く等滅多にない。
あったら世の男は見る目が無いか、男嫌いかお上りさんか。後は聖職者というくらいか?
まぁいずれにしてもそんな上物、滅多にある筈がない。
……この男の肌が日に焼けている理由?そんなもの、こうして町の往来で女を引っ掛けるべく炎天下でもうろつくから以外の何者でもない。
■プレスト > やべっ、と慌ててベンチから立ち上がったのは。
以前酒を奢って武器をくすねた冒険者が見えたから。向こうが顔を覚えてなくてもこっちは覚えてる。
普通の冒険者相手に勝てる程、自分は強くないのだ。
そっと顔を隠す様にして、人ごみにまぎれる様にその場を後にしていく。
トラブル回避は大事な事である。トラブル回避自体は苦手ではない。
と言うか上手く行くことが多いのは運の要素が大きいのだろう。
男の姿は冒険者に見られることも無く。後に残ったのはリンゴ残り香を宿した濡れた布だけだった
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からプレストさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にダミアンさんが現れました。
■ダミアン > 今日は少し変わった依頼を受けていました。
家の外から出れないお嬢様の為に、平民地区の様子を絵に描いてきて欲しいと言う依頼でした。
こう見えて、僕は絵心だけは多少あったので、喜んで引き受けました。
ありがたいことに、スケッチに使う道具は依頼人から貸して頂けました。
スケッチブックにペンを手に、手始めに市場の様子を描きます。
この時間はまだまだ人通りも多く、ここが都であることを認識させてくれます。
■ダミアン > 「この辺りはこの位でしょうか?」
今いる場所でお渡しするような絵は大体描きあがりました。
後はこれを明日、依頼人にお渡しすればとりあえず報酬は達成です。
出来が良かったら追加の依頼も来るかもとのことでしたが。
「まだ紙が残ってますね。」
依頼人は懐が温かい方のようで、スケッチの枚数に余裕が残りました。
…なにか他に描きたい物があれば描いて見てもいいかも知れません。
ここは王都だけあって美男美女がたくさんいます。
風景画の次は人物画もやってみたいものです。
■ダミアン > 今日はここまで。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からダミアンさんが去りました。