2020/05/25 のログ
■ミンティ > 眠ってはいけないと考えれば考えるほど瞼が重くなって、あくびの回数も増えてくる。そうやって耐えていられたのも数十分の間だけ。気がつけば背中を丸くして、腕を枕に寝息をたてはじめてしまった。馴染みのお客さまがやってきて笑われる事になったのは、もうしばらくあとの話で…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
■イディオ > (平民地区の一部にある冒険者ギルド、今宵も冒険者たちがさまざまな冒険を終えて酒場に戻り、酒宴を繰り広げている、あるものは陽気に歌い、あるものは酒に負けて泣いて、またある者は、去った友を儚んで、静かに飲む。
そんな、整然とした混沌という矛盾は、いつもの事とか、一晩の夢という言葉で紡ぎ出されるのだろう、目を開けたままに見る夢として。
其処に、冒険者が一人戻ってくる、草臥れ始めている鎧に、何時でも新品の大きな盾、腰には数打ちの剣、背面にはバックパックと、大筒。
ぼさぼさの青い髪の毛で、死んだ魚のような光のない瞳、にへら、と笑いを零す―――ちょっと気持ち悪いといって良いだろう冒険者。
これでも、一応ギルドでもベテランと認識されている冒険者である、基本的にソロで動き、薬草採取などの初球の依頼をこなし続ける変わり者枠。
イディオという名の冒険者だ。)
「―――どぅも。以来、終わりましたよ、と。」
(冒険者は依頼を受けて、その日銭を稼ぐ者、何時もの依頼であり、数種類の薬草採取の依頼をまとめて引き受けて戻ってきたのだ。受付嬢にそれを、まとめて渡して、鑑定してもらっている間、別の受付嬢へと移動する。
懐から、書簡を一つ取り出して、その受付嬢へと渡す。
今回は珍しく、薬草採取だけではなかった模様であり、依頼の終了を認めた書簡をもって、提出。そちらの依頼の終了の報酬もまた、受け取るために移動したのだ。)
「終了の依頼は4つ……ん。」
(薬草採取など、初心者でもできる依頼であれば依頼料はさほど高くはない―――普段は。ただ、今はアスピダの件や、色々なんか面倒ごとが起きているらしく、冒険者の手が足らないらしい。
だから、薬草採取でも需要が高まり値段が上がっていて、まとめて受けてそれを丁寧にこなして戻ってきたのだ。
普段よりも、たっぷりとした金貨が見込めると思う、信じている。
それに、移動中の時間も開くから、片道だが護衛の依頼も引き受けておいた。その依頼終了の書簡なのだ、先ほどの物は。
さて、いくらになるのだろう、高ければ、良いお酒、挑戦するのも吝かかでは、無い―――!)
■イディオ > (書簡のほうは提出するだけで、直ぐに依頼料の振り込みが行われる、報酬を財布に入れてから、薬草を確認している受付嬢へと視線を向ける。
三種類の薬草をそれぞれ数十束ずつ、正直に言えばそれなりの分量を取ってきている筈だ、とはいえ、全体の需要から言えば足りないのだとは思う。
まだ、数える時間がかかりそうだから、少し離れたところにあるベンチに腰を掛けて待つ事にした。荷物を置きに二階に上ってもいいが、その間に数え終わると、待たせることにもなるし、問題が発生することもあろう。
だから、今はここで待っていたほうがいいというのが男の判断である、こういう時にチームなら、手の空いたものが荷物を上に持っていく、とかそういう事もできるんだろうなぁ、と思う。
しかし、それが出来るほどコミュニケーションが得意なわけでもないし、生来目から抜けてるハイライトさんが男に対する不信感とかいろいろを増すのだった。
ベテランと認定されるまで結構いろいろ頑張ったなぁ、と思考を飛ばした男。)
「―――あ、いかんいかん。」
(現実に戻ってきた、視線を受付に向ければ、まだ終わってない模様で、ああ、よかった、とそっとため息吐いた。
そして、直ぐに受付嬢が数え終わったことを伝えてくれたので、男はいそいそと受付へ。
近づくにつれて、ひきつる受付嬢の顔、そんなに怖いのだろうか、とちょっと傷つく冒険者。
それは兎も角。)
「ふむふむ?なるほど。」
(納品した薬草は問題はなかった模様、なのでちゃんと支払われるとのこと、ああ、よかった、よかった、とにぃ、と笑って見せる冒険者
三つの薬草の採取依頼だから、三つ分の報酬、しかも、今は割高状態。
袋に入った報酬は、それなりのお値段であり、普段の稼ぎから言えばがっぽがっぽである)
「いやっふー。」
(歓喜歓喜うれしいなわーい。男は報酬の袋を受け取り、その重みにああ、これが生きている重みとか訳の分からないことをぶつぶつ呟いて。
其処から一転視線を酒場へ、お酒だご飯だわーい。と。
その前に、荷物を先に置いてこなければならないな、と。
今から緊急の依頼があるとかすれば別だけど、酒場で酒を飲むのに荷物は要らない。
だから、まずは荷物を男は二階の自室へと置きに行くのだった。)
■イディオ > (自室に移動し、荷物を置くことにする、基本的にはバックパックと、鎧。それらを外して、置いて身軽になってから、剣と魔法の筒盾に関しては、盾に揃えて固定し、盾と一緒に位相空間へと。
魔法に見えるが魔道具の効果であり、これによっていつでも最低限の武装が可能になる、便利なものだ、と男はいつも思いながら、身軽になって財布を腰に括り付ける。)
「よし、戦闘準備、完了!」
(にぃ、と笑いを零した男は、部屋を出て鍵を閉めて階段を下りていく。夜の酒場は盛況で、今日もいろいろな冒険者が酒を酌み交わし、上手いものを食い、自分の冒険譚を、人の冒険譚を語り合う。
たまに酒に酔い過ぎて拳で語っているのもいるけれどそれはまあ、御愛嬌、冒険者としての日常でもある。
そんな彼らを尻目に男は、ゆるりと自分の席を探す―――自分の席というか空いている席というほうが正しい。
こういう時は一人は楽だ、椅子が一つ空いていればお邪魔するよ、と座ればいいだけだから。
カウンター席が空いているのが見えたので、いつもの面々に軽く挨拶をしながら男はカウンター席へ。
酒と、肉と、料理を注文し、待つ事にする。
だれか、面白そうな話をしている人でもいないものか、もしくは知り合いとか目を引く美女とか。
高望み満載で、男は周囲を見回した)