2020/04/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリムリアさんが現れました。
リムリア > 平民地区の大通り
冒険者ギルドも近いことから、武具や旅道具などを扱う商店が軒を連ねている。
冒険者が多いためにいつも喧騒に包まれている場所ではあるけれど、
数日前からその喧騒が少しずつきな臭いものへと変わりつつあった。

それは武器の売れ行きが上がったり、薬草やポーションの類が品薄になったりといった些細な変化
けれどそれ以上に街の雰囲気が慌ただしいものに感じられる。

在庫が尽きそうだという薬師ギルドからの依頼も、いつもならすぐに埋まってしまうのに今回ばかりはなかなか引き受け手が現れない。
致し方なしに自分が受注することにしたのだけれど、街の空気の変化に戸惑うばかりで。

盗賊討伐に向かうであろう冒険者たちは意気揚々と、それこそ一攫千金を掴んでやると息巻いているけれど。
その実、依頼の達成度は限りなく低い。
まだ数日――期日にまでは時間がある事を差し引いても、動きは鈍く。

抜き身の武器を担いで城門へと向かう冒険者を心配そうに見送ってから、依頼主の元へと。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリムリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルインさんが現れました。
ルイン > 昼時の平民地区の一角。
人通りの多い通りで特に目的もなく散歩のように歩く。

時折に顔見知りに会っては軽い挨拶や話をしては別れてと繰り返し。

「最近はまた物騒になってますね…」

ギルドの仕事も採取だけでなく物騒ごとも増えている。
それを見れば今は王都の情勢が危ないというのは判り、少し冒険者家業を休むのも良いかなと考えたりとして歩く。

ルイン > そうしてそのまま午後の暇つぶしを続けて…
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/色街地区」にスミデーさんが現れました。
スミデー > (最近は修行の為に山中などの人のいない場所にいることが多く、久しぶりに人のいる場所へ戻ってきたので、少しほっとしたような気分になり。
そして暫く女日照りであった為、娼婦を買おうかと娼館が多く並んでいる地区へとやってくる)

「たまにはこっちの娼館を巡ってみるのも悪くないな。
あっちにいる子達とはまた違った感じで……あっちの子達が悪いってことじゃないんだけど」

(貧民地区に並んでいる娼館や、男を誘っている娼婦を見て。
やはりこちらとあちらでは色々と違うところが多いなと、意外とある違いに半ば感心しつつふらふらと物色するように路を歩く)

スミデー > (それからぶらぶらと街歩きをし、気にいった花があったかなかったか、街の闇へと消えていった)
ご案内:「王都マグメール 平民地区/色街地区」からスミデーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にナランさんが現れました。
ナラン > 元々シェンヤンからの来訪者たちでざわついていた王都。
それに加えて近頃は盗賊団による九頭竜山脈の砦での騒ぎに、村からの騒動の噂。おまけにハイブラゼールの一種お祭り的なオークションの開催、と
冒険者たちには一種空前の依頼の供給過多。
ギルド内は今日も今日とて夕刻になれば、併設されている酒場で一杯ひっかける者たちでざわついているものの、その騒めきも少し、享楽的な色が薄れている。

そのギルドの受付前、大きな掲示板に貼られた様々な依頼書の前にぽつんと立ちすくす女が一人。
掲示板の端から端まで歩いて、上から下まで見て―――その間に、後から現れた者がひとつ、またひとつと依頼書を攫って受付の方へと去っていく。
その姿を見送ったのも何度目か。
肌の露出の少ない、編んだ黒髪をターバンに押し込んでいる女はすこし、やるせない吐息を漏らす。
鳶色の瞳をもう一度掲示板に向けるけれど、当然景色が変わることはなく。

「―――集団行動を伴うもの、ばかり…」

呟きのあとに、吐息が漏れる。
できれば夕刻以降に済ませられる、単独でこなせる依頼が良いのだが。
前半はともかく、後半については今見渡す限りの依頼書に条件に当てはまりそうなものが見当たらない。
普段森で暮らしていても、先立つものは必要だ。
たまの小遣い稼ぎ、のつもりで顔出したものの……空振りで終わりそうな予感に女の顔が曇る。

ナラン > 仕方がない。気持ちの切り替えは重要だ。
ふうーと再度吐息を吐くと肩から力を抜いて、次に上げた顔にはもう憂いは無い。

(取り敢えず街で手に入れなければならないものは手に入ったし、これでよしとしよう)

取り急ぎで大金が入用なわけではない―――『大金』など、必要とする縁もまだ、ないが―――のならば、無理に依頼を探す必要も、受ける必要もない。
ならば、これ以上此処にいる必要もない。

ギルドの受付の忙しない様子を見て、偶々目の合った職員らしきに律儀にお辞儀を返してから
女は踵を返し、熱気孕むギルドから――――夜風の吹く外へと。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からナランさんが去りました。