2020/04/23 のログ
ライヨウ > 「一応は宿を世話している身だしな…ああ、口に合うと良いんだが」
色々危なっかしい所があるので目を離せないと言うのもあるが、
感謝されれば悪い気はしない。
自分の行きつけだからそう高級な所ではないと断った上で彼女を案内するように歩き出す。

「そう思ってても危険だから止めているんだからな…って、やっぱりか! 大体あんな場所見ても面白くは無いぞ?
それでもって言うなら俺が護衛に付ける時にしてくれ…」
どんな自信かは判らないが、簡単に浚われないと言う言葉は思いっきり否定して、続く言葉に呆れつつもこうなっては止めるのは難しいかもしれないと諦めた様子で護衛を申し出る…
危ない目に合わせるつもりは無いが、スラム街の現実を知れば少しは危機感を持ってくれるかもしれないと期待しての事だ。

アカリ > 「それでは、早速行くとしましょうか。
美味しいと思っているから案内するんでしょう?
そうでない場所に案内する方なんていませんもの。
期待、していますわね?」

そんな男性の心の内を知らぬまま、食事に関しては道理を語る。
以前に酒場で一緒に食事をした時も、何かに付けて物言いはするも確りと平らげていたのが良い証拠だ。
歩き出す男性の横に付けば、腕に身を寄せながら付いて行く。

「むぅ、ワタクシは大丈夫だと何度もお伝えしてますのに…
そうですわね、アナタはどうしてもワタクシを心配してしまうみたいですし、特別に護衛として付いて行く事を許してあげましょう。
面白くないかどうかは、見てから考えれば良いのですわ」

自信を持っての言葉をあっさりと否定されれば頬を膨らませて。
不安な様子を隠しもしない男性に、男性が出した護衛の話を承諾するのだ。
その場所へと連れていって少女がどんな行動を起こすかは、今はまだ分からないが。

それ以前に、まずは男性が案内してくれる料理店。
果たしてどんな料理が味わえるのか、楽しみに頬が緩む少女であった。

ライヨウ > 「それは責任重大だな
口ではそう語るも自信は有るのか笑って見せて、彼女が身を寄せてくるのを感じると歩幅を合わせて。

「心配するのは仕方ないだろう…まったく、好奇心旺盛なのも考え物だな…」
しかし彼女の好奇心を刺激してしまったのは自分なのだから放って置く訳にもいかない…、彼女の我慢が限界に達しない内にスラム街への護衛を買って出る事を誓いながら人通りの多い通りの方へと一緒に歩いて行けばお気に入りの料理店へと二人で消えていく…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアカリさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からライヨウさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/庭園」にビョルンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/庭園」にルインさんが現れました。
ビョルン > ふつと湧いてできた1日の休暇。
運良く共に時間を過ごすことのできる相手を得て約束の場所へ。

近くの売店でレモネードを2つ買い、青々とした芝生へ腰を下ろす。

ルイン > 「あ、ここですよ」

何時もの様に時折に雇い主の少女の代わりにこっそりと着いている事があり。
仕事がなければ年中暇と言える自分が雇い主の主である彼と休暇を過ごす事となり。

飲み物を買ってくるのを任せれば約束の場所で待ち。
彼の姿が見えれば両手を振ってここに居るアピール。
芝生に腰を下ろせばそそっと隣に寄っていったりとする。

ビョルン > 「いたのか。
 さすがは護衛」

王都の生活に紛れやすい少女の護衛はカモフラージュ能力が高い。
相手手とレモネードの入ったカップを差し出しながらしみじみと吐く。

「春なんだなあ」

安心して背中を預けられる相手とならばこの花見ものんびりできようものだ。
近くにある藤棚にじっと目をやり。

ルイン > 「それはいますよ。何かあればアカサギに顔向けができません」

当然ですと無駄に偉そうに胸を張って威張る。
普段から私服と言ってもいい服装は混じってしまえば判らなくなり。
レモネードのカップを受け取ると嬉しそうに口を付けて。

「もう春ですよ。花が綺麗に咲いて暖かくなってきますね」

そうですそうですと何度も頷き。
ああ言うのも良いですねと彼と藤棚を交互に楽しそうに目を移して。

ビョルン > 「なるほどな」

ならば昨夜のような独り歩きの末の艶事などもすっかりお見通しなのだろうか、と考えて口をつぐむ。
自分の分のレモネードに口をつけながら、うららかな日差しに目を細めて

「知ってるか、藤を見てまず見る場所は……鑑賞ポイントよりも『蜂が巣をこさえてないか』。
 ここのは、管理されてるから大丈夫だろうけど」

相手の視線に応えて頷く。それから問いかけて曰く。

「最近アカサギなにか言ってた?」

ルイン > 「でも秘密は守るのでご安心しちゃってください」

誰にも言いません、判ってますと言うように胸の下で腕を組んで何度も頷き。
それも直ぐレモネードの美味しさに緩んだ笑みに変わってしまう。

「迂闊に近づくと蜂が群がってきて大惨事になっちゃいますからね。
ここは大丈夫ですけど…あっちの方は駄目ですよ」

すっと庭園の隅っこの方の木々を指し、行く事はないだろうが念のためと。

「アカサギがですか?買い物に行ったり報告したり、仲良く過ごしていますけど特には…」

問いかけに最近の事を思い出すようにするが心当たりはなく。
特にはというように首を横にと振って。

ビョルン > 「うん、頼りにしてるぜ」

行きずりになにかあろう日についた護衛が義妹だった日にはしばらくじったりした視線が絡む感覚があるのは気のせいだろうか。
その辺りは己ながらに誠に繊細な問題であり、一瞬悩まし気に眉間押さえる。

「花と虫の関係は、この国の男と女のそれと似ているな。
 だからこそ、お前らみたいな対等に物を言える女ってのは貴重に思っている訳だけれど」

義妹についての報告にはそうか、と頷いて。

「暫く一緒の時間を作れていないから──少し、気になって」

ぽつりと呟くと芝生の上にころりと横たわる。
日差しがきつくなるならば日陰に移動したいが、まだ大丈夫だろう。

ルイン > 「これでもベテランですから。お任せください」

自分は滅多に護衛には着かないが他の護衛が付いた時はどうなのかとふと気になり。
眉間を抑える姿に何かあるのかと。

「綺麗な花に集まる虫……言いえて妙ですね、ですと私も虫になっちゃいますね。
そうですか?私みたいな子は沢山いますよ、きっと」

綺麗な女性ほど男にと思えば思わず笑いそうになるのを堪えて。

「もっと時間を作ってあげてくださいね。
アカサギもそうしたがっていますよ」

女の子は気になる人と一緒に居たいのですとなぜか偉そうにし。
彼が横たわればそっと頭元に移動して正座、頭を膝にのせて序に日除けにもなって。

ビョルン > そもそも、自ら刀の錆になろうと来る者はいない。
怪しげな難癖をつけたがる輩は種族年齢性別問わず常に一定数居て、そうした向きは護衛が見えない時を狙って接触して来ては己の慇懃たる塩対応に勝手に機嫌を悪くして逃げ出したりもする。

あれやこれや思いながら目を伏せると太陽の下で瞼の裏が赤く見える。

「虫でもあり花でもあり、なんじゃないか──…。
 親父なんかと比べると俺はまだ花寄りの虫だという自負はある」

流れるように素直に膝枕され、ほっと一息つく。

「──それはそう、なんだけど。
 向き合うのは妙に、面映ゆいというか難しいというか……」

歯切れ悪く、心境を紡ぐ。

ルイン > 護衛について知った事は彼に絡んでいく相手はあまりいない事。
居ても話をしたと思えば勝手に怒ったりとしていなくなるだけ。
ただその後に何かを企んでいると判ればそっと始末もしてしまうのだが…。

「そうでしょうか?私は虫だと思うんですよね。
ビョルンさんのお父さんは知らないので何とも言えませんけど…花であって虫だと思いますよ」

抵抗されずに膝枕になれば優しく髪を梳く様に頭を撫で始めて。

「そんな事を言ってると余計に時間が取れませんよ。
あんなに可愛くていい子を大事にしないのでしたら……私が貰っちゃいますからね?
寧ろ私にください、お義兄さん」

歯切れの悪い言葉に仕方のないお兄さんに言い聞かせるように優しく告げるが…。
直ぐにころりと態度が変わってそんな事を言ってしまう。

ビョルン > 己が矢面に立っていれば後は裏方がするりと筋を通してくれるので身を振りやすいのであった。
大きな謀にもまだ、巻き込まれそうな気配になく良く言えば気楽、悪く言えば停滞の濁りの只中に居た。

「花だよ、花じゃなきゃ──カジノのホールで衆目を集められるもんか。
 ……なんだろうな、選択を迫られるものならいっそ虫でありたいと思うけど」

髪に触れさせるのも、己の中の甘えの表現。
膝枕されて全身で隙を見せて急所も晒している。
相手の言葉を最後まで聞くとうっすらと目を開く。

「ルインのようないい奴に貰って貰えるならどうぞって言いたい。
 ……けど、俺の自惚れでなければ、あいつの気持ちはまだ幾ばくか俺に残っているんじゃないのかい──…」

その一転が義兄妹を密着させたり疎遠にさせたりしている。
うー、と一言唸ってまた薄い瞼を閉じた。

ルイン > 「んー……身体目当てですから喜んでいいのかなんというか…。
でしたらそのように突き進むといいのですよ」

迷う必要はないですと笑顔でそんな事を付け。
隙だらけな彼の髪を何度も優しく撫で続け。
薄く目が開くとどうしました?と首を傾げて。

「お義兄さんの許可も得ましたので今度伝えてみますね。
ん~……そうでしたら二人で大事にしてあげましょうよ。
アカサギの事…大事じゃないのですか?」

彼の話を聞いていると色々と迷っているように聞こえ。
唸り瞼を閉じれば、一度腹を割って話してみては?とそんな事を告げて。

ビョルン > 「女に生まれてきたからにゃ幾つになってもそれなりにそういう視線には晒されるさだめなんだってな、そんなこと言ってた置屋の女将さんが居たぜ──…」

男のくせして花を自称するのは相当痛いだろ、って思う。
髪を撫でられながら、くくっと小さな笑い声を出して。

「結婚式には絶対呼んでくれ──…

 とは、言うものの──そりゃ、自分の次くらいには大事であるけれども。
 会議のように『さぁお互いの大事さについて話し合いなさい』と言われたらきっと揃いも揃って一日中沈黙を守ってしまいそうだ」

こんなときは勿論、義妹の顔が目に浮かぶ。

ルイン > 「そう言えばそうですね。今では慣れましたが最初は大変でした……」

今は隠している翼、純白だったそれが真っ黒に染まり堕ちるほど擦れたと思えば苦笑を零し。
ただそれでも今は昔の数十倍楽しんでいると思えば誇りに思え。
小さく笑い声を出す彼を見下ろし、髪から手を離して頬を突き。

「その時は是非祝辞をお願いしますよ。
でしたらもっと向きあって大事にしないとですよ。失ってからじゃ遅いですからね?
……なんといいますか……お二人は不器用過ぎですよ?」

あの明るい少女とこの彼、腹を割って話し合えばいいのにと心配してしまって。

ビョルン > 「ルインはすごく、遠いところから来たんだろうな……」

今までの口ぶりから、攻め寄りの両性愛者なのだとうということは察したが、異性からの視線に対して自覚的であるということは王都では珍しい。
頬を突かれれば珍しく柔らかな笑みが浮かぶ。

「俺がスピーチするとなると、物騒なお客人もたくさんついて来るからオススメしてない。
 ……器用なんだよ? 自分自身以外のことに関してはね。
 俺はアカサギで、アカサギは俺で、でも俺は俺で結局一緒に居ようが遠いものなんだ」

混じり合うことのない二黄卵の黄身のようなイメージが脳裏に浮かんで、腕を伸ばしてルインの腰を抱えるように抱き着いた。

ルイン > 「そうですね……凄く凄く遠いですよ」

それに凄く長生きです、これは心に止めて微笑みを浮かべ。
ただ長く行き過ぎて性癖が少々アレで可愛い子が大好きというだけなのだが…。
そして頬を突くと普段見れない笑みに驚いてしまい。

「その程度は覚悟の上だったりします、と言いますか貴族よりもお上品ですよね?
自分の事が不器用では器用とは認めません。
それはそうです、何時も一緒でも二人は別人なのですから……。
ですから話し合わないと知ったつもりですれ違ったままですよ?」

知ったつもりは駄目ですとまた偉ぶってしまい。
突然に抱き着かれると…甘えん坊ですねとそっと抱き返して。

ビョルン > 「地図の裏側か、空の上か、地の底から来たと思っておくよ」

全くの休日、頼りになるボディーガードに警備を任せきり、腹を割った話をすれば義妹や婚約者に見せるような一面も出てくるだろう。

「貴族だっていろいろ、平民だって、極道だっていろいろなんだろう。
 ──確かに、有り体に言ってすれ違っている感は否めないな……どう転ぶかはわからないが、今度会ってみるよ」

甘えん坊だとの言葉にまたふにゃりと表情を崩した。

「──真夜中過ぎか、明け方だったか……くらいまで女を抱いていたから眠い……」

少しだけ、と言って黙れば次第に力が抜けていく。

ルイン > 「ビョルンさんは勘が良いですよね」

まさか言い当てるとは思っていなく本当に驚いた顔を見せ。
ここまで隙を見せられると嬉しくなってついついと髪や頬にと触れて。

「そう言う事ですね。
それが判っているなら解決も簡単ですよ。
ただ……酷い事をしちゃ駄目ですよ?その時は私がアカサギを攫って二度と会わせませんからね」

ふにゃりと表情を崩した彼にそんな事を言ってそのままにさせ。

「羨ましいですね。本当に羨ましいですよ」

明け方まで、そんな事を聞くと彼の昨夜の行いを素直に羨み。
少しだけ微妙な顔をしてしまって。

ビョルン > それでもまだ、空の上から来た者と言葉が通じあまつさえ雇用契約を結べていることはにわかに信じがたくただそのくらいに遠く、また王都では知られていない異国くらいを思い描いた。

「それは──困るな、本音では側に居たいんだもの、引き離されては困る……」

寝入りばなに本音をぽつり。
機会があれば語ったか、または義妹が語っているやもしれぬが生みの両親はいない己たちに、こうして寛大かつ共感的に接してくる女という存在は初めて知り、結果的に今こうしてルインの膝の上ですやすや寝息を立てている訳であった。

ルイン > 勘がよすぎる人間は怖い反面、交流すれば飽きがこないというのも今までの経験。
そんな人をまたみつけることが出来て表情は満面の笑みとなり。

「でしたら話し合う事ですよ。
でも引き離すのが困るなら……私が飛び込むしか…?」

恐らくは本音という言葉に如何したものかと考える。
そして今日は知らず本音で話し合えたことが信頼の証だと嬉しく。
膝の上で眠ってしまった彼を優しく撫で続けて。

ビョルン > ルインの膝の上で眠っていたのはどのくらいの時間だろう。
けれど短い眠りの後目を覚ませば身を起こして照れ臭そうに居住まいを正す。
喉が乾けば、また飲み物などを買い足したりして日のあるうちは共に春のひと時を楽しんだようだ。

ルイン > 眠っている間、日除けを続けては眠れるようにと撫で。
そして目を覚まして身を起こせば変わらない笑み。
それからは少しある事提案し、飲み物を強請ったりとして春のひと時を楽しんで。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/庭園」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/庭園」からビョルンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にガルディさんが現れました。
ガルディ > 今日行っているのは女衒の仕事ではなく、半分趣味の鍛冶仕事。
趣味と言ってもそれなり以上に出来は良く、中級までの冒険者にはお値段以上。
駆け出しから下級冒険者にとっては、かなりの掘り出し物という具合。

利率は半ば度外視でそんな値段設定になっているのは、まあ趣味と実益をかねて。
ベテランの冒険者よりも駆け出しの冒険者の方が色々と『商品』価値が高いということだ。

勿論、冒険者以外にも本業絡みの人間やらも顔を出しにやってくる。
今日の来客は如何な相手か。
鎚を振るう音が響く。

ガルディ > 日暮れまで、鉄を叩く音が響き続けた――――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からガルディさんが去りました。