2020/04/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルヴィンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアルヴィンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルヴィンさんが現れました。
■アルヴィン > 丈高い軍馬の背に、白い甲冑姿の騎士が揺られている。
北門から街へと入ったその騎士は、街区をまっすぐ職人達の集まる区画へと、馬首を向けていた。
控えめではあるが、騎士らしいく随所に、白地に金のエングレービングが施されたものだ。
その鎧は今、随分といくつもの傷が刻まれている。
裂かれたようなその傷には血汚れもあった。
当然だ。金属板がそのように斬り裂かれなどすれば、内側に裂け目の金属が入り込み、身に纏う者の身体を傷つける。
ほとんどは、板金の下に着込んだ鎖帷子が防いでもいるようだが、いくつかの傷は間違いなく、鎖帷子ごと板金を斬り裂き、騎士の身体を裂いていよう。
こびりついた血汚れは、その折の騎士自身のものであろうのは間違いない。
その傷のほとんどは、騎士が塞いでいるのだろう。
けれど、それは生々しい死闘の後であるのは間違いない。
軍馬の馬首が向けられたのは、熱気漂う職人達の集う一画。
高らかに響く槌音に、騎士は愛馬の歩を停めぐるりと周囲を見渡した。
この街で、腕一番と呼ばれる匠がいるのはどの工房か。
そう尋ね、教えられた道を来た。
その視線の先に、金床とハンマーにて形どられた看板が映る。
名うての武具の匠がいるという工房はここだろうかと、騎士は再びゆるりと馬を歩ませた…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルヴィンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルヴィンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルヴィンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルヴィンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルヴィンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルヴィンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアルヴィンさんが現れました。
■アルヴィン > 教えられた看板の前に愛馬を停めて、騎士は鎧を鳴らし下馬すると、愛馬の鬣を柔らかく叩き、工房へと向き直る。
手綱を縛っておかずとも、この軍馬が待っていてくれることをこの騎士は、確信して疑わない。
そのまま、工房の扉を押し開いた。
「御免」
騎士の言葉と共に、熱風が外へと流れ出る。
そして、高らかに響く槌音も。
炉では轟々と炎が渦巻き、工房では今まさに、業物を鍛える匠の腕が振るわれている…。
騎士はしばし、その技前に見入った後に、機を見て偏屈そうな鍛冶へと言葉をかけた。
「おそれいるが…鎧の修理を頼みたいのだ」
騎士が身に着けたその鎧に、鍛冶は目を丸くした。よくまあ、そんなものを身に着けて歩いていられるな、と。
呆れられつつも騎士は、その場で外した鎧を鍛冶へと渡す。
裏打ちし、鍛えなおすことは可能か、と。
随分と難しそうに腕を組み、考え込む鍛冶屋の主と数語の言葉を交わした後…。
鍛冶屋からは、鎧下姿にマントを纏ったのみという、そういう姿の騎士が現れる。
「やれやれ…随分と高くついたものだ…」
そう、ボヤく騎士は、寂しそうに懐を叩いた。
これで、蓄えは随分と使い果たしてしまった、と…。
■アルヴィン > なんとも同情しているかのように鼻を鳴らす愛馬の鬣を叩き、騎士は再び馬上の人となる。
悩んでいても仕方もない。
結句、稼げばよいというだけのことだ。
鎧を身に着けられぬということは…と、騎士は愛馬を緩歩にて進めつつ、一人受けるべき依頼について思いを馳せる。
鎧を身に着けられぬ、ということは。
これは考えようによってはよい修行足り得るのではないか、などと。そんなとんでもないことを思いつく。
鎧で受けるということができぬのだから、全て見切らねばならない。
つまり…鎧が傷んでいるから、その間は採取だけにしておこう、などというような…そんな考えは毛頭この騎士にはないのだった。
そうと決まれば早速と、騎士は愛馬の馬首をギルドの方へ。
手頃な魔獣討伐の依頼はないものかと、騎士は愛馬を歩ませる…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からアルヴィンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」にモールドさんが現れました。
■モールド > 平民地区と富裕地区の境目に居を構える、エステ店「オブシーン」。
清潔感が見て取れる店構えと、利用者の声、そしてその値段設定から平民、貴族を問わずに評判の良い店だ。
この国としては珍しく、ミレー族に対しても偏見は無いともいわれている。
無論、それには理由があるのだが。
その店を切り盛りしているのは一人の男。
今現在、その店の入り口は「只今施術中」という看板がかけられていた。
「ふふ、ふふふふっ。あぁ、綺麗になったよお客さん♥」
その店の中、室内では媚薬入りの香が焚かれ。
全身をオイルに濡らし、卑猥な落書きで身を飾られた女があられもない姿で目の前の映像記録用魔導具へとその身を晒していた。
性行為の名残も甚だしい性器を見せつける様な体勢は、どう見ても美容行為とは言い難い。
しかして、それに女は意を唱えるでもなく、その身を隠すことなく晒していて。
その施術という名の行為が終えれば、身を清め。
店を後にした女の顔は、何処か淫靡な名残を孕んでいたが。
代謝をよくするマッサージを施された、と言われれば納得する程度の変化であった。
■モールド > この店は、足を踏み入れた瞬間に特製の魔導具の餌食にかかる。
此方の意のままに…とまでは行かないが、酷く抵抗が薄れ、美容行為だと嘯く事が可能となる認識操作の魔導具だ。
これも、ある貴族の力添えのお陰であり、それを利用しての女たちの痴態を裏にて売り捌く、という目的があった。
故にミレー族だろうが何だろうが、雌が乱れる様を撮れれば何でも良い。
店を後にする頃には詳しい事はさっぱりと忘れ、良いサービスを受けたという記憶しか残らぬのだから身の安全だって保障されている。
こうして今日も、悪徳マッサージ師は獲物を待つ。
店の前にかけられていた看板を外し、受付にて待機。
予約の客が来るまでは、まだ時間がある。
それまでに飛び入りの客が来るか、それとも暇な時が続くのか。
次なる客に手をかける事を想像し、中年らしく酷く歪んだ笑顔を浮かべながら受付を続けた。
こうしたねちっこい性格も、女を責めて貶める映像や写真を撮るには相性が良く。
故に貴族にも重宝され、店を任されている理由の一つとなっていた。
■モールド > やがて、予約の客がやってくる時間になった。
向か入れた客は、これから自分がどうなるのか正しく理解してはいないのだろう。
そんな客の姿を見てほくそ笑みながら、今日も悪辣なエステが続くのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」からモールドさんが去りました。