2020/04/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
イディオ > (冒険者ギルド、様々な冒険者たちが集まり、様々な依頼の中から自分に合う依頼を受ける事の出来る、冒険者達の拠点と言えるべき場所。
それは、依頼を受けるだけではなく、依頼する方にとっても安心できる場所という事。
ギルドの扉を開き入れば、解放的な空間が入ってきた人を出迎える、奥の方には受付や冒険者たちが泊まる宿の部分の通路が見えるだろう。そそして、視線を下げて前を向けば様々な円卓が置いてあり、其処で食事や会議が出来る事が伺え、現に数組の冒険者が円卓で酒を飲んだり会話をしているのだ。
更に奥を見てみれば、先程も言った受付があり、受付の係員が座っていて、冒険者が依頼をこなした報告を受けたり、町の人からの依頼を受けていたりするのが見える、今見えるのは一人二人だが、朝や夕方、混雑しそうなときはもっと人数が出てくることだろう。その受付の脇には、食事を欲する冒険者や一般の人を対応するための食事用のカウンターもある、其処では料理をする人が受付をしていた。
視線をずらして壁の方を見ると、其処には掲示板があり様々な依頼がある、それぞれ、冒険者のランクに応じた依頼になっていて、自分のランクにあったものを見繕えるようになっていた。
これが、冒険者のギルドの大体の形になるだろう、そんな冒険者ギルドの入口で、ぬぼっと立ち尽くす男が一人。
ギルドに所属する冒険者のうち一人で、何処にでも居る冒険者AともBともいえる男である。
別段どこか眼を引くところというのもな男で、装備も、店売りで買う事の出来る普通の鉄の鎧に腰に佩いている剣も店売りの量産品。背負って居るクレインクインクロスボウだって、そうだ。
英雄とか、そんな言葉から遠い普通の冒険者という印象で、青い髪の毛も、顔だちだって、人並み。強いて言えば、その目には、光が無い、という程度か。
そんな、普通一般の冒険者は、ぎしり、ぎしり、と床を踏みしめてギルドの受付へと歩いていく。)

「―――すみませんね、依頼終わったので、報告に、戻りました。」

(顔なじみになっている、ギルドの受付の女性、自分の顔を見て、あぁ、という表情をするのだ。まあ、一応ベテランというぐらいには色々依頼をこなしている男なので。
顔を見れば思い出せても、彼が居ないところで名前が出ても、え?誰だっけ、という程度の冒険者である。
今回は、少しばかり遠く――タナール砦への届け物の依頼を受けてそれをこなし、戻って来たので、報酬下さい。という何時もの報告であった。)

イディオ > 「はい、タナール砦へ、荷物を受け取ってもらい、これが証明の鉄板と、サインです。」

(受付のお姉様に冒険者男は報告を行い、その証拠として、受付にサインと、依頼票を提出する。それを受け取り、精査を始める受付のお姉様。因みに、受付のお姉さんを怒らせると怖いというか色々大変なので、基本的に冒険者の皆様は受付の皆様の事をお姉様だのお嬢様だのお兄様だの……兎にも角にも粗雑に扱わないようにと言う暗黙の了解があるのだ。
それを破ればどうなるのか……知る人は知るのだろう、そんなことを知りたいとは思わないので男は実行に移すことはない。
取りあえず、待っている間は、冒険者達の様子を眺める。何か面白そうな事とかいないだろうか。
見たことの無い人はいないだろうか、と、男は眺めまわす、見たことない人には、積極的に絡みたいところだ、理由は当然コネつくりと。
知らない人の技能と言うのは特に気になる物……とは言え、今はそんな人はいなさそうだ。)

「お、と。」

(冒険者の酒場部分を見てると、後ろから声を掛けられた、確かに依頼の終了を確認受けて、男は報酬をもらうのだ。それから男は礼を言い、受付を離れる。
受付離れてから、掲示板の方―――男のランクに会う所に近づく、様々な依頼が張り足されているが、ソロで受けられそうな依頼は―――なさそうだ。
基本的に依頼は難易度が高くなればなるほどパーティを組むことが前提になって来るので、むしろ少ないと言って良いのだ。
男は、軽く肩を竦めて見せてから掲示板から離れることにした。)

「酒場、でお酒でもと。」

(依頼が終わり、お金が入ったのだ、美味しいもの食べて酒を飲んで、ゆっくりするのだ。それが、冒険者の楽しみなんだと。適当に空いている席に腰を下ろすことにする。
さて、何を食べようか、と。男は、メニューを眺める)

イディオ > (メニューを手にして眺める男、お金は入ったばかりだし、少しぐらいは良いものを食べたい、さて、何にするかね、とのんびりメニュを眺める事にする。
ハイライトさんのいない目は、肉料理を、魚料理を、野菜料理……様々な料理を眺める。その間も、周りの噂だのそういったのには、耳を傾けていたりもする。
今タナール砦の戦況、ハテグの主戦場の状況、国全体での依頼の推移……色々な情報が、噂で流れるのだ。
その噂を聞いて、どうするかはまだ考えてはおらずとも、情報があるかどうかというのは意外に大事だと思う。ソロが多いと特に知らない事は命に直結することも有る。
そして、出てくるのは遺跡群に―――ミレー族の森の事。)

「―――うん、この、ステーキ肉と、サラダ、かな。」

(ミレー族というのは確か、奴隷階級が多く、少数が冒険者としてもいるらしい、人間みたいで動物みたいな種族だっただろうか。あまりかかわったことの無い身としては、ちょっと見てみるのも良いだろうか、と考えてみる。
知らない物を、知りたいと思う好奇心、それが冒険者と言う物なのだから。
依頼は今のところないし、ちょっと物見遊山、良いかな、と考えながら、男は手を挙げて、注文を取ってもらおうと、給仕のお姉さん―――ええ、ギルド職員ですとも。を呼ぶのだ。)

イディオ > (暫くして、給仕担当のギルド職員がやって来た、そして、注文を受け取ってくれるのだ。ついでにお酒も頼めば、立派な食事の出来上がり。時間が時間故に、知り合いと一緒に楽しく飲む、とかは出来そうになさそうだ、それは仕方があるまい
今回に関してはとりあえずでも次の目的が出来ただけで良しとしておくべきだろう。
食事を待っている間に、わくわくした様子で―――相も変わらず瞳にハイライトはないが―――、男は計画を練る。)

「まずは、地図を手に入れないと、な。」

(森の中というのだし、地図があるに越したことはない、その辺りを探すか、詳しい人間が居るなら話を聞くのも良いだろう。
保存食も多めにし入れなければならないし、と小さく男は呟いていた。
暫くして、男の前に、肉料理とサラダが出てきて。あ……。と、男は言うのだ。)

「パンも追加で、白いふわふわな方!」

(冒険者、お金が入ったので少し高級なパンを注文するのだ、お腹いっぱいになるには、全力な冒険者であるので。焼き立てふわふわフカフカなパンと肉とサラダ、最高じゃないか、とジョッキを前に、頷くのだった。)

イディオ > (男の手元に届く白いパン、ふわふわしているそれは、基本的にはお貴族様が食べるような物であり、つまり結構無理して注文してみた。貯金があるから、という贅沢なのである。
そのパンを前に男は小さく笑って、酒を飲み、パンをちぎって、ステーキのソースに付けて一口。口の中に広がるバターの芳醇な香り。
旨いな、これ。と感動する男、これ、持って行きたいなぁ、と思うが、持たないだろうなぁ、と直ぐに諦めて。
それは其れとして、肉と、サラダとパンと、酒。

美味しい食事で疲れを癒したのち、代金を支払い、男はあくびを零して宿の部分、二階へと昇っていくのだった。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。