2020/04/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 夜の帳がもう少しで落ちる時間帯。
大通りでは仕事を終えて帰路に着く者や、これから街へと繰り出す者で溢れている。
その喧騒の一角、一人の男が周囲の人々に焦った調子で声をかけていた。

曰く、道案内をして欲しい、と。

それは何処ぞの商店か、孤児院か、或いは娼館かもしれない。
尚、男が声をかけている対象は女性ばかりなのは、勿論理由がある。

そこから僅か離れた場所には一際目立つ豪奢な馬車が停車している。
その馬車の行者らしい男が必死に道案内を探しているその理由は、馬車の中。

立派な外装と、内装もこれまた立派な割に狭い車内で座る貴族の男は、苛立ち混じりに舌打ちを零していた。
その体を覆う服は無く、だらしのない肢体を曝け出し。
興奮作用を促す香が漂う中、目の前に跪かせたメイドに口奉仕を命じていた。

「ちっ、まぁだ見つからぬのか。」

苛立たし気にメイドの後頭部を掴み、股間へと深く押し付ける。
餌付く様な声を僅かに漏らすメイドであるが、それでも抵抗なく喉奥まで肉棒を受け入れ。
用事のある施設――と言っても碌な用事では無いだろうが――へと道を間違え迷った行者に苛立ちを覚えながらその気分を奉仕で緩和していた。

その主の苛立ちを理解しているからこそ、その生贄にもなるようにと。
女性にばかり声をかけ、何とか供物を用意すべく必死に行者は道案内を探しているのだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にドルチェさんが現れました。
ドルチェ > 紅の空に闇が混じり始める逢魔が時、人々の喧騒に囲まれる大通りを歩く一つの影
そんな中で焦った調子で周囲の人に声をかける男に気が付くと静かに近づいていく。

「その孤児院でしたら、私知っていますので案内してもよろしいですよ。」

声をかけると訊ねられたのは知っている孤児院の場所にこくりと頷いて。
なぜ女性にばかり声をかけていたのか、本当にそこに案内が必要なのかを疑問に思わず、言われるままについていく。

案内されたのは僅かに離れた場所に停車している豪奢な馬車。
主に話を通してくるので待つように告げられ、馬車の外で待っている、馬車の中から観察されるとは気が付かぬままに。

キュリオ > 随分と時間がかかった所為か、馬車の主の機嫌は悪化の一途を辿っていた。
喉を抉る様に押し込んでいた腰は、今はもう性行為の様に前後に蠢き。
その口を性器扱いとする様な乱暴さで、犯す動き。

段々と興が乗って来たのか、犯す動きが緩むことは無く。
やがて女を連れて来た行者が馬車の扉を叩けども、その中から返事が返ってくることは無い。

―――立つ瀬が無いのは行者だ。

無理矢理に馬車の中に押し入る事も出来ず、やがて顔を青褪めさせながら相手へと振り返り、頭を下げた。
申し訳ない、申し訳ない、と繰り返し繰り返し。
声をかけたことを詫び、丁重にお暇を願うその背後の馬車の中では。

主人が嬉々としてメイドを犯し続けているのであった――――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキュリオさんが去りました。
ドルチェ > 御者に丁寧に詫びられ、私は構いませんが貴方も大変ですねと労い、その場を後にした。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からドルチェさんが去りました。