2020/02/25 のログ
フェムト > 「理由は簡単さ……。
 私は少々忘れっぽくてね、しかも最近特にひどい。」
痴呆が始まりかけた老人か。

「彼を倒せなかった理由も簡単さ。
 ……私は魔法は得意だが腕っぷしにはまるで自信が無い。
 君の様な可憐な女性にすら勝てるかどうか怪しい。
頼りないのも、間違いない。 

「……いや……そう言えば、君の鈍器捌きはそこいらの戦士よりも豪快であったか。」
ティアフェルトを可憐と評したが、
その評価は彼の中では一旦保留とされた。

「大丈夫さ。
 ……魔法については、信じて貰って良い。」
火に導かれてしばらく歩くと……
次第に街の喧騒が近づいてくる。
恐らく、正しい道を歩んでいる様だ。

「そうかな?
 いや、そうなのかも知れない。
 変人とは、良く言われるよ。
 性格が良いのは、君の方だろう。
 ……大抵の人間は、私と話していると苛立ちを覚える様だが、
 君は忍耐強く付き合ってくれているからね。」
そう話しているうちに、二人は見覚えのある風景、平民街の大通りへと出た。

「……うむ、大通りに出た様だね。
 私はこのままギルドへと向かう事にするよ。
 縁があればまた会おう、ティア君。」
そう言うと、火をまた杖先のランプへと戻し、
そしてギルドの方へふらりと去っていくのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/裏通り」からフェムトさんが去りました。
ティアフェル > 「おじいちゃんか……」
 外見とは裏腹な科白に思わず遠い目で呟いた。
 しかもやっぱりめちゃめちゃ弱いのは間違いなくて。その上頼りないと自己評価までなさっている。
 それで本当によく助けに来てくれたよなあ。根性はある、という評価。
 人柄はやっぱり立派な気がした。

「そだね。魔法攻撃がなければ、フェムト君には片手で勝てる気がする。一応冒険者だし、わたし」
 同じ後衛職だが、ここまで柔な人も珍しい。絶対冒険者とかやっちゃいけない人だと。

「じゃ、ま。お互いいい人ってことで。
 ――本当、魔法の腕は確かだね!
 じゃあ、おやすみなさい。
 またね、フェムト君」

 魔法の導きで無事に大通りに出てはほっと安堵して、ギルドへ向かう様子に手を振った。
 ここからならば道も分かる。今度は妙な場所に迷い込んだりしないように遠回りになっても確実な道を選んで帰途に着いた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/裏通り」からティアフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシスター・マルレーンさんが現れました。
シスター・マルレーン > 「はーい、いらっしゃいませ!」

なんだかんだ、酒場に引きずり込まれる修道女。
今日もなんだかんだで本日も修道服を脱いでウェイトレスの恰好になっている。
あれ、私もう何の職業か分からなくなってますね?

神の与える試練ってバリエーション豊かですよね。

「はーい、お酒はちょっとお待ちくださいねー!」

シスター・マルレーン > 仕事は仕事、やるべきことはやらねばならない。
はー、っと溜息をつきながら、慌ててお酒を抱えて走り。

「今は忙しいのでー、お触りしてるとー、怒りますよー?」

にひ、と、いつものおじさんに笑顔を向けて威圧する。
今はダメですよー、今っていうかずっとダメですよー?

笑いながらそんなことを言って、今度は次のテーブルへ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシスター・マルレーンさんが去りました。