2020/02/22 のログ
■ブレイド > 人通りも少ない。
吹き抜ける風も寒風だとは言えない程度。
日差しも優しい。
普段の疲れも相まって、小さく寝息を立てて。
「すぅ…」
浅い眠りではある。
直ぐ側に誰かが近寄れば目をさますかもしれない。
だが、それでも気は抜いて
この心地よさに身を任せてしまって。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
■イディオ > (平民地区にある冒険者ギルドには、沢山の冒険者が居るものである戦士、盗賊、魔法使い、ヒーラー、……それらはすべて肩書であり、彼らの技術体系を表す職業だ。
その中でも比較的多いのが戦士系の職業である。単純にわかりやすく、習得が容易であり、特別な才能―――が然程要らないというのが多いのだ。
ただ、戦士にも、剣士、傭兵、闘士、槍士、など、細かく分ければ幾らでも分けられてしまうので、ひとくくりに戦士と言われている現状。
そんな、戦士のうち一人である冒険者が、依頼を終えて帰ってきた。)
――ただいま戻っ――――。
(冒険者ギルドを開けて入ってきた男は、身長が180強、其れなりに鍛え上げられている肉体を持つ戦士で。左手には大きな盾を持つのが特徴であろう。
鎧は、何処にでも手に入れられるコンポジットアーマー……複合装甲で、材質も特殊なものでは無くて鉄製のものだった。左の腰には、店売りのロングソードが鞘に入れられて吊り下げられている。
背中には、やはり冒険者ギルドでもどこでも手に入れられるバックパック、その腰には円柱状の筒がある、これは、他の冒険者には見ない物であろう。
髪の毛は短く切られていて、快活な笑顔のくせにその瞳には光が無く、死んだ魚のような目をしている。
そんな男は、ギルドの内部を眺めて、戻った、という言葉を飲み込んだのだ。
その理由は簡単。)
え、なにこれ、何事?
(何らかのイベントが有ったのだろうか、ギルドの中が冒険者でひしめいているのだ。
正直に言って、こんなに人がたくさんいる状態を見たことはない、名無しの冒険者ギルドである、中堅どころでもある。
名前のある有名な店などではないのだ、男は目に光がない侭、きょろきょろ、とギルドの中を眺め、入り口から少し入り状況を確認することにした。)
■イディオ > (暫くの間ギルドの中を眺めて、そして、取りあえず、近くに居た冒険者に聞いたのだが、良く判らないらしい、というか、問いかけた冒険者も今来たばかりとの事。
ギルドの中、受付の方は人が多すぎるし、掲示板には依頼書が張られている様子が無い。之だけの冒険者が居れば、確かにとられてしまうだろうし。)
困ったな、このままでは報告できないんだけどな。
(基本的に、同じ依頼で設けた冒険者ギルドで報告するのが筋である、というか、依頼は冒険者ギルドごとの管理であろうから、別のギルドに言って報告しても受け付けてくれない。
中にはギルドが連名で出す依頼もあるから、そういうのであればどこでも、とか、後は荷運びで、戻って来るのが困難な場所の場合は大丈夫だろうが。
基本的には受けたギルドで報告が、一番なのだ
さて、どうしたモノだろうか、と男は腕を組んで待つことにする。)
……本当に動くのだろうか。
(犇めくレベルの冒険者たち、視えない奥に、男はムウ、と唸るしかできなかった)
■イディオ > (特に、良くは解らない、何かが起こっているのか、何も起こっていないのか。遠くに見えるギルドの受付は、動かない。
其処で男は一つ思い出すのである。)
もしかして、ギルドの職員が居ないとかそういう感じなのか……?
(それなら説明がつく気がする、動かすためのギルドの職員が居ないから、ギルドの業務が出来ずに滞っていると考えるのである。つまり、一番奥からずっと報告できずに、皆が帰れず集まって、この密集なのではないだろうか。
真逆、と思うのだけれども、それを確認する術は、男にはないというか、ギルドの中で暴れても百害あって一利もない。)
マジか。
(光が消えた目である男は、表情までどよんと暗くなるのである。そっかーと男は小さく呟いて、息を吐き出すのだ。
報告できなければ報酬ももらえないし、もらえなければ、今日明日は大丈夫でも酒は飲めなくなる。)
マジかぁ。
(余りの事に男は、再度ぼやくのだ、どうするか、部屋に戻ることにするか、もう少し、待つのか悩む)
■イディオ > (暫く待っていたところ、変化が起きるのだ、奥の方で何か動きがあった模様。受付が動き始めたらしい、少しずつ冒険者が報告などをして動いている模様。
やれやれ、と男は軽く肩を竦めて立ち上がるのだ。
周囲は報国待ち、依頼を受けるための列で、大量にいる冒険者たちも動き始める。)
ああ、これなら。
(もう少しすれば、列も解消してギルドもいつも通りになるだろう、先に居た冒険者たちは我先にと酒場に繰り出していくのが見える。ああ、良いな、と男は思いながら列に並ぶのだ。
そして、依頼の終了を報告し、報酬を得て、男も、ギルドを去るのだった。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。