2020/02/06 のログ
シスター・マルレーン > 「久々にこんなに訓練しました………。」

人の波が途切れれば、ベンチに仰向けに横たわりながらうぇー、っとした顔をする女。
まあ、空いてるベンチもありますしいいですよね、と、お行儀悪く。

はふ、はふ、と荒い吐息のまま、すっかり汗だくになって気持ちの悪い服をつまんで。

「これ、しばらくほっとくと今度は冷えて風邪ひく奴ですよね。」

今はひたすらに暑くて動く気も起きないのだけれど、このまま休んだら風邪は必至。
うう、ぅう、とうめきながら体を何とか起こそうとする。

訓練場は最初からいる人らはほとんどいなくなったはずだが。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
イディオ > (受付で受けていた薬草採取の依頼の報告をし、依頼物の確認が終わり報酬をもらっていた所、にわかにギルドが騒がしい。)

何かあったのか?

(ギルドの受付に問いかけてみたところ、誰かが訓練所を使っているようだ。訓練所を使うというのはあまり聞いたこともないし、何やら沢山の冒険者が詰めている様子。
散発的に誰かがというのは解らなくもないが、なぜか多くの冒険者がそちらに行っているとも聞いた。
興味半分に想い、男はその訓練所を覗くことにした、どんなことをして居るのか、と。)

あれ?

(覗いてみたら、もう既に終わっていた模様、其処に居るのはベンチでぐったりしている女性が一人。他には特に誰もいなさそうに見える。
なんだ、訓練は終わっていたのか、と男は残念に思い軽く後頭部を描くのだ。
そして、視線が再度ベンチの方に行く、何やら呻いているのが見えるが、どうしたモノだろう。
何処かで見たことあるような服装にも見える、さて、何処だっただろうか、と。)

シスター・マルレーン > 「………ぁ、あら。……すいません、ベンチ使われるところでしたでしょうか。」

がばりと起き上がる修道服姿の女。見るからにシスター。
教会でいろいろしているアレである。
ただ、起き上がった瞬間、ごとりという音が僅かに服の中から響くので、チェインメイルなりを中に着こんでいることは分かるだろうか。
明らかに場違いな服装ではあるが、先ほどまで訓練を重ねていたのが彼女であることは一目で分かるであろうそれ。

「あ……、大丈夫ですよ、私はシスター兼冒険者の、シスター・マルレーンと申します。マリーでいいですからね。
 勝手に入り込んでいる部外者、というわけではないので、ご安心を。」

えへん、と胸を張って自己紹介を一つ挟む。
身長的には10cm以上差があるので、見上げるような格好にはなってしまうが。

「……さっきまで思い切り訓練していたんですけど、あはは、すっかり汗だくになっちゃって……」

なんて、頬を押さえてちょっと恥ずかしそうに苦笑い。

イディオ > あ、いや。此処で訓練をしてるって聞いたから、物見遊山できただけだから。

(自分が来たことにより、慌てて起きる彼女、ベンチから硬い音が聞こえて、今、着ている服の下に何かを着ている事が容易に想像できた。多分チェインシャツとか、そういった着こめる系の防具だろう、と。
何が有るか判らないこの世の中だ、服の下に防具を身に纏うというのは警戒心が、いい意味で強いという事なのだろう、と思う冒険者である。
外側を見れば、ヒーラーと言うよりも聖職者に見えるのだが、それを考えると、度し難い世の中だなぁ、とも思えてしまうのだ。)

ご丁寧にどうも、俺はイディオ、しがない冒険者だ。そういう意味では、シスター……マリーと同輩と言う所だな。
もし、シスターマリーが部外者だったら、ギルドの入口でもっと騒ぎになってると思う。

(シスターの格好をしているのは本物らしい、そのうえで、ご同輩らしい。彼女の弁明には、軽く笑って返答して見せた。多分騒ぎ的には、美人が訓練所で暴れてる、とかそういった物になりそうだな、とか思うのであった。
胸を張る仕草は、彼女の服装と相まって強調されるようにも見える、何がとは言わない、目にハイライトの無い男は彼女の顔を見て思う。
彼女の顔立ちを含めれば、年齢以上に年若く見えてしまいそうだなとか。)

はは、一足遅かった、訓練風景が見れなかったのは残念だ。とは言え、今は冬ですし。冷える前に最低限暖炉のある所まで……。

(そこまで言い、男は思った。大事な事である。)

俺、邪魔?

(そうなのだ、疲れていたのかもしれないが、此処に男が居れば暖炉のある所、近くで言えば、ギルドの受付の場所とか、ギルドがやっている酒場とか。そう言った処に行くに行けなくなるだろう。
あ、やらかした?男は彼女の顔色を窺うように見下ろした。)

シスター・マルレーン > 「なるほど、不格好なところを見られずに済みましたね?
 ふふ、まあ、見ても楽しいものでは無いでしょうけど。」

あはは、と軽く笑いながら冗談を口にしてベンチから立ち上がって。
ん、っと腰を押さえて吐息を一つ。 散々酷使したが、まあ、この程度はいつものことだ。
相手の目線にはさっぱり気が付かぬまま自己紹介を受けて。

「そういえばそうでした。
 まあ、この恰好ですから、訓練の時は真面目にやれー、なんて怒られたりもするんですよね………」

ぺろ、と舌を出す。この服装でいるように、というのは上からの指示なのだが、まあそんなことを説明しても仕方ない。
顔を眺められれば、ちょっと恥ずかしそうに汗を拭き拭き。

「あはは、大丈夫ですよ。 このくらい全然なんてことありません。
 まだまだ一戦でも二戦でも、ですし?
 こう見えて、そこそこ経験も体力もはあるんですよ。

 なにより一番気になるのはその、風邪とかそういうのより、匂いというか。」

頬をちょっぴり赤くしてぽりぽりと頬を掻きつつ、小さな声で付け加える。

イディオ > 訓練風景と言うのは、勉強になるから実は見たかった。冒険者は自分の手札を隠しがちだからさ。

(楽しい物かどうかは別として、冒険者はやはり自分の実力を全ては見せない人が多い、理由はいざというときの隠し玉と言うのだろうが、固定のパーティを組まない男としては、だれがどんな技術が有るのかは気になるところなのである。伸びをしている彼女に、残念だなと言って見せるのだ。
まあ、終わってしまったものは仕方がない、と思考を切り替えることにするのだ。)

格好については、色々あるだろうし、突っ込まないことにしてる、十分似合ってると思うし。
まあ、訓練するんなら、まじめにやらないと意味無いだろうし……?パーティを組んでるのか?シスターマリーは。

(服装に関しては、本物かもしれないし、そういうマジックアイテムが有るのかもしれないし、色々可能性を考えるときりがないので気にしない。
冒険者は、様々なものなのだからと。どれも個性、である程度は括れるはずである、正直、男の服装だって、防具は兎も角その下の服は現在は流通していないものだし。
ただ、怒られるという言葉に、自主練ではあまり無いだろうし、どこかに所属してるのだろうかという思考。)

其れは良かった、もう一歩も動けなくなったと成ったら、連れていく必要もあったかもだし―――。

………。

(風邪よりも匂い、その言葉に想像してしまった。女性の甘い体臭とかそういうの。)

すまん、想像した、うかつに言わないでくれ。服装も相まって、妄想爆発する。

(美人のシスターの汗の掻いた匂いとか。男は言われてしまえば気になってしまう生き物なのである。
御多分に漏れず男だって男だ、いわれ的にしてしまえば、気になってしまうものなのである。)

シスター・マルレーン > 「なるほど? それなら闘技場などに行かれては如何です?
 割と趣味の悪いショーとかもしてますけど、戦い自体のレベルは非常に高いですよ。
 まあ、冒険者の戦い方とはまた違う気はしますけどね。
 一対一ばかりじゃないですし。」

相手の言葉に肩を竦めつつ、訓練を見たいというのであれば、と言葉を続けて。

「……ふふ、ありがとうございます。まあ、生まれてこの方この恰好くらいしか基本は着てないので、似合ってないと言われたらそれはそれで悲しいというか。
 ああ、いえ、私は基本的に一人ですね。
 時々どこかにお邪魔してお手伝いをすることは有りますが………。 私、冒険者ギルドと教会と、どちらにも所属して、どちらからも依頼が頂けるんです。
 逆にそのせいか、一人でこなす依頼が多くて。こう、2つの組織の間に立っているといろいろ大変なんですよ。」

ころころと笑いながら苦労を語り、ウィンクを一つ。
苦労をしていると思わせない、明るい所作を見せる。

「………あっはっは、何言ってるんですか。もー。
 服装はそのあたりにも一杯いる普通の服ですっ!」

冗談に変えようと笑って言いながらも、服装も相まって、と言われればツッコミをびし、っと入れて。
赤くなった自分の頬を押さえながらもちょっと膨らませて。

イディオ > ああ、闘技場な。観客としてはいるには、資金がな。闘技者として入る方法もあるが―――正直怖い。

(彼女の言うとおりに、闘技場と言う手段はあるのは解るが、基本的にその日暮らしの男にはそこまでの金は無い、参加者としていくにしても、持っている物を考えればそれを失うのは怖いのだ。
自分にしか使えなものとはいえども、古代の遺産だ、下手に手放すようなことはできないし、デスマッチには出たくもない。興味で行くには少しリスクが高すぎると考えてるのだ。)

生まれてこの方……と、シスターは、通称ではなくて、本職としてのシスターなのか、マリー。両方に所属とかか……。確かに、その方が依頼も受けやすいか。
でも、教会の方となると聖職者……ああ、俺には無理か。

と、確かに軋轢とかあると困るよな、同じ依頼のブッキングとかもありそうだし。

(気軽に笑う彼女、一瞬二つの組織への加入を考えてみるも、自分が神父とか想像つかないしそもそも、魔力もない。信仰心もない、止めとこうと。即考えた。
むしろ、そんな状態でコロコロ笑える彼女凄いが、認識に発生するのだった。)

いや待て、シスターの服はそんじょそこらにはないだろ。
まあ、すまん、確かに軽率な話だったが、まあ、うん、そうだな。

(彼女の突込みに、逆に突っ込み返す。シスター服は十分珍しい部類である、と。
とは言え、自分もデリカシーのない事を言ったのは重々承知である、それ以上は何というべきか。)

そうだ、もし、後暇だったら、ギルドの食堂で、食事でもどうだ?
動いたら喉も乾くだろ?

(このままこの話題を続けてもあれだ、ちょっと無理やりな勢いで話題の変更を提案ついでに、場所の移動も提案しよう。
先程も、彼女は冷えを気にしていたし、ここに居れば冷えてしまうだろう、自分は問題が無くても。)

シスター・マルレーン > 「ああ………なるほど。そういえばそうでしたね。」

彼女は何度か訪問している。ええ、勝手に試合が組まれましたからね。
毎回怪我してるんですけど! 苦い思い出なのか、微妙な顔になる。
まあ、またどこかで行くんだろうなあ………更に遠い目になった。
表情の良く変わる女だ。

「ああ、そうです。 本職ですよ? まあ、本職と言ってもずーっと二足の草鞋ですから、正直なところ本当に教会勤めを続けている神父様やシスターには敵いませんが。
 ああ、………教会からの依頼はほぼほぼ善意をベースに受けることになるんでオススメはしませんよ。」

なーんて、裏事情をちょびっと暴露して、人差し指を自分の口に当てる。秘密ですよ、と。

「まあ………確かにそうですね。 ここでは特に目立つんですよね。 
 あ、食事は別に構いませんよ。
 まあ、訓練場でただ只管お話をするだけというのもアレですしね。」

はいはい、と軽く頷いて、身長ほどはゆうにある棍をよいしょ、と拾い上げる。

イディオ > うわぁ、その表情を見るに。やめといた方が良いなと言う決意が固まるわ。

(闘技場に関しての話題、彼女の表情がどんどん暗く、自分と同じようにハイライトさんがどっかに旅立たれてしまいそうだ。あ。今旅立った。
それを見て、やはり闘技場は悪い文明なのだろう、と思うことにした。
とは言え、後学の為に、一度は見てみないといけない気もする。悩ましいジレンマを抱えた男。)

本職か……しかし、何故にまたという疑問も。教会が、大事なシスターを冒険者にほいほいするものだろうか。
善意ベース……善意とは一体。

(裏事情に、思った以上の闇を感じる男が居た、善意ベース、という事は人の役に立ったね、うれしいね、以上という事であり、報酬は無いという事なのだろう。
冒険者としては、ええ、生きていけないので、其れは無理。秘密ですよ、という彼女のしぐさに、うむ、と重々しく頷くしかできないのだった)

だろうなぁ、治療系の冒険者と言う時点でもレアなのに、更にシスター様、聖職者だからな、美人だし。
もう一戦と言うには、気が抜けすぎてるしさ、終わってあんなにへばった後じゃあ、訓練としても。
模擬戦はまた次回にお願いするという事で。

(根を拾い上げる様子を眺め、男は背を向ける。とりあえず、ギルド併設の食堂へ行こう。暖炉もあるし、温かな食事なども有るのだし。
実は、先程帰って来たばかりで、男も腹が減っているのもある。グーと、腹の音が鳴るのだった。)

シスター・マルレーン > 「ま、……いい経験にはなりますけどね。
 そこそこ生き残ったところで、まだまだ上がいると思える要員ですし。
 鼻は伸びぬうちに折るべきですしね。」

と、苦笑交じりに声を漏らし。

「………教会は常に言われるのです。
 人を救うと言いつつ、実際に救ってはくれない。
 布施を取るだけで、理想だけを語って何もしない。

 ……そういった人に向けて、どうすれば本気であると伝えられるか。
 その考えの結果がこれ、ってことです。

 私もまた、ただ塀の中で祈るだけよりは向いていますからね。」

まあ、それもまた教会内部の点数稼ぎでしかないと思うんですけど、とは流石に口にしない。
言わぬが華の本音もあるのだ。

「口がお上手。
 ふふ、何を仰る。私はこう見えてもあれです、先ほど述べた闘技場に3度か4度出てますからね。
 まだまだやれます。やーれーまーす!」

ぶーぶーと言いながらも食堂へ移動する。所作はいちいち、ところどころ子供っぽい。
食堂の席につけば冷たいお水をまず喉に流して、はー、っと吐息。

イディオ > ――そういうのであれば、参考までに覚えて置くさ。鼻か……。

(彼女の言葉に、男は一度言葉を止める、自分もソロが多いし、鼻が伸びているのではないだろうか、酒場へと移動している間に、ふと、自分の手を見てみることにする。
慢心しているのではないだろうか、と、自問自答し、移動した所で、テーブル席を身繕い、腰を掛けるのだった)

正直に言って、教会の中で、祈りを行ってくれている彼等よりは、シスターマリーの行動の方が、考えの方が俺は好きだな。
確かに、理想も大事だけれど、先ずは行動。
教会で言葉を紡ぐ彼等より、俺は、シスターマリーの言葉の方が信じられる。

(同じことを言って居るのだろう、同じ教義なのだろう、しかし、祈ってばかりの人の言葉よりも、今、目の前で苦労して言葉を放つ彼女の方が信用は出来る。
個人的には、彼女のいう事の方が、好ましいと思えるので、冒険者は素直にそれを伝えることにした。
同じ冒険者として。聖職者でもある彼女にエールの代わりに。)

ソロだとほら、交渉も又自分でしないといけなくなるしある程度はな?
とは言え、美人を美人というのは口がうまいとかそういうのとは別だと思うぞ。

ははは。俺は何時も、まだやれるはもう危ないって考えてるから、まだやれるっていう相手とはしないんだ。

(何だろう、この小動物ぽいむーぶは、頭を撫でたくなる、初対面の女性にすることじゃないから我慢するが。肩をすくめ持論を持ち上げて見せることにした。
取りあえず、彼女が水を頼んでいる間に、肉料理とお酒を注文する。
其れから、何か食べるか?とメニューを差し出すのだ。)

シスター・マルレーン > 「まあまあ、私も教会の人間ですから、その辺りで。
 私は偶然そういった技能が覚えられただけで、他の方だって、できるなら皆さん人の役に立ちたい、と考えていらっしゃいますよ。

 それに、その祈りを捧げて頂いている知り合いやら友達やらもいますしね。」

教会の中について言えば、まあまあ、と相手の掌を向けて。
どちらがいい、という話ではなく、と柔らかく言葉を続ける。
正直な言葉を受けながら、正直だからこそ、こちらも正直に言葉を返す。

「そうではない関係者の方もいらっしゃるのは、まあ事実ですけど。
 それはどの集団でもそうですからね。」

また遠い目をした。
いろいろ汚い世界もたっぷり見ているせいか、フフフ、と視線が空を見上げる。

「そういうところが口がお上手、って言うんです。
 いいんですよ、鮮血のシスターとかそういうあだ名付けられてますし。

 ところでイディオさんもソロなんでしたっけ。
 パーティは組まれたりしないんですか?」

交渉の下りをふむ、と聞きながら、スープとパンを軽く注文しつつ。
相手に質問を投げかける。

イディオ > 失言だったな。済まない。

(そういう積りではなかったが、彼女の言葉に申し訳なく思った、確かに彼らも善意での祈りなのだ、それを思えば先程の言葉は確かに失礼に当たるだろう、理解したから。
それに、内情を知らぬ自分の言葉は、正しく理解しての言葉でもないのだろうし。と。)

この話題も、そろそろ、辞めておいた方がよさそうだな。

(彼女からハイライトさんが再度旅立ちました、フフフ、とどこか怖い笑みを浮かべているので、触れてはいけないところに触れてしまった気がしてならない。
聖職者はたいへんなんだなぁ、まる。)

そんなもんか?口がうまいとは、思ったことは無いけどな。
鮮血のシスター……そういうのは……俺にはそういったのないから、何とも表現は出来ないな。
ただ、それだけ周囲から、しっかり注目されてるという所だと思うぞ。

基本はソロだ、パーティは組むけれど、依頼によってまちまち、だな。一人では、どうしても無理な依頼とかは、パーティを組むけど、その程度かな。
固定のパーティと言うものは、無い。

(理由としては、男も十分に気まぐれだから、だと思うし、あと、いざとなれば、仲間を見捨てて逃げる事も視野に有るのだ。だから、情をあまり深く持たないようにもしてる。
だからこその、ソロでもあると。肉料理を、ナイフで切り、フォークで口に運びながら伝えるのだ。)

シスター・マルレーン > 「別にいいんですよ。
 実際とんでもなーい人もたくさーんいますしね?
 私に闘技場に行って骨が折れるまで戦えとか言いますし。」

ぺろ、と舌を出してころころと笑う。
相手が謝るのなら、自分が更なる失言を重ねて、更に笑って。
大丈夫大丈夫、と掌を振るのだ。

「いろんな意味で注目されたくなかった方向性ですけどねー。
 ま、誉め言葉として受け取っておきますね?
 ふふ、まあ、褒められて悪い気はしませんね。」

相手の言葉を聞きながら、うん、うんと頷く。
情で生きている女は、それでもゆっくりと頷きながらパンを口に運んで。

「そうですね、どうしても生き方としてはそれぞれですから。
 自分の命の責任は自分で持たなければいけませんし、それ以上に優先されるものはきっと、ほとんど無いでしょう。

 それがきっと、冒険者としては正しいと思います。」

微笑みながら口にする。
ああ、自分はまだまだ考えも何もかも甘いなあ、なんて思う。その甘さで何度失敗してきたか分からない。
だから、相手の言葉に素直に頷き、理解を示すのだ。

イディオ > ははは、返答に困る事を言ってくれないでくれ。有難う。

(自分の失言を塗りつぶすような彼女の言葉に、男は感謝の念と共に言葉を、大丈夫と言っても、彼女の立場が悪くならないのだろうかという心配もある。
確かに、とんでもない人はたくさんいるものだ、依頼人にも、十二分以上に。
可愛らしい仕草で言う相手に、男も笑ってしまおう、笑い話にするために。)

その辺は、今後頑張って新しい一面を作る方が良いな。
俺じゃないけれど、シスターマリーがパーティを組んでパーティメンバーを助けるとか、な。

(パンを食べる彼女、その返答を聞いて、男は酒を一口。静かに肉をかじり、酒をもう一口)

ああ。冒険者としては、俺は正しいのだろうな。でも、人として正しいのは、むしろ、シスター・マリーの方だ。
俺の様には、なってくれないでくれよ。

(彼女は、理解を示してくれる、其れはとても居心地の悪い理解でもある。自分は人の道から外れていることを平然としていると認識できてしまうから。
こんな風に言ってしまうのは多分、心の片隅に少しばかりの罪悪感も残っているのだろう。
しかし、この生き方を変える気はないし、変わることは―――それこそ、人生が変わるような何かが無ければ無いだろう)

そういえば、シスターマリーがパーティを組まない理由は、本職の方の理由か?

(自分への質問、逆に男の方も、質問をしてみた)

シスター・マルレーン > 「この手の話題は両手に余って背中に山のように積んであるのでぜひお一つ?
 ああでもそれを吹聴されたら私がまた闘技場送りでした。」

なんて、相変わらずの笑顔を向けて。

「あー………どうなんでしょうね。
 どちらが正しい、では無いと……私は思ってます。
 優先順位をつけて、それをしっかりと守れることは、強い意志が無ければできません。

 他人も自分も、誰も彼も、全てに手を伸ばせば手が重みでちぎれてしまいますからね?
 それに、私も冒険者でもありますってば。」

相手が真面目に言っていると感じれば、微笑みのままゆるく言葉を返す。
非難するでもなく、取り繕うでもなく。
思ったことを思ったままに。

「……私は、どんな依頼であっても受けるように指示されているので。
 それに他人を付き合わせるつもりは無いんです。

 それこそ、土地の開墾とか橋の修理とか、闘技場に行けだとかもありますし。
 この前なんてとんでもない衣装を着せられて酒場の店員をやれとか。」

お話しながら遠い目をしたり溜息をついたり、ころころと表情が変わって。

「優先順位をつけないと大変ですよぉー?
 雪の日に墓穴掘れーとか言われますよぉー?」

最後は冗談のように笑いながら脅して、歯を見せて笑う女。

イディオ > うわ最悪だ道連れにする気満々じゃないか。その山に積まれたおひとつ貰うと、俺も闘技場に送られる可能性出るじゃん!?

(相も変わらずの笑顔の言葉、男は大げさに冗談に笑いながら返答して見せるのだ。カラカラと笑って見せた。)

確かに、これは正解のないものになるんだろうな。
だけどさ、其処を選べるのが冒険者の特権だと思ってる、何を重視して、何を守るのか。
今、シスターマリーが言ったとおりに、優先順位をしっかりとつける。
……ああ。それで、良いんだよ。

(まじめな話、言いたい事を飲み込んだ。彼女も冒険者で、弁えた発言であるから、これ以上は、男の情が込められただけの願いに成り下がる。
其れは、男の望むものでは無いのだ、冒険者は、自分で選択することが、大事だから、その選択肢に影響を与えてはいけない気がしたのだ。
何せ、であったばかりの、彼女なのだ、優しいから、人の言葉にも、敏感な気もした。
ならば、と、飲み込むのだった。)

なるほどな。

(そして、彼女がパーティを組まない理由に、男は静かに聞いて頷いた、彼女の依頼の半分以上はきっと、冒険者ギルドのそれではないのだろう。
先ほど言って居た『慈善』を対価とした、教会からの物なのだろう。二か所に所属する故に、想像以上にバラエティに富んでいると思うのだ)

其れなら、良いこと教えてやるよ?
冒険者ってのは、報酬がもらえるから色々な事をするもんだ。

(良い事と言いつつ、男の笑みは何処か悪戯っ子のような、悪い笑顔で有るのだろう、だって、ろくでもない事だから)

男ってのは単純でな、美人からの頼みなら、報酬がお金でなくてもいいんだぜ。
ちゅ、とキス一つで、お金もなく動くのだって多い。
今度、試してみ?

(むろん、抱きしめてくれるなら、雪の日の墓穴堀に参加するぞ?なんて、にかっと笑って返す男。)

シスター・マルレーン > 「大丈夫です、外の人には優しいんです。
 一度中に入ってしまったら。………いえこれ以上はやめておきましょう。
 ええ、ヤサシイデスヨ。」

なんて、視線を横にして僅かに笑った。
相手の言葉にいろいろ含むものは感じても、彼女はきっと微笑むだけで。

本音をスープに溶かして身体を温め、冗談をパンで柔らかく解すのだ。

過酷な現実に彼女は向き合いきれていないのも、また事実。
それが分かっているからこそ、それ以上言葉を重ねてこなかったのはありがたかった。


「……ふふーん、そう思うじゃないですか。」

相手の言葉に、ほんのりと頬を赤くしながら腕を組む。
なぜかドヤ顔だった。

「すごいでしょう。うちの教会は"うちのメンバーだけ"でやったことにしたいので、私が勝手に増援を頼むと怒られるんです!

 凄いでしょう、街道沿いの丸太橋は一人で直したんですよ。
 褒めてください。」

ドヤ顔のまま、あはは、とハイライトが消えた。
あのくそじじ……まで言いかけて言葉をやっと飲み込む。

「悩み事や懺悔ならいくらでも聞きますけどね? 本職ですし。」

なんて、ウィンクをぱちり、と返すのだ。

イディオ > うわぁーい、入る気無くすー。キケン、キケンと、脳内に鳴子が鳴るぜぇ。

(逸らされる視線、片言な擁護な言葉、キケンカンチセンサーなる物が、全力でガランゴロンとなっている、其れはきっと地獄のようなものになるだろう。
優しいとか絶対欺瞞だ、と男は言わないでおくことにする、色々口調がおかしくなったのはその所為だろうとか。)

―――?

(暖炉の熱と、スープで暖まってきたのだろう、頬がほんのり赤い彼女、そういう風にみると色っぽいんだな、という感想を一瞬持つのだが、どや顔がすべて台無しにするのだなぁ、と思うのだった。
とっても、子供っぽい、という感想が。)

うぅわ、凄くねぇ、全然すごくねぇ。
でも、一人で橋を治すのはすげえ。シスターマリー、お疲れさん。

(確かに、あの街道には見事な橋が架かっていた、誰がやったのかと思えばその英雄が目の前に居たという事だ。しかし、その前の一言に関しては、うん、凄くない。
くそじ、となんかすごい言葉が聞こえたが、まあ言いたくなるのは解る。
自分と同じようにハイライトさんが消えてるし、判る。)

此処でミソなのは……金額を報酬にしてない事だ。
ほら、シスターの献身的な姿に心を打たれて、通りがかりの冒険者が手伝った。
綺麗なお話になるぜ?

(勝手に増援を呼ぶんじゃない、増援が勝手にやって来たことにしてしまえばいいんだよ、悪い事言う冒険者だった。)

それなら、懺悔したいときは、シスターマリー探して、懺悔しに行くからその時は覚悟してくれな。

(ウインクに対しては、じゃあ予約入れときますわ、と軽い調子で言ってみせるのだ。)

シスター・マルレーン > 「私には勧誘ってミッションも本当にちょっとあるんですから、そう言わずにー?」

にひひ、と笑って微笑む姿は、やっぱり子供っぽい。
冗談を一つ送りながら、相手の言葉には苦笑交じりに笑うのだ。

「………そうでしょう、そうでしょう。
 そうでしょうとも。 あれめちゃくちゃ寒かったんですからね。」

腕を組んでうんうん、と頷きながら………かくん、と頭が垂れた。

「そですねー、金銭的報酬があったはずだろう、って責められることを除けばきっと綺麗な話になるんだと思うんですよねー。
 いやまあ、どっちにしろキスなり抱きしめなりを交渉材料にしてたら、絶対ひっどい目に遭いますけど!」

不正を疑われるのだった。よのなかはりふじんだ。
相手に結局のところ、とツッコミを入れつつ嘆くシスター。お酒飲んでないけど。

「あ、もちろんもちろん。私の懺悔室は………まあ、いろいろありますけど、割と空いてますから。」

軽い笑顔で受け答え。決まり文句で答えないのが彼女の売りであり、未熟なところではあるが。

イディオ > シスター、勧誘するには不穏な言葉が多すぎまーす。

(はい、と学生のように手を上げて発言する冒険者、子供っぽい相手に対して、男も軽く言うのだった。)

……。

(哀れすぎる、とても、哀れすぎる、頭が垂れている隙に、男はウエイトレスを呼んで、彼女の食事分の代金をそっと支払う事に。このくらいしかできる事が思い浮かばない。
やばい、涙腺が少し緩んでしまいそうだ。)

ま、そだな、提案しておいて、シスターのような美人にキスなり抱きしめなりされたら、収まりつかないな。うん。
……ひっどいめ、って、そっち方面の認識だよな?

(何事も、世の中は理不尽らしい、嘆くシスター、このシスターに救いは無いのか、とか思うのである。自分が救えるなどと増長する気はないが。まあ、見かけたら助けてあげる位はしても良いだろうと、思うのである。)

色々って、何さ。

(懺悔が出来る出来ないよりも、色々あるという。物理的な何かの事なのか、むしろ、そっちの方に好奇心が向いてしまうのは、男も子供っぽい所が有るからかもしれない。
なんか面白あれでもあるのだろうか、少しワクワクしてしまって居る。)

シスター・マルレーン > てへ、と舌を出した。
勧誘する気の無いシスターは、しまったしまった、などと口にして。

「聖職者相手になーに言ってるんですか。
 え、何ですか。私そこでひどい目にあったあと、更にお仕置きまで受けてダブルでひどい目に遭わなきゃいけないんですか。
 試練はあるとは思っていましたがそういうフルコースは流石にちょっと。」

頬を赤くしながらも、全くもう、と相手に言葉を連ねて連ねて。
こら、と一言更に付け加えた。
いやま、教会からのお仕置きとか、神父様の視線とか、そういうのが最近イマイチ信用ができないのも事実ではあるけれど。

「…? ああ、いや、懺悔室に神父様がいる時はともかく、シスターがいる時だけやってくる方とかいまして。
 結局酔っ払いのお話を聞くだけだったり。
 手を握って応援してください、とかだったり。
 最終的には個人的にお茶でもどうですか、だったり。
 ここでは言えないようなことを言われたり。」

話せば話すほど彼女の精神が削れていくのだった。そういった被害も割と深刻である。

イディオ > 誤魔化してるなぁ……。ま、俺に務まるとは思わないし、勧誘されたら困ったな。

(彼女の可愛らしい誤魔化し方に、全く、と楽しげに笑い、椅子の背凭れに体を預けて見せるのだ。彼女が本気で勧誘する姿が想像できなくもある。
本当に勧誘するのだろうか、とも。)

俺は、聖職者でもないし、男だし、欲望も十分あるしなぁ。
ああ、そういうのも試練とか、になるのか、というか、フルコースか……そうなるんだなぁ。
わかったわかった。

(顔を真っ赤にしながら怒られてしまった、何か色々と言われて流石に悪いことしたなぁ、と思うのである。
こら、との最後の一言に、すまんすまんと軽く謝罪を言うのであった。)

なんだろう、親近感しかわかないな……それ。
ああ、うん、てか、今の俺も同じようなもんな気がしてるんだけど。
もしかして、遠回しに怒られてるんじゃあないかと思えてきた。

(最初はなんか騒いでるという状態で物見遊山出来て、綺麗な女の人が居たから、食事に誘った。
あるぇ、彼女が言ってること、あてはまって来てる気がするぞ、と少し背筋に寒い汗をかきながら。)

シスター・マルレーン > 勧誘は……する時はする。 それは限定されたシチュエーションであって、今ではない。
冗談交じりにころころと笑うだけだった。

「そうですよぉ………
 あはは、だとしたら流石に最初に匂いの下りで怒って帰ってますけど?

 まあ、想像もできないような人もいるんです、世の中には。」

大丈夫大丈夫、と掌を見せつつ。

「それに、なんやかんや冒険者を続けてたら、可愛いなとかそういう人、たくさんいるんじゃないです?
 依頼人とか、一度一緒になった仲間の方とか。

 いろんな人に言ってるんじゃないですー?」

なんて、くすくすと笑ってツッコミを入れて見せる。
怒っていないのを示すには、怒っていないことを口にするよりも、相手に嫌がられない程度に絡む方が良い。
確かに、全く気にしていない様子であった。

イディオ > はは、確かに。……確かに。
想像もできないような人、なぁ……ふむふむ。

(匂いの下りに、女性相手に何を言っていたんださっきの自分は、彼女の言葉で、男は苦い笑いしか零れなかった、とは言え、本気であの時はそう思ったのだ。いやあ、失敗したな、と。
そして、想像もできないような人間に関して、男はどんなものだろうか、と彼女の事を思うのだ。掌見ながら)

たしかに、そういう人は多いかった。でもな、世の中ってのは上手く行かないもんでな。
基本的に可愛い人、とかきれいな人には、必ずと言って良い位に相手がいるもんだ、逆に居ないのは、何かしらあるもんだ。
仕事人間とか、性格的に問題が有ったり、とか。な。

いくら女が好きでも、そういうのには、思うだけで終わらせてるさ。

(突込みに、そんなに節操は確かに薄いけれど、節度は護っている積りだ、と微妙に信用のならない返答を。
絡んでくる彼女に、は感謝の念を覚えながら返答するのである。
話やすい女性で、助かった、とも。)

シスター・マルレーン > 「ギリギリ手を出さずに我慢できる人ってところです。」

ぺろ、と舌を出しつつ苦笑を一つ。
とはいえ、言葉を受ければうーん、と唸って天井を見上げて。

「仕事人間で性格・行動に難がある………。」

すごく難しい顔をしながら腕を組んで………………最後に、「確かに」と小さく呟いた。
あ、これはきっと刺さっている顔だ。
遠い目をしながらフフフフ、と薄く笑顔を浮かべるシスター。

お互いに思ってもみないところで言葉が刺さるのだった。

「ま、ともかく。
 さっきも言った通り汗もかきましたしね。部屋のお風呂でも沸かして……報告書でも書いて。」

指折り、今日の残りのお仕事を考える女。
水を口に含みながら。

イディオ > まあ、我慢にもいろいろ限界はあるから安心はしないで欲しいぞ、と。

(あかんべーとされたような気もするし、しかしその愛嬌のある表情に軽く笑って酒を一口。)

ん?

(腕を組んで何やら考え始める彼女、何か酷いことを言っただろうか?お酒を傾けながら眺めていたら、あ、ハイライトさんが旅立った。
よくよく旅に出たり戻ってきたりなのハイライトさんである、視ていて飽きないと言える。
でも、その笑いは怖いです正直。)

シスターマリーの印象で言えば、仕事人間と言うまでは良いけれど、性格や行動に難があるとは、今のところは思ってないぞ。
今後、一緒に行動できたときに判断はできるかも、だけどな。

(今現状の話では、という所で言っておく、男は、ふう、と息を吐いて。)

じゃあ、そろそろ俺も、上がることにしようか。
またな、マリー?

(彼女が仕事を数え始める、そろそろ邪魔をしても行けないだろう、今までじゅぶん時間を貰ったのだし。
有意義な会話だとも思えた、愉しかったし。
ならば、後は次の機会に楽しもう、と自分の分の代金を支払い、男は二階の宿に戻るのだった。)

シスター・マルレーン > 「フフフ、だといいなぁ………」

笑う。まあ、自分自身でダメなところはよーく分かっているのだけれど。
相手の言葉に、ふふ、と今度は普通に笑って。

「励ましの言葉とパンとスープ、ありがとうございます?」

にひ、と笑って返す。
それじゃ、と手を振って見送れば。

………匂ってないかな、なんてローブをチェックする仕草をしながら、そろりとギルドから出て、別の宿へと戻る女。
帰り道くらいは、この暖炉の暖かさは持つことでしょう、きっと。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からシスター・マルレーンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にキュリオさんが現れました。
キュリオ > 夜の帳がもう少しで落ちる時間帯。
大通りでは仕事を終えて帰路に着く者や、これから街へと繰り出す者で溢れている。
その喧騒の一角、一人の男が周囲の人々に焦った調子で声をかけていた。

曰く、道案内をして欲しい。
曰く、具合の悪い方が居るので少し世話を頼みたい。
曰く、主人に平民地区の話をしてやって欲しい。

内容は様々で一貫性は無いものの、共通している部分が一つだけある。
それは、どこかへと連れ込もうとしている事だ。
対象になるのは女性ばかりで、ミレー族だとしても下手に出る丁寧な願い方。
酷く困っている、という印象を持たせるには充分な程、その男は焦っていた。

そこから僅か離れた場所には一際目立つ豪奢な馬車が停車している。
その馬車の行者らしい男が必死に女を探している理由は、主にある。

立派な外装と、内装もこれまた立派な割に狭い車内で座る貴族の男は、苛立ち混じりに舌打ちを零していた。
その体を覆う服は無く、だらしのない肢体を曝け出し。
興奮作用を促す香が漂う中、目の前に跪かせたメイドに口奉仕を命じていた。

「ちっ、まぁだ見つからぬのか。」

苛立たし気にメイドの後頭部を掴み、股間へと深く押し付ける。
餌付く様な声を僅かに漏らすメイドであるが、それでも抵抗なく喉奥まで肉棒を受け入れ。
用事のある施設――と言っても碌な用事では無いだろうが――へと赴くまでの手慰みにと女を求めたのが事の始まりだ。
馬車の中での手慰みにと、命じた女が中々用意されないその事態に、苛立ち塗れに舌打ちを零す。

その主の苛立ちを理解しているからこそ、その生贄にもなるようにと。
女性にばかり声をかけ、何とか供物を用意すべく必死に行者は道行く女に声をかけ続けていた。

キュリオ > その後、何とか女を連れ込むことに成功した行者。
長く待たされた分、鬱憤の溜まった馬車の主へと捧げる生贄だ。

憤りをぶつけられる事となった女の生末は、さて――――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からキュリオさんが去りました。