2020/01/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 鑑定依頼を受けて外出した帰り道。自分が住んでいる平民地区とはいえ、どこもかしこも把握できているわけではない。今日の呼ばれた先があまり足を運び慣れていない場所だったから、裏通りの中ですっかり迷子になってしまっていた。
行きの時にも迷って遅刻しそうになったせいで、まわりの風景を確認しないで急ぎ足になったのが悪かったのかもしれない。薄暗くなりはじめた時間だと、目に映る景色は昼間のものとはまったく別物に見えて、よけいに惑わされる。
しばらく歩き続けているうちに眉がどんどん下がりだして、困り果てた顔。足を止めて、落ち着いて周囲を見回してみるけれど、自分がどこに立っているのかも判断できない。お客さんのところへ引き返して道を尋ねようかと思ったけれど、戻り方もわからなくなっていて。

「ええ…と…」

見知った場所まで直進できたなら、あまり時間もかからないのだろうけれど、入り組んだ路地ではそうもいかない。大通りがあるだろうと思う場所に向かって歩いてみても行き止まりに阻まれてしまったりするせいで、方向感覚もあてにならない。

ミンティ > しばらく歩き回っているうちに、やっと見覚えのある場所に辿り着いた。大通りに出るにはまだ時間がかかりそうだったけれど、ひとまずほっと胸を撫で下ろし…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「平民地区 訓練場」にシロナさんが現れました。
シロナ > マグメールの平民地区にある、自由解放されている訓練所。其処は冒険者などが己の技量を高めるためにやって来て、様々な訓練をする場所である。
 少女の得物であるハルバード、自宅の屋上で振り回しても良いのだけれども、其れはちょっと味気ないし、何より誰かと訓練した方が身になるだろう。
 残念ながら、母親とか姉とか、そういった人は今日は居なかったし、じゃあ、と少女はやって来ていた。
 とは言え、最初からハルバートをぶんぶん振り回す気もなくて、先ずは腕立てや腹筋などの筋肉トレーニングを行うのである。
 自分の腹筋が割れるのを見たり、筋肉がしっかりと付いて行くのを感じるのは、とても、快感だし。
 柔軟体操も兼ねている、体を温めれば、ケガも減るだろうし、と。

「ふっ……しっ、ふっ……しっ!」

 グイ、グイ、少女は腹筋を繰り返し、汗ばんだ体を更に鍛えるために、筋肉トレーニングをしていた。
 いつの間にか、少女の肉体からは、熱気が湯気のように沸き立つのだ。

シロナ > 「……んんんっ……」

 筋力トレーニングを終わらせて、ふぅと息を吐く頃には少女はそれなりに汗ばんでいて、全身から湯気のように熱が吐き出されていくのだ。
 体が温まったな、と感じたから、軽く手をぐーぱーぐーぱー、してみせて。
 よし、と笑って見せるのだ。

「それじゃ、いっちょ、行ってみますか。」

 にいっ、と不敵な笑みを浮かべて少女は、ハルバートを片手に歩き始めるのだ。
 さて、練習試合をする相手はいるだろうか、と。
 いなければいないで、一人でぶんぶん振り回して訓練をするだけの事であるので、別に其処迄気を這って探す気もなかった。
 ただ、ハルバート片手に、不敵な笑みを浮かべて近寄る女の子。
 まあ、普通に見れば、怖いかもしれない、目が、爛々としているのもあるし。

シロナ > 「―――いないねぇ。しょうがないね。」

 少女に訓練を申し込む物、それ以外の目的で近づくもの、そういったのは一切ない模様で、仕方がないと思えるぐらいに孤独。
 まあしょうがないかと、少女は笑う事にする。
 気を取り直して、少女は訓練をすることにするのだ。

 ハルバートを両手に構えて、踏み込み、薙ぎ払う。風を巻き込んで振り回される其れは、鋭く素早く。
 其処から、回転をかけて突きを繰り出したり、大上段からの叩き落とし。
 コンパクトに手数を考えた、連撃。
 体を回転させ、遠心力を使って、少女はハルバードを振り回し、その動きを確かめるように。

「ふふ。」

 武器を振り回し、昂る血潮、そして、思わず零れる笑みは、やはり戦闘を良しとする竜の物で。
 さらに踏み込んで、大きく強く横に凪ぐのだ。

「あ。」

 こう、必殺技とか作りたいな、と、少女は考えたりする。