2020/01/20 のログ
■ガルディ > 気付いたら日が暮れ始めていた。
人の集まる夕暮れ前に、娼館通りで待ち合わせがあるのだ。
検品と、品定めと……色気のある仕事ではあるが、男は億劫そうに指折り数え奥へと姿を消していった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からガルディさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」にシュティレさんが現れました。
■シュティレ > 夜の公園のベンチに私は一人腰を掛けておりました、月明かりの下は、とても心地が良く落ち着きます。
美しく明るい青白い月、周囲を美しい色で染め上げてくださいます、が……私としては少し慣れません、私の知る月は、私の国は―――。
詮の無き事を考えてしまいました、今は只々、座ったままで私は月を見ているのです。探し物をしていないわけではありませんし、動いていないわけではありません。
私は今、眷属を解き放ち、国中を見ております、この、美しく寒い月夜に舞う、愛おしき蝙蝠達、私の使い魔の彼らは、私の為に方々を飛び回ってくださいます。
彼らの視界から見る世界を一望しながら、私は月を眺めます。
もう一刻当たりしたら、戻ってくるでしょう、そうしたら、彼らの話を聞くのです、彼らが戻ってくるまでの間、私は只々、座っているのです。
ヒトが見たら、きっと、彫像だと、思ってしまうかもしれませんが、其れは、仕方のない事なのでしょう。
■シュティレ > 「…………。」
戻ってきました、この国の方々に飛び立って行った、蝙蝠達、彼らは国の様々な事を見聞きして私の元へと戻って来てくださいます。
流石に私でも、そのすべてを見ることはできませんので、彼らの話を聞く必要があります、沢山の蝙蝠が私の元に向かい飛んできて、私はそれを受け入れます。
領域を開いて、私の中に有る私の国へと、戻っていくのです、優しくあたたかな、紅き月のある、美しき国へと。
そして、彼らの休息の場所へと戻り、そして、視たこと、聞いたことを、私に教えてくださいます。
私が歩き、見まわるよりもとても、多くの情報が得られます……それでも、私は自分の目で見聞きしたいので、非効率的ですが、歩くのです。
成程、私が探している存在は、居ない………否、見つかっていないというのが正しいのでしょうか。
仕方のない事です、彼らは巧妙に隠れますから。
まだ、全員を見つけているわけでもないので、探す必要がありそうです、私はそう思い、ふぅ、と冷たい吐息を吐き出します。
視線を、下ろします。
蒼い月に照らされた、この国を、私は見るのです。
■シュティレ > しばしの間、私は明かりの消えている街並みを、夜の街並みを眺めながら蝙蝠さんたちの話を聞いていました。
結果得た情報をもとに、動いてみることにしましょう、実際に行って、その場で見てみるのも重要な事でしょうから。
さて、次はどこに行くことにしましょうか。
決めては居りませんし、時間はたくさんありますから、追々と決めて行けばいいはずです。
私は立ち上がり、軽くスカートのすそをはたき。埃を落とします。
長く座っていたからか、砂埃が少しばかり私についているのが判ります。
仮の住まいに戻り、シャワーを浴びて寝ることにしましょう。
そうして、私は公園を去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 公園」からシュティレさんが去りました。