2020/01/18 のログ
ご案内:「平民地区 町外れ」にタン・フィールさんが現れました。
タン・フィール > 「♪~」

平民地区の一角を、調子はずれの鼻歌を歌いながら悠々と歩く、小さな人影。
その手には色とりどりのキノコや果実、木の実などが詰まったバスケットを下げていて、
どれもこれも、困難な冒険や、難病との戦いや、激しい夜の営み…
調合や処方しだいで、さまざまな効果をもたらすことが出来る、珍品名品ばかり。

それらを今日は、コネを駆使して格安で手に入れることができ、
お宝満載の戦利品を軽やかに振り回しながらご機嫌の家路である。

「っふふー!これで、もーっとイイお薬、つくるぞっ! …愉しみ♪」

タン・フィール > 平民地区に点在しているベンチに腰掛けながら、
バスケットの中の薬の素材となる品々を手に取り、あらためて鑑定してみる。

「―――ホタルダケ、キマイラキノコ、ワイバーンマッシュルーム…
マンドラゴラ、ハーピーアップル、ポイズンナッツ、ゾンビパウダー…」

名前はどれも奇怪・物騒な品々だが、どれもこれも、
いざというときは冒険者や疾病者を間一髪で救ってきた品々で…。
それで、困っている人を助けられるならばと意気込んで。

「うーん、分量的に、少しあまっちゃうか…。
ちょっとは、遊びのおくすり…作れそうだな♪」

さて、どのような、悪戯心たっぷりの薬を試作しようか…
今から楽しみで仕方ないと行った様子で考えを巡らせて

ご案内:「平民地区 町外れ」からタン・フィールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にピングさんが現れました。
ピング > 相変わらず閑古鳥の無く某所にある雑貨屋。
時折思い出したように罠めいた品揃えを致す日が、本日。

「試供品」とタグをつけた一欠片ずつの小さなチョコと温かなお茶を保温瓶に詰め込みカウンターの上に設置。
次いで、貼り紙を店内にある男女共用の方のトイレの扉へ取り貼り付ける。

「故障中の為使用できません」の文字と共にノブには針金を巻き付ける徹底っぷり。
試供品は媚薬と利尿剤の入ったチョコとお茶――つまりは碌でもない準備は万端に。
最後の仕上げとばかりに、トイレに行く場合は一択となる一室――男用、とでかでかと表示されている――へと足を踏み入れ。

その室内には便器の類は無く、壁の下の床に沿って排水用の溝が掘ってあるという簡素極まるトイレ風景。
しかも男子のみを想定している為か、仕切りの類は一切なく、並んで致せば隣の排泄事情が丸見えの状態だった。
芳香剤の代わりとでも言うように、たっぷりと焚かれた甘ったるい匂いのするお香は思考を緩くさせる効果を持つという念の入りようで。

ピング >  
・客が来る
・試供品を食べて催す
・一つしかないトイレに入る
・媚薬で悶々としながら仕方なく立ちション(※願望)
・満を持してオイラの登場!
・連れション アンド 流れでしっぽり

と言う、自分としては完璧なプランを立てて実行しているつもり。
そもそも試供品に手を出さない可能性もあるし、逃げられる可能性だって非常に高い。
けれども期待するのはタダだし、何よりこういった馬鹿な悪巧みは準備段階だって楽しいのだ。

一人満足そうに頷くと、カウンターへと戻り常の如く店番を。
啜る茶は、当たり前だが媚薬入りでは無く普通のお茶だ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にトワさんが現れました。
トワ > 以前に本の特売をやっていた雑貨店
結局、あの時の本は買ってしまったのだけれど、あんな本を書架に並べるわけにもいかない。
もう少し違う本が置いていないかと、お店の前までやってはきたのだけれど。

「やっぱり……入りにくい……」

前回はかなり恥ずかしいことをしてしまった、気がする。
そんなことはないと信じたいけれど、どれだけ楽観的に考えても否定はできず。
お店の前でしばらくうろうろと入るのを躊躇していた。
誰か他にお客がいようものなら、完全に怪しい人認定されているところ。
けれども、幸いというべきか、この店にやってくるお客はおろか、表通りから外れているせいか人通りもまるでなく。

「………お、お邪魔…しま…す……」

しばらくして、ようやく心の準備が出来たのか、そぉーっと扉を開けて店内を覗き込み。

ピング > 幸いと言うか残念というか、店は本日も閑古鳥。
故に相手の奇行かもしれないその態度を見ている人は居なかった。

店主はと言えばそんな経営状況は歯牙にもかけず、今日もだらりと店番中。

「―――ん?おぉ、トワちゃん。
 いらっさい。今日も本を探しにでも来たんかい?」

色々と諸々とやらかした張本人であるものの、此方は気負った様子は皆無。
そんなところに居ないでこっちゃにおいでと、歓迎する様に手招きをする始末。

「ちょうど良かった。甘ぇもんは好きかい。
 大量に手に入っちまったもんで宣伝ついでに配ってんだが、摘まんでかねぇか?」

そしてしれりと特大の罠を仕込んだ品を相手に薦める位には面の皮も厚かった。
女の子は甘い物でよく釣れる、という非常に浅はかな考えで相手のリラックスもついでに促そうという魂胆。

トワ > 気さくな店主が、まるでこの前のことなどなかったかのように挨拶をしてくる。
仮に言及などされたら、即刻回れ右して脱兎のごとく逃げ帰るだろう。
なので、少し親し気な気負わない相手の態度が今だけはありがたかった。
とはいえ、こちらの表情は俯き気味のまま。ぺこり、と頭を下げるに留まり。
そのまま、そそくさと書架の方へと脚を向けようとしたところで、呼び止められる。

「………甘いもの?」

俯いていた視線が上げられる。
振り返ったそこには期待するような色が浮かんでいた。
まさしくお菓子に釣られる幼子の如く。ととと、とカウンターの方へと近づいていき。

「……良いんですか?」

滅多には手に入らない嗜好品。
貴族ならば、いくらでも食べられるのかもしれないけれど、その日暮らしの少女には手を出しにくい品で。
物静かな少女にしては、身を乗り出さんばかりの勢いで。

ピング > 矢張り甘い物の こうかはばつぐんだ!
可愛い親戚の子を愛でるかの如く相好を崩してはいるものの、利尿剤やら媚薬やらを仕込んでいるのだからどうしようもない大人なのであるが。
貶める為というよりはエロく悪戯を愉しみたいという欲求からの行動であるのが何よりひどい。

「あぁ。勿論そんな高級品じゃあねぇから期待はしてくれんなよ。
 それでもまぁ、適当な砂糖菓子よりは美味いぞー。チョコは喰った事あるかぇ?」

油脂で簡素に包まれた一口サイズのチョコが並ぶ籠を指し示し。
カップに琥珀色の茶も注いで簡素な茶会の催しだ。

「お得意さんになってくれるようにサービスってなもんだ。
 勿論気に入ったらこいつも買ってってくれたら嬉しいがね。あぁ、酒もちぃっと入ってるから気ぃつけてな。」

髭を指で摘まんで軽く扱き、茶目っけたっぷりにウィンク一つ。
お茶のカップと共に相手の目の前にチョコの入った籠を置き、さぁ召し上がれと促した。
どちらにも媚薬と利尿剤が入っているという、実にアレな進呈品。
酒精が僅かに入っているという言は、体に起きる変調を誤魔化すための方便である。

トワ > 精霊とはいえ、物も食べられるし、甘いものは普通に大好き。
それがチョコレートと聞けば、わぁっ、と思わず声を上げ。
食べたことがあるかと問われれば、コクコク、と頷き返す。

「……前に、ひとくちだけ。美味しかった、です。」

古くは不老不死の妙薬などと言われたものだけに、庶民の口に入ることは滅多にはない。
今の、この街ではどうだか分からないけれど。少なくとも少女が知る限りでは、そうそう食べたりはできないものだった。

そんな高価なものをいただくわけにはいかない。
頭の片隅に、そんな理性も働くのだけれど、お茶まで入れて貰えば断るのも申し訳なく。

「…………いただきます。」

ふわりと香る甘いお茶の香りに、そんな理性は奥底に閉じ込めてしまう。
これでオープンテラスで読書できたら最高なのに……
そんな妄想まで浮かんでくる始末で。

紙に包まれたそれをひとつだけ摘まみ上げ。
そっと剥がすと口の中に入れる。
甘さが蕩けるように口の中に広がってくるのを堪能して。

「ん……美味しい……」

お酒が入っているというだけあって、味は濃厚
すっかり溶けてなくなるまで、ほぅ…っと惚けてしまう。
受け取ったカップに口を付けると、こちらも上品な味わいだった。

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ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からピングさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」からトワさんが去りました。