2019/12/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 仕事もしばらくは休みとなる時期、だけれど、なにもする事がないわけではない。一年の終わりが近くなった今日は、朝からお店と家の大掃除で動きっぱなしだった。在庫の整理を兼ねた大掃除は、当初の予想に反して、日が沈みかける時間まで続いた。軽く汗を流してから小休止を挟み、共用のごみ捨て場に不要なものを運んでいる間にも、空はどんどん暗くなっていく。
最後のごみ袋を捨て終えて一息つくころには、あたりはもう薄暗くなってしまっている。表通りにあるものより静かな商店街の裏手、細い路地を進んだ先にあるごみ捨て場の周辺は、平民地区でありながら一人だと不安になる場所でもあった。
早足になりながら、そわそわと周囲を見回し、枯れ木の影にびくりと怯えたりもして。

「…さむ」

向かい風に当たったとたん、自分なりには急いで動かしているつもりの足も遅くなる。冷えこみが厳しい夜になりそうな空気の冷たさに眉を下げて、寒風から身を守るように外套の隙間をしっかりと閉じる。
はーっと吐いた息は白くなり、自然と頬も上気して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にランバルディアさんが現れました。
ランバルディア > 少女が歩みを遅くしている間に、細い路地の向こうから歩いてくる大きな影。
温かそうなコートを着込んで尚も冷たい風に肩を竦めて、それでもまだ大きな影。
気怠げに欠伸をしながら、片手に大きなゴミ袋を掴んでその細い路地を進む目的はただ一つ、少女と同じだ。

「くぁ……少し寝過ぎたな……」

二度目の欠伸が大きな白い煙を吐き出して、まるで煙草を燻らせているよう。
子供じみた空想に自分で肩を竦めながら、小走りに路地を行く。
寒さから肩を竦め視線を足元に向けているものだから、まだ少女の存在に気づいていない。

ミンティ > マントの端を掴む両手に、きゅっと力をこめる。あまり冷たい風に当たりすぎないよう、早く帰って、あたたかく過ごそう。そう決めて、また早足になる。そのまま先を急いでいれば、やがて向かい側からやってくる知己の顔にも気づくだろう…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からランバルディアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にゼナさんが現れました。
ゼナ > 「はぁ………」

今日だけでもう何度目にかるかも分からない溜息を付いたのは、平民地区の中でも富裕地区に程近い場所にあるちょっとおしゃれなカフェの一角。
可愛らしく着飾った娘達や年若いカップルを中心として賑わう店内の窓際席で、顔横で短く結った一房の三編みを揺らす黄金髪と、健康的に焼けた小麦肌が特徴的な戦士娘は、食べかけのケーキセットを前にフォークを動かすでもなくぼんやりとテーブルの片隅を見つめていた。
ここのケーキセットは値段も高く量も控えめで健啖家の戦士娘にとっては物足りないにも程がある。しかし、その分可愛い盛り付けと圧倒的な味の良さでゼナを魅了し、少々の落ち込みなどはあっという間に消してくれて来たのだが……そんな珠玉のケーキセットも今回ばかりは役立たず。5人前のセットメニューを平らげてもなお、ゼナの憂鬱を解消してはくれなかった。

普段は相手を睨み付けている様にも勘違いされる程に眼力の強い蒼瞳も、今は伏せ気味の長い睫毛の影に沈んでいる。
普段の快活さを知る者が見たならば驚くだろう物憂げな風情も、大胆に切り取られた襟ぐりが覗かせる豊乳が頬杖を付く双腕に挟まれて悩ましく拉げる様や、むっちりと肉付きの良い太腿がホットパンツの短裾やニーソックスを食い込ませる様子と合わされば妙な色香を滲ませてしまう。

そんな娘が真冬の乾燥の中にあっても艶のある血色をいささかも損なっていないピンクの唇を開いて発する呟きは

「はぁ……。わたしって、なんでこんなにえっちなんだろう……」

偶然近くを通り掛かってそれを聞きつけた店員がぎょっとして双眸を丸くするような内容の独り言。

ゼナ > ゼナは先日、半ば諦めていながらも心の片隅ではずっと憧れをいだき続けていた最愛の人との結婚式を終えたばかりで、本来ならば幸せの絶頂にいたとておかしくない。
にもかかわらず、その日以来戦士娘の快活さはなりを潜めて、今の様に物憂げな表情で溜息を付くことが多くなっていた。

その原因は偏に自分自身の行いにあった。
そもそも、結婚式の当日からしてどうかしていた。
少し後には式の本番が行われるタイミングの控室にて、ゼナはリスと同じ竜人の末裔で義妹でもある娘との不貞に身を任せてしまっていたのだから。前だけは許してと懇願して後ろの方で相手をしたとはいえ、桁外れのサイズを誇る彼女の巨根に不浄の穴を貫かれ、ゼナは何度も何度も浅ましく鳴き悶えてしまっていた。
事実、今こうして思い出しただけでも後孔がきゅんっと物欲しげに窄まりを強め、下腹に妖しい疼きを覚えてしまうのだから、本当にどうしようもない淫乱さである。

更にゼナの淫蕩ぶりは彼女との関係だけに留まらない。繰り返し関係を持ってしまい、今では随分と快楽に流されてしまうようになった奇妙な少年との逢瀬や、褐色肌も可愛らしい遊牧民少女とのふたなりペニスを生やしての爛れた肉体関係、更には名前すら知ったばかりの相手とさえ―――否、時には互いの名を知らぬままに行きずりの無責任セックスに浸ってしまった事さえ数知れない。

ゼナ > 「うん、やっぱりそうですよね。今後はちゃんときっぱりえっちなお誘いは断ってリス一筋に生きていくのが大事です! まずは竜胆ちゃんの所に行って今後はもうああいうことはしないで下さいって伝えに……」

ぶつぶつと独り言を呟きながら、その光景を頭の中でシュミレートしてみる。
しかし、その妄想の中のゼナは年下のはずなのに妙に妖艶な雰囲気を持つお嬢様に言い寄られてあっさりとしどろもどろになり、なんだかんだ言う内にたやすく押し倒されて喘ぎ鳴かされていた。

「…………い、いきなり竜胆ちゃんの所に行くのは危険ですね。あの子はリスと同じでなんだか手慣れてますし、ま、まずはホウセン君の所に……」

言いながら再び妄想開始。どこからどう見ても精通前の幼年にしか見えず、その癖恐ろしいまでの手管を有する不思議な少年。しかし、その妄想の中でもやはりゼナはなんだかんだと言いくるめられ気付けばその身を許して自ら腰を振り、背徳の快楽を貪ってしまっていた。

「………………………ホ、ホウセン君には、その、ほら、あれです。返済! そう返済のために仕方なく、ですし……うん、しょうがないんですっ。今しばらくは辛抱するしかないんですっ。だったらそういう物の存在しないタピオカちゃんですよね。今後はタピオカちゃんとも冒険者仲間として、いやらしい行為とかの無い健全な友人として……」

再びモヤモヤと脳裏に浮かべる褐色肌の友人の姿。妄想の中でもやはり愛らしく、それでありながらあの子はとってもエッチなのだ。薬で生やしたふたなりおちんちんを嬉しそうにしゃぶり、狭苦しい癖に淫らな膣口でにゅるにゅるとゼナの物を締め付けながら、ゾクゾクしてしまうほどに甘やかな声音で鳴いて――――……

「――――……はっ。だ、駄目です……またヤッちゃってました……。タピオカちゃん……恐ろしい子……」

己の淫蕩さを友人のエッチな可愛らしさに責任転嫁してみるものの、欲望に流されてしまう己の何かが変わるわけでもない。その後もまだ見ぬ魅力的な相手とのやり取りを想像してみるのだけど、やはり、軽く押されればあっさりと押し倒されて身体を許してしまう未来しか見えてこない。
「はぅ……」と再びゼナの唇がため息を漏らした。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にモールドさんが現れました。
モールド > 見せの備品を仕入れての帰り道。
普段はお世話になる事等無い、洒落たカフェの前を通りかかると、窓際の席に座る客の一人が目に留まる。
一度、エステへとやってきた事のある客の姿だ。
物憂う気に何かを考えこんでいるその様子に、口の端を僅かに緩めると店の外から近づいてゆき。

こんこん、と。

窓の外からノックをして相手の気を引いてみた。
にこにこと傍から見れば邪気の無い営業スマイルは悪徳家業を続ける上で必須の技術の一つである。
そこから会釈をして店の中へと移動すると、何食わぬ顔をしてそのまま相手の席へと近づいていく。

「やぁ、ゼナさん。ご無沙汰しております。
 その後、調子は如何ですかな?浮かない顔をしていたもんですからつい、声をかけてしまったんですが…」

一度は施術を行った客とその店主として。
相手の様子が気にかかったという建前を準備しての声かけだ。
無論、其処に存在するのは下心が満載の思いばかりなのだけれども。

ゼナ > 「はぁぁぁぁぁ~………」

盛大に溜息を零しつつ、フォークのちょっかいによってすっかり崩れてしまったケーキの残りを平らげていれば、不意に傍らから聞こえてくるノックの音。ぱちぱちと大きな蒼瞳を瞬かせて顔を向ければ、そこにはいつぞやお世話になったマッサージ店の施術師さんの姿があった。
マッサージの詳細については何故か靄が掛かった様に思い出せなかったけれど、それでも施術の後にはすっかりと身体が軽くなった覚えがある。少々恥ずかしい思いをした様な気もするけど、彼の屈託のない笑みを見ればあれもマッサージのお店ではごくごく普通の出来事に過ぎないのだろう。
そこまで思い至れば、こちらも彼に釣られる様に笑顔を浮かべ、自然な所作でこちらに近付いてくる彼を出迎えようか。

「あはははは、恥ずかしい所を見られてしまいましたね。ええと……店員さんのおかげであの後はすっかり身体の調子も良くなったんですけど、今日はそれとは別件で少し思い悩んでいる事があって、ですね……」

そういえば彼の名前は聞いていなかったなぁと今更ながらに気付きつつ、『店員さん』なんて曖昧な表現でそれを誤魔化しながら思う。この出口の見えてこない悩みも、彼のマッサージに身を委ねて一度リフレッシュしてしまえば案外あっさりと解決の糸口が見えてくるかも知れない、と。
それは淫蕩な戦士娘がここしばらくセックスを愉しむ事の出来なかったストレスを解消しようとする現実逃避めいた思考ではあったが、むろん、施術師との行為の詳細を思い出す事の出来ぬゼナにとっては無意識の物。故に、そこに罪悪感などは存在せず

「――――あの……今日はお店やってないんでしょうか……? その、出来たら今日も、マッサージをお願いしたいなぁ……って思うんですけど……」

原因不明の気恥ずかしさに小麦色の頬を染め、はにかみと申し訳なさの混在した上目遣いを肥満気味の中年男に向けつつ問いかける。

モールド > 魔導具の効果は確りと効いているようで、此方を出迎える相手の反応に可笑しなところは無い。
浮かぶ笑みが何処か喜悦染みた物へと変化するが、それも極僅かな間の事。

「あぁ、それなら良かった。
 ほぉ?お悩み、ですか。それはそれは―――うん?」

そうして話を聞く所作を取ろうとしたところで。
相手からマッサージの相談が。
如何にかそっちの方向へと話を持って行こうとしていたこの身としては、望む展開だ。

「そうですなぁ……うん、まぁ、良いでしょう。折角ご贔屓にしてくれそうなお客さんだ。」

都合よく、時間には余裕があった。
問題は何も無いのだが、まるで相手の事を慮って了承した、と言わんばかりの態度を取る。
特別ですよ、とでも言いたげに笑うと、席には座らずにそのまま店の外へと一足先に出ておいた。
何も注文せずに出るのは少々ばつが悪いが、店員の視線には気づかぬふりをして。

そのまま相手が会計を終えるのを外で待ち、合流後に移動するのだろう。

ゼナ > 「――――わぁっ♪ ありがとうございます!」

一度利用した事があるといった程度のお店の、名前さえまだ知らぬ施術師に対する無茶なお願いを快く聞き届けてもらえた事に、戦士娘の申し訳無さそうな表情がぱっと明るく輝いた。
さっとテーブルに目を向ければ、一体いつの間に消えてしまったのか食べ残しのケーキは存在しない。1皿だけでもそれなりのお値段のするケーキセット6人前という結構な金額を金貨含みの貨幣で支払い、一足先に店外に出た中年施術師の後ろ姿を追いかける。
そうして彼と合流すれば

「それじゃあ早速お店の方に行きましょう♪ えへへ、店員さんのマッサージ、とっても気持ちが良いので今から楽しみです♪」

腰からぶら下げた無骨な幅広剣以外には手荷物など持っていない軽装が、少し高い位置にある中年男に笑顔を向ける。腰の後ろで手を組んだ姿勢が縄目模様のセーター越しにもはっきりと膨らんだ豊乳を強調し、弾む足取りがぽよんぽよよんと奔放にそれを弾ませる。
下着のラインが浮き出る程にぱつんぱつんのホットパンツと、柔肉に食い込むニーハイソックスが悩ましいまでの肉付きの良さで惹きつけた周囲の視線を置き去りに彼の案内に従ってマッサージ店へと移動していく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からゼナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からモールドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にアノンさんが現れました。