2019/12/29 のログ
イグナス > さて、腹減り男は結局どうなったのやら。しばらくしたら、姿を消していた――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 喫茶店」にシュティレさんが現れました。
シュティレ > 私は、今宵は喫茶店に来ています、喫茶店は良いです、あまり煩く無くて、読書などをする際に集中もしやすくなるというものです。
とは言え、本日は盛況なようで、色々ヒトが来て、食事やお茶を楽しんでいるようです。酒場のように酒で大暴れするのが居ないだけ良いと思います。
この国は、図書館が平民でも使えるのが良い所です、本を借りて、私はその本をここで、紅茶を傍らに楽しむことができるのです。
ぺらり、ぺらり、と本を捲る音が耳に心地いいのです、本に書かれている文字もまた、私の知らぬ知識が詰め込まれていて、それがまた面白く思えるのです。
ヒトの視点で書かれている書物は、何時も私に驚きをもたらしてくれます、彼らがしていることの理由が判る度に、なるほど、なるほど、と思ってしまうものです。
ヒトに技術を学びました、それに対しても驚きがあり、私はヒトを見下すことを辞めておりましたが、それはまだ、傲慢ではないのかと思うのです。

―――紅茶一つにしても、そうです。

紅茶を入れる手法が書いて有る本を見たことあります、私達血族の常識を覆すぐらいに、精密な作業に、そして、そこから作られる紅茶の芳醇な香りに味わい。
頭を下げても良いと思えるほどなのです、だからこそ、私は、此処で学んでいるのです。
国に戻ったときに、広めるために。
偶に本から目を外し、紅茶を持ち上げ、一口、口に含み、周囲を見ますと、やはり、盛況なのでした。