2019/12/21 のログ
シロナ > 見学なので、少しばかり離れた場所……訓練用の広間から一段上がった場所に居る少女はぴょい、と柵を飛び越えて訓練所へと入る。
 仕合をしている戦士の合間を潜り抜けて、歴戦の彼の……ハルバート使いの元へと走っていくのだった。
 飛び越え、避けて、停滞と言う物がないかのように気軽く走る少女は直ぐにたどり着くのだ。

「すみませーん、ちょっとお聞きしたいことがー。」

 少女は、戦士の元にたどり着き、彼に話を聞く事にする。
 ハルバートと言う武器に関して、その使い方、実際に使った経験則。

 そして、そのあとは、少女の剣を以て、彼のハルバートとの、練習試合。
 訓練をして、終わった後、戦士に礼を言い。

 トゥルネソル商会へと向かうのである。

「おかーさーん、ハルバートちょーだーい。」

 むろん断られるので。お小遣い貯めて買うように決めるのだった―――。

ご案内:「平民地区 ギルド区画 戦士ギルド」からシロナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイリーナさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイリーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイリーナさんが現れました。
イリーナ > 王都マグメール。
その平民地区の中心部ともいうべき大きな広場。
残すところあと数日ということもあってか、開催されているバザーは大盛況。

店も人も多ければその分トラブルも起こりやすいということか。
冒険者ギルドからも人が派遣されてその警備に混じっていた。


「はいはい、今度は何があったのよ?」

アクセサリーショップの一つ。
おそらくは見習いであろう少女が並べた品物に難癖をつけている男が一人。
男の勢いに押し負けてか今にも泣きそうな女の子との間に立って。

「で、お兄さんはどうしたの?」

話は聞くから落ち着きなさい。
と、興奮冷めやらぬ男の言い分を聞くこと数分。

遠巻きにこちらを眺めている多数の視線と、聞きに徹する女の態度に段々と頭も冷えてきたのか……。

最後に一つ、難癖をつけてから男は人ごみの中へと消えていく。

「まーったく困るわよね。 はい、散った、散った。」

周りの見物客を手で払いながら……背後から聞こえてきた小さな声。
感謝の言葉を口にする小さな店主の言葉に、背中を向けたまま軽く手を振って。

「稼ぎ時なんだから、負けずに頑張りなさいね」

なんてエールを送り、赤いコートの女は広場を歩きはじめるだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリヒトさんが現れました。
リヒト > バザーで賑わう広場をのそのそと歩く長身の男が一人。
特段目的あっての歩みで無い事は、その速度が良く変化することで分かりやすい。
依頼帰り、程々に重たい懐を良いことに目に留まった物を適当に物色しての散歩。

そんな中、ちょっとしたトラブルの香りに気付いて歩みを進めてみた所。
赤いコートの目立つ女が喧嘩か何やらの仲裁に出ているのが目に入る。
何ならこのまま揉め事が大きくならないか、なんて野次馬していたわけだが、事態は収束。
多少つまらない気分になったのを隠しもせずにため息をつくあたり、まあ碌な男ではない。

そしてそんな男は何を考えたのか、そこらで買った飴玉を口に放り込みつつ彼女の後ろをのそのそと追って。

「おうい、警備の人間だろう?少し面倒があったみたいなんだが、ついてきてくれないか。」

と、その場で思いついた大嘘を彼女に聞かせて、顎先で広場抜ける先の道を示す。
バザーが開かれている位置からは建物の影やら路地やら抜けることになる方向、賑わいもひっそりと。

「俺が止めるのも考えたんだがな、余計に騒ぎ大きくしても良くないだろう?」

とか適当な事をぺらぺらと喋って、がり、と飴玉をかみ砕く。
戯言が信用されたのなら、相手を連れ立ってそちらの方へと案内していくつもりの。

イリーナ > 「賑わうのはいいことだけど、賑わいすぎるものも考え物よね」

おかげで飯のタネにはことかかないが。
と、人ごみにあきあきとしていたところでかかる声。

振り向けば大柄な男の言葉に一つ息を吐き。

「まったく、どこもかしこも……」

銀の髪を撫でながら気持ちを切り替えるように男を見上げ。

「そうね、案内してもらえるかしら?」

今日一日でいくつのトラブルがあったものか、それに慣れ切ってか疑うことなく男の案内に従ってしまうことだろうか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からイリーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリヒトさんが去りました。