2019/12/18 のログ
シェレグ > 結ぶ事も許されていない髪が暴れもがく度、さらさらと擦れる音が鳴る。
いっそ切り捨ててしまいたくもなるが、己の商品価値を上げる為だと言って許されはしないだろう。
先ず、刃物なんて危険な物が己の範囲内に入れられる事自体が無いだろうが。

シェレグ > 檻の外からかけられる罵詈雑言。
安全な所からしか出せない言葉に傷つく程、柔らかい神経はしていない。
もう一度、大きく頭を振って鎖のぶつかる音で奴隷商の男を威圧してやる。
酷くなる檻をぶつ音に気を良くしながら今日も商品として並ぶ事になるのだろう。

ご案内:「奴隷市場」からシェレグさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にナータさんが現れました。
ナータ > 「ううう、さっぶい……」

今日も仕事を終え、安食堂で簡素な食事をし
後は定宿となる安宿に向かい、眠るだけ。

最早日常となったルーチン。
この生活から抜け出そうにも金は貯まらず
そもそもが慣れ親しみ、抜け出そうと思っていなかったかもしれないが。

ともあれ寒さは身に堪える。
ペラペラのコートを羽織り、身を縮ませながら通りを進んで。

ナータ > 「……、……」

さっさと宿に戻ればいいのだろうけれど、何となく物悲しい。
かと言っていく当ても、どこかの酒場や食堂に入る金もないのだが。

なんとなく、路地をうじうじと行ったり来たりしつつ。