2019/12/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシムニさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にリスさんが現れました。
リス > 夕方のマグメール、最近は寒くなって来ていて、防寒具が欲しくなる頃合いであるから、店ではもう、冬物をしっかり取り揃えて置いてある。
 今日、少女はこの場所に居るのは、商店街の皆や、商人ギルドの皆々様へのあいさつ回りである。
 商売は自分だけで成り立つものでは無いから、様々な商人や、ギルドの職員へとあいさつしたり、協力したりしておくのは大事な事だと少女は思うのだ。
 其れゆえの外回りであり、その外回りもひと段落して今の時間、ちょっとお腹が空いたな、と少女は思う。
 どこかで何か食べることにするとして、さて、何を食べようか、と平民地区の商店街を少女は進むのだ。
 町は広いし、自分の食べたことの無い店もたくさんあるので、こういう場所の散策はちょっと好みでもある。
 意外な所では、娼館とか、そういう所で提供される食事が、並よりもおいしいとかあるし。
 酒場は、材料を工夫して美味しくして出すところもあるから、食事所だけが食べる場所ではないのだ。

 他にも、屋台とか、そういった場所だってあるし。

「……あ。」

 そう考えてくると、際限なく色々食べたいなと思考が走り、むしろ決まらなくなりそうだ。
 どうしましょうかしら、少女は、ベンチに腰を下ろして、うむむ、と悩む。

リス > 「……先ずは何か、食べるものを決めてから動いた方がいいわね。」

 このままでは何も食べられないまま時間が過ぎてしまいそうだ、今日はもう、このまま帰ることは伝えているから、家に戻っても良いのだけれども、せっかく出かけているのだ。
 こういう所で、美味しい所を知って、営業をかけるというのも手段なのだ、というか、むしろおいしい所を見つけてつなぎを付けたいというのが正しい所。
 あと、ちょっと人肌恋しいから、可愛い女の子とか見かけて声をかけて一緒に食事とかあわよくばムフフな事とか。
 うーん、と少女は腕を組んで悩むことにする。
 雰囲気の良い場所とかが良いかもしれないわ、と。でも、こう……酒場とかそういう所も良いかもしれない。
 ドンドンドンドン、あれもこれもそれもどれも、となってしまうのである。

「決めた、今日は肉。
 肉と言えば………そうね、酒場にしましょう。」

 冒険者たちが集まる様な酒場、冒険者は基本肉料理を好むからそういう場所の肉料理は当てになるだろう。
 少女は、よし、と決めてから、立ち上がり、酒場に向けて歩き始めることにする。

リス > 「どの酒場、がいいかしらね。」

 平民地区の路上を歩きながら、少女はふむ、と考える事にする。酒場と一口に言っても色々あるし、貧民地区に近い酒場は柄が悪い。
 女の子一人で入るような場所でもないし、美味しい味があるかどうか試すにはちょっと以上に勇気が必要だと思うのだ。
 冒険者になれたり、騎士になれたりするような実力があればまた別なのだろうけれど、少女は普通の少女であって何か特殊な力が在るとかそういうのはない。
 だから、危ない所には極力いかないようにしよう、家族とか、嫁とかそういうのが居れば、いいのにな、と。

「あ。」

 ふと見かけた酒場、何かいい匂いがしてくる。
 外装もそれなりにおしゃれなレンガ造りであり、なんか暖かそうな雰囲気を醸し出しているのが見える。
 ここにしようかしら、と少女はそちらへと足を運ぶことにする。
 キイ、と扉を開けば、新しいのだろうか、お客さんは少なそうだ。
 だが、給仕の子も、マスターも楽しそうに仕事をしているのが見える。
 此処にしよう、と少女はその酒場に入り、カウンター席へと行くのだった。

リス > 「すみません、ワインと、お腹にたまるもの……お肉をメインにした料理を頂きたいのですが。」

 カウンターに座り、店主に注文をする少女。店主は快活に受諾してくれて、お勧めだという肉料理を作ってくれるそうだ。
 其れとは別にスープと、パンを注文して、少女は待つことにする。
 美味しそうな匂いがしてくるので、お腹がくぅ、くぅ鳴り、思わずよだれが出てしまいそうになるのを我慢する。
 此処は当たりかもしれないわね、そんな風に思いながら少女は肉が焼ける匂いを嗅ぎ取りながら周囲を見回す。
 どれもこれも新しくきれいな場所、手入れもちゃんとされているようで、凄く、居心地がいい。
 多分これから有名になるのではないだろうか、そんな風に思える場所であった。

 そして、料理が出てきて、少女は頂きます、とその料理に舌包みを打ち。
 そんな風に、時間が過ぎていくのであった―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリスさんが去りました。