2019/12/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に刀鬼 紫沙希さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にカルミアさんが現れました。
■刀鬼 紫沙希 > 仕事帰りの鬼。
冷えた体を温めるべく屋台で酒を飲んでいた。
温かい甘酒を買えば、一杯二杯と喉に流し込む。
屋台の店員が驚くほどに甘酒を飲んでは、代金を支払い。
「ごちそうさん。」
身体がホカホカになった鬼。
流石に甘酒では酔うには弱すぎる。
あとは帰りに家で飲むかと、屋敷に向けて歩き出すのであった。
■カルミア > 今日の夜も平民地区の一角に暗い紫色のテントを張り、占いやってます風な立て看板を置いて
エキゾチックなひらひら布を纏った褐色の女が 一寸怪しい占い用の球を布で覆われたテーブル上において
獲物…お客が来ないかを待ち構えている様に 待ちの姿勢で動きはない。
この前のいたいけな少年は美味しかった、等という一寸危険な思考を邪に思い描き、
うふふふっとお外に聞こえない様にほくそ笑んでから 時折 通り沿いの様子を観察し、
冒険者とか町の人たちの夜の人間観察会を変態チックに続行…
■刀鬼 紫沙希 > 音は立てていないが、異様な雰囲気が出ている。
まあ、この時間帯のこの辺りはこんな店が出ていても可笑しくないだろうと気にもしない鬼。
どうやら辻占いの類だろうか。
鬼は持ち前の好奇心に導かれるまま、テントを潜る。
「よう、やってるかい?」
色白の鬼が店主の顔を覗きつつ、来客用の椅子へと腰かける。
「ここは占いの店かい?
どんな占いをやってるんだ?」
懐に手を入れつつ、店を見渡す。
この辺りに出ている店だからそれほど高くはないだろうが。はたして幾らだろうかと。
■カルミア > 占いのテントは平民地区にあったり富裕地区にもあったりはたまた王城近くにもいたりする。
摩訶不思議 邪な雰囲気さえあるのにとっ捕まったという噂も無い。
奇想天外奇天烈な気もするのに夜というのも手伝って仄かに香水の様な怪しい紫チックな煙も出てきた。
辻占 まぁ 似たようなもの。
テントを潜ってきたお客さんへとひらひらする布を少し捲り、
褐色の肌を持つ布で隠された魅惑的な服装のチラリズムで篭絡、矢同性はそこそこ程度。
少し女はなぜか残念そうに一瞬顔を曇らせたがすぐに仄かに笑みを浮かべ、
「…どうぞ、いつでもどこでもやっておりますわ。」
「何を占いましょう?…骨占いというものですわ」
動物の骨を使った古来歴史ありそうな占いをし火を使い骨の罅とかで占う代物だと告げる。
値段は高くもない3枚の硬貨で一つを占うというこの辺一般の値段を告げ、
少し屈んでテーブルの上に置いたのは火のついた蝋燭と燭台、鹿らしい骨。
■刀鬼 紫沙希 > 「あ? 俺に何かあるのか?」
女の表情の変化に気づく鬼。
顎に手をやり、首を傾げていた。
まさか女が邪な考えを巡らせているとは気づく由もなく。
店は鼻孔を刺激する官能的な香りが漂い、怪しげな雰囲気はばっちりである。
「あ~、そうだな。
とりあえず今の所それほど困ったことはないんだが…。」
なんでも占ってくれるらしい。
今まで占いの類に縁のなかった鬼はなんでもと言われると却って答えに困る。
首元に手を回し、視線を逸らして暫し考える。
「そうだなあ、無難な所で恋愛運なんてどうだ?」
お代は効果3枚らしい。
結局、鬼は財布を取り出して。
「これで足りるか?」
テーブルの上に3枚の金貨が載る。
■カルミア > 「いえ、何でも御座いませんわ。素敵なお召し物で目も眩みますの」
女は鬼に対してそうのらりくらりと振舞う。
何処かに置いた怪しい煙を吐き出す香炉はそのままに、テントの布は完全に覆われていないので、
外からは中の様子はちらり程度に見える位、占いの最中はもっとテントの出入り口を窄める位はする。
こう二人っきりの空間にして特別な空間にすべく女はあわよくば邪な雰囲気に持っていこうとする―
まだその怪しいものが芽吹く時ではない、お客とは今日が御初であるので、あくまでもまだ手は出さない。
「恋愛運ですね?では…この骨は駄目ですわ。
此方の骨にしましょう。一寸古めの骨ですがいい雰囲気が出ますの。」
鹿の骨を引っ込めて代りに取り出したのは人間のそこそこ古い太くて長くて硬そうな骨。
その骨を片手で持ち 燭台へと近づけて火であぶり始めた。唐突に占いは始まるらしい。
「足りますわ、では結果が出るまで…よくおモテになられるのですか?」
火で炙っている骨が黒くなってきた、順調に占いは続行している模様。
占いをしつつ占い師は客へと会話をしようと様子を窺う。
■刀鬼 紫沙希 > 「そうか? そう言われると悪くはねえな。」
鬼は着ている物を褒められ、口元が緩む。
店も店主も大変怪しい店だが、この辺りにはよくある店で。
鬼は刺激的な店に大変満足している。
日ごろの退屈を今だけでも吹き飛ばしてもらえそうで。
「それはいいな。
しかしまあ、よくみるタイプの骨だなあ。」
大きさ的に、何の骨か察しがついてしまう。
鬼は野暮なことは口にしないが、予想以上にぶっ飛んだ店に思わず苦笑する。
「モテたらこんな相談するわけねえだろ。
モテねえよ。」
鬼は自嘲気味に答えると、気恥ずかしそうに首を掻いている。
なかなか恥ずかしく、身体が少し熱くなってしまう。
■カルミア > 「見目麗しい肢体を覆う布が何とも美しさに華を添えているようで」
女はあくまでもお客を立てる様な振る舞いを実行している。
占い師は大体怪しい、占い自体千差万別、占い球で占うもの、太占で占うもの、トランプで占うもの―
その中でも女は骨を焼いて結果割れ具合で結果を視る古来のぶっとんだ奴でも一際異彩を放つ太占だった。
「材料に困らない国で大変助かりますの。本当に毎日困りませんわ」
何処の骨かは言わない、大腿骨とかいう部類の骨である。
太さ的に大人の男か女かそんな類の骨をじりじりと焼いている。
仄かに骨の表面を焼くので妙な香りも漂い始める始末。
「そうなのですか?それは過ぎた事をお聞きしましたの。
…そろそろ結果が出ますわ。」
ぴしっと骨の表面が割れたのを確認後 燭台から骨を離し
足元に置いている水が入った桶にじゅわっと音を立てて骨を突っ込む。
暫くしてから取り出して見せる様にテーブルの上に置く。
「結果を見る限り…運命の相手はお近くに…?」
結果は結果だった、どういう事でしょう、と首を傾げる女。
■刀鬼 紫沙希 > 「そこまで言われるとちょっとなあ…。
馬子にも衣装って言ってるみたいだな。」
鬼は褒め殺しに苦言を述べた。
悪い気はしないのだが、そこまで持ち上げられるとキツイ。
「あ~、まあな。
そこら中でタダで拾ってくれそうだからな。」
この辺りで毎日拾える骨と来ると察しが付く。
骨を焼く臭いも、焼けた骨が割れる音も馴染みがある。
鬼は見慣れた光景とはいえ、こんな所で見るとは思わず困惑気味。
「占いってのはそういうもんだろう?」
これ以上の質問攻めかと思っていたが、どうやら結果はすぐに出たらしい。
どれどれと、焼けて皹が入った骨を眺めて。
「ほう、そりゃ面白いな。
仕事に励んでいればそのうち良い出会いがあるのか?」
物理的な遠近ではないだろうと思い至り。
首を傾げている占い師にじいっと視線を向ける。
■カルミア > 「本心から告げているのですわ。ふふ」
占い師はあくまでも嘘は言えませんとばかりにお客をヨイショする。
ほめ殺しにも近いが邪な事を今は全く考えていないし思って居ない。
「いい骨がおかげで拾えるので助かりますの。
こうもう一寸太くて立派な骨があればいいのですけど中々。」
街中で骨を焼く占いをしている。
独特怪奇な匂いを放ち警邏中の何かに見つかりでもしたら捕まりそうな占い。
客が引いているのも気づく事はなく、何時も焼いて占っているのでそれが日常とばかりに。
「そのようですわね?いい出会いは近くに、とありますので」
占いは終わりです、と骨をテーブルに置いたままだったがその骨を片付けようと―代金の金貨も懐に入れようと。
視線に気づくと どうかなさいまして?と艶やかな笑みを向けるのです。
■刀鬼 紫沙希 > 「まあ、悪い気はしねえがな。」
何とも落ち着かない感じであるが。
褒められているのだしと、それ以上は触れないことにした。
「まあ、俺が言うことじゃねえが。
こんな臭い撒き散らしてよく苦情が出ねえな。」
洗濯物を干している家でもあれば臭いが染みつきそうだ。
「そうだなあ…。」
占いは仕舞の様だ。
本来ならこれで帰るのだが、先ほどの占いの結果が妙に気になる。
そして、占い師の笑みもまた脳裏にちらついて…。
「お前さん、この後予定はどうだ?
店を閉めた後で良ければ一杯どうだい?」
■カルミア > 「辻占いな催しなのでこの後すぐに店を移動してしまいますの。
文句を言われる苦情が来る前にトンずらしてしまえばよいのです」
神出鬼没奇想天外な居場所が探知できなそうな占いのテント。
テントをばらして道具諸々を魔法で収納、折り畳んでしまえば
後は身一つで逃げてしまう。苦情が言われないのかと―問題になる前に逃げると告げる。
「お誘いですか?そうですわね、暫く暮らせそうな代金も頂けましたし、お付き合い致しましょう?」
暫しお待ち下さいね、とちゃっちゃと道具を匣に仕舞いテントも畳んで
店だった名残は火をたいた後の黒ずんだ地面だけにして占い師は程無くして鬼さんと連れ立って
夜の繁華へと向かってしまうのです―
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からカルミアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から刀鬼 紫沙希さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 「もー、ひと声。いやァ、おっさん、こりゃ高ェよ。なあ。」
休日の広場、賑わう人の中で、ひときわデカくて目立つ男が難癖付けていた。
正確には値段交渉――、なんでもありのがらくた市で、これを売れ、アレを値切れと言いまわって、笑っていた。
こっちの迫力に気おされたのか、高いと店主も思っていたのか、しぶしぶの値下げでよくわからない陶器を買う。
別に金が惜しいわけじゃあない、やり取りが楽しい。
「おう、ウン、掘り出しモン、掘り出しモン。よくわかんねェけども。
――さァて、これどうすッかね。」
小脇に紙袋を抱えて、中身をどうしたもんかと思案する。
どうせがらくた市の品物だ、いっそどっかに売り払ってもいい。値段相応の値が付くかは知らないが。
ついでに小腹でもすいてきた気がする。美味いメシ、なんかないか、――面白いものでもいい。
何かないだろうかと、視線をぐるりと回してみる