2019/11/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にミストさんが現れました。
ミスト > 「これで仕事は終わりだね。またよろしく」

一人では受けれない討伐依頼を受けるために参加した臨時パーティー。
運よくバランスのいいメンバーが揃い特に問題もなく仕事を終える事が出来て。
無事に討伐の証明である対象の部位の詰まった袋を引き渡しは受け取った報酬。
それを分け合って別れては次の依頼を探しに掲示板へと向かい…。

「何かいい仕事でもあるかな」

出来れば短時間で大儲けが…そんな仕事を探すように目を動かし。
今回分けた報酬では剣を買うには少々足りない。
次にいつ武器を買い替えるか判らないので少しでもお金は必要と仕事を探して。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「ん~……一応、仕事を確認しておくかぁ」

現在、依頼を受けていない男。
冒険者仲間との情報交換の後、男は依頼の張り出されている掲示板へと近づく。
めぼしい仕事など、そうそうないだろうが。
こまめな依頼のチェックは冒険者にとっては日課のようなもので。

「……おや?」

そこで、男は一人の女性の姿を目にする。
ふむ、と顎をさすった後、男はその女性に近づき。

「よぉ、ミストちゃんじゃないか。
 その感じだと、依頼を終えて次の仕事を、ってところか?」

男は、実に気安く相手の名を呼ぶ。
と、いっても男は相手のことを良くは知らない。
相手もそうだろう。
知っていることといえば、腕が立つこと。
そして、最近の冒険者界隈では名が売れ始めていること。
それと……なんか、武器がころころ変わっていること、位で。
それこそ、ギルドであったら挨拶する程度の仲でしかないのだが。
男は、今日はちょっと話してみようかな、くらいに思ったのである。

ミスト > メインに討伐系ばかりを受けてはいるが偶には他も受けるべきかも。
探し物や採取は全くの苦手なので成功する可能性も低いのだがそれはそれと。
前向きに考えるのもいいかもしれないと初心な薬草採取に手を伸ばしかけた所で声を掛けられ。

「えっと…セインさんだっけ?そうだよ、次の仕事探し」

気安く話しかけてくる男を見ては一瞬名前が出てこず。
しかし出てくればそうだよと頷いて見せる。

こうして話すことはあるがベテランの男と仕事を共にする事はなく話をする程度の仲。
ベテランという事以外はほとんど知らないといっても問題はなく。
何か用事なのかなと依頼書に伸ばしていた手を戻して。

セイン=ディバン > 相手は何かしらの依頼に目星をつけたのか。
依頼書に手を伸ばしていたところで、横槍を入れる形になってしまい。
男は、苦笑しつつ軽く頭を下げる。

「お、感心感心。
 俺みてぇなうらぶれた中年冒険者の名前をしっかりと覚えるとはな」

自身の名を言い当てた相手に、男は笑顔を見せるのだが。

「すまねぇな。ちと気になって声かけちまった。
 それ……薬草採集の依頼を受けるのか?」

依頼を受けようとしていた相手に尋ねつつ。
男が、ニヤリ、と笑う。

「急ぎで金が入用とか?
 よけりゃあ手伝おうか?」

ニヤニヤ笑いではあるものの。
男に下心は……少ししかない。
若い冒険者を手助けするのは、ベテラン冒険者の義務の一つ、である。
後進を育成せずして、業界は発展しない。男も、そういう考えくらいはあるのである。

ミスト > 「あった人は全員覚えるようにしてるんだよ、ボク」

うらぶれたとは言うがギルドの職員に聞けば大ベテランと帰ってくる男の話。
なので嘘くさいという感情を隠さない眼で見返し。

「気になる?何か変なことしてた??
偶には違う仕事を受けてみようかって思ったんだ。
討伐系は一人で受けれないのが多いからね」

これなら一人でも受けれるという考えを告げて。
そしてなぜか笑う姿に首をかしげる。

「急ぎって訳じゃないんだけど貯めておいて損はないしね。
これを……?」

手伝ってくれるのは有難くはあるのが報酬の安い仕事。
手伝ってもらえば取り分は文字通りに雀の涙になりかねない金額なのでどうしようと真剣に悩んでしまう。

セイン=ディバン > 「そりゃすごい。俺なんか、必要ない人間の名前なんざどんどん忘れるのに」

相手の言葉に、男は驚いたような表情になる。
記憶力が良いにもほどがあるだろう、と。
才能としても、恐ろしい記憶力の話である。

「いやぁ、ミストちゃんの評判は聞いてるからさ。
 若い凄腕と話をするのも、大事なことだしな」

新人や、若い冒険者というのは、男のような中年冒険者とはちがう。
また、新たな視点や考え方を持っていることも多い。
そこから学べることも数多くある、と。男はそう理解しているからこそ。
今日は、この相手に声をかけたのである。

「そっかそっか。まぁ、確かに。
 冒険者には金が必要だからなぁ。
 あぁ、その仕事の手伝いでもいいぜ?
 それか……」

相手の表情を見ながら、男は少し考えるようなそぶりを見せた後。

「ちっと一晩付き合ってくれたら、それに見合う金を払ってもいいし」

胡散臭さ全開の笑みを見せる男。もちろん、『そういう意味』は含まれてもいるが、それ以外の意味もある。
たとえば、男が引き受けた仕事の補助をしてもらってもいいわけではあるし。
もしも薬草採集を引き受けるのなら、男は無料で手伝うつもりだ。
後は、相手の選択次第、だろう。

ミスト > 名前ぐらいは覚えるもの、それが普通な自分。
なので必要ないのは忘れるという男の言葉に薄情だと呆れてしまう。

もっとも覚えているのは仲良くする人や話をよく聞く人などだけ。
嫌いな相手に関しては顔すら覚えていない酷い落ちもあり。

「ボクの評判?そんなに大した事はないよ。
討伐系以外はさっぱりだしね」

凄腕と呼ばれても全く実感がないという顔を見せ。
むしろよく武器を無くすことで有名じゃないのかと勘ぐってしまい。
それでもベテランとの話の中には意外と知らない重要なことも多いので話を熱心に聞き。

「ボクは武器をよく無くすから貯めておかないとなんだ。
でも手伝って貰うと報酬が残らないから……それか?」

考えた様子から何を言うのかと待ってみて。

「ひと……!ぜ、絶対にない!!ボクはそういう事しないからね!!!」

経験こそないが何も知らないほど初心でもない。
異性と一晩など起きることは大体わかるもの。
顔を真っ赤に染めて付き合わないと全力で拒絶をしてみせて。

セイン=ディバン > 男の場合、普通に物忘れし始めている部分もあるが。
縁の薄い相手まで覚えていては、正直キリがない、という部分もある。

「いやいや。最近の若手の中じゃあ結構有名だぜ?
 特にその、討伐系の依頼の達成率の高さがな」

謙遜するな、と笑う男。
実際、この相手は注目株としてギルドメンバーも一目置いている。
これからの成長次第では、若くして上の階級として認められる可能性も十分にあるだろう。

「……武器、なくしてたのか。
 俺はてっきり、手持ちの武器を投げて使ったりするタイプなのかと思ってた」

相手の得物がころころ変わるということは知っていたが。
それが、ただの紛失だと知れば、思わず苦笑を強めてしまう男。

「ハハハハハ、何想像したんだ?
 まぁ、そっちでも良いんだが……。
 買出しの手伝いとか、そういうことを頼もうとしてたんだがなぁ」

相手のわかりやすい反応に、からかうように言う男。
しかして、もちろんそういう意図もあったのは確かなのだが。
あまりからかいすぎても良くないか、と。
男は、相手に向かって少し真剣な表情になり。

「もしその薬草採集を受けるんなら、ロハで手伝ってやるさ。
 若い冒険者が成長すれば、それだけ依頼も回る。
 そうすりゃ、冒険者界隈もにぎやかになるしな」

どうする? と首をかしげる男。
もしも薬草採集を手伝うのなら。フィールドワーク系の知識などのレクチャーもできるぞ、と。

ミスト > 「そうなの?普通だと思うんだけどな」

謙遜も何も本気でそう思っていたりする。
確かに受付で聞けば討伐系ばかりを勧められるので得意を選ばれていると思っていたのだが。
男の言う通りなら驚くしかなく。

「すっぽ抜けたり折れたりとか色々なんだよ?
投げたらちゃんと拾うよ。そうじゃないともったいないし」

苦笑いを強めていく姿に言わないでというように困った笑みを見せて。

「え、それはそれ……ぅぅ……。
ボクは嫌だからね、絶対に!
買い物ぐらいなら…?」

まだどの店が安いや品ぞろえが良いかなどは判らないが買い物程度ならできなくはない。
ただ想像した通りの事はお断りと肩を怒らせて。
これ以上揶揄われるなら仕事探しを中断して帰ろうと考えるが真剣な顔になると言葉を待ってみて。

「タダだとセインさんが損じゃない?
それはそうなんだけど……変なことしないなら頼んでもいいけど」

本当にそれだけ?と先ほどの事があって疑いの目を向けて。

セイン=ディバン > 「いやいや。そうでもないさ。
 新人冒険者や、流れ者の冒険者の生存率、知ってるか?
 ここ数年だと、最初の依頼で死ぬやつが2割。
 冒険者を3年続けられるのはおよそ3割もいないんだぜ?」

相手に、少し得意げに説明する男。
年々、冒険者の質は落ちているらしく。
昨今では年間数百人が冒険者として登録され、その多くが命を落としているらしい、というデータ。

「……もちっと大切に扱え~?」

とはいえ、逆に言うとそれだけ幅広い武器を使えるということであるからして。
相手の実力の高さが伺えようというものだ。

「クハッハッハッハッ。案外ウブだな、ミストちゃん。
 ま、そっちはおいおい、な?
 俺だって、ムリヤリだのなんだのはあんまり好きでもないし」

それに、こうして話をしたのは今日がはじめてなのに。
いきなりそんなことを迫る気もないさ、と笑う男。

「そうでもないぜ? 薬草の栽培状況なんかは、随時情報後進したいくらいだし。
 それに、ミストちゃんは流れ者だろ?」

この国での採集、採掘のコツなどは、早めにつかんだほうがいい、と。
男は、わりとマジメな顔で言うが。
相手の疑いの視線を受け止めれば、信用ないな~、と笑う。
まぁ、女癖の悪さが噂になりまくっている冒険者だ。
信用しろ、というほうが無茶かもしれない。

ミスト > 「生存率?そんなの知らないけど。
それってこういうと悪いんだけど自分を判ってないからじゃないかな。
3年で3割って……どうなのかな」

得意げな説明を聞いてもピンと来ていない顔。
今は遠い空の下の同期や同業者はあまり顔が変わらなかった事もあって説明を聞いても実感はなく。
自分の周囲だけはそうなのだが、なまじそんなメンツと仕事をしていたのでそう言う事には疎く。

「使ってるよ。それでも折れるのは仕方ないよ」

武器が壊れるほどの仕事を良く受けているせいでもあるが大事にといわれると情けない声を出し。
出来るだけ長持ちする武器を買うのが今の目的でもある。

「う、うるさいって!!
おいおいも何もないからね!!
そんな事したら蹴り潰すから」

凄くセクハラ発言だと白く見えそうな目で男が笑うのを見返して。

「それは知っておきたいけど……そうだけど?」

採取系を受けない理由の一番は何処に群生しているか判らないから。
それを知れるというのは大変助かるという事。
しかし噂で聞く女癖の悪さという話もあるだけにどこまで信じていいかと胡散臭そうにみていたが…
結局は折れて手伝いをお願いすることにして。