2019/11/23 のログ
聖バルバロ騎士団 > 全身を打ちつけられ、ぼろ雑巾の様な姿になった少女が降参を申し出れば、
団長は未だ無傷なソファの上に少女を下ろすのであった。

衣服が乱れ、傷だらけの痛々しい姿に店主や店員たちは視線を逸らそうとする。
少女を見捨てることしかできなかった自分たちの無力さも心にジクジクと突き刺さる。

だが、団長を始めとして騎士団の面々はこの状況に狂喜するのであった。

「おら、負けたら言うことを聞く約束だったろ。」

「服を脱いでマンコ広げてみせろ。」

「お前の無残な姿を晒してやるよ。」

既に客の半数以上はこの場を去っていた。
しかし、それでもまだ幾人かは残っていた。
彼らは逃げるタイミングを失ったものも居れば、単純に目の前の光景に期待しているものも居た。

そんな連中ははっきりと口にはしないが、少女のこれからの姿に瞳を輝かせている。

タピオカ > 「うぅぅ……、ぅ……ぅ……。
わかってる、よう……、僕の……、く、……っっ……、
僕の……、負けです……。
何でも……、……、……何でも、……言うこと、聞きます……。
……うっ、……ぅ……。
今から、……服を脱ぎます……。……脱ぎます……、から……っ……」

ソファの上に下ろされたら、虐待された子犬のように震えながら。すん、すん……。うら悲しそうに悔しそうに小鼻を鳴らし、言いなりになるしかない切なさに声がかすれて。
痛む全身に耐えながらどうにか立ち上がると、腰のスカートの留め具をそっと外し、チュニックの結び目を解く。
下着姿になって、一度恥ずかしそうに周囲や団員たちを上目遣いに見上げ。
質素で布面積の少ないブラと、横紐のショーツを指先で脱ぎ払う。

「っう、ぅぅ……う、ぅ……。
僕のおまんこ……、広げます……。
皆さんに逆らった、愚かなおまんこ……見て、……ください……」

右手で胸元を、左手で股座を覆っていた褐色肌の裸身が顔から火も吹きそうな表情で呟く。しゃがんで、震える太腿を広げる。膨らみかけの小さな子供の乳房を晒しながら、腰を突き出し。両手の指先でめくる、ぷっくりとした丸い恥丘。つるつるの果肉の内側は淡い桃色で、瑞々しく。くぱり、と花びらが割り開かれる。

聖バルバロ騎士団 > 「「「ぎゃはははははは!!」」」

数人の団員たちが店の外に聞こえる程の声量で笑い声をあげる。
泣き顔の少女がストリップを始める様を手を叩いて大げさなくらいに喜んでいた。
店に残る客も中には迷惑を被ったような体を装いながらも、視線は少女の肌から外れない。

顔を赤らめた少女がソファの上で牡を誘うような仕草を取ると、
団長は服の前を広げ、人並み外れた巨大なチンポをむき出しにする。

「次は俺らの性奴隷に一日なりな。
まずは我らが団長に入れてもらいな。」

団員たちはさもそれが光栄だとでも言わんばかりの表情を見せる。
団長はと言えば、先ほどまでの嗜虐行為でよほど滾っていたのか。
牡の臭いを肉棒から放ちつつ、少女に近づいて。

ぱっくりと開かれた小さな花に巨大な生殖器を挿入しようとするのであった。

タピオカ > 「……ぅうう、……っ、……ひ、……っ、……ぁ、……あぁぁ、……ぁっ、……ひどい……こんなの、……ひどいよう……」

人に晒してはいけない場所。好きな人と、2人きりじゃないと露わにしてはいけない雌のひみつの場所。
それを公衆に晒さなくてはいけない恥辱にうち震えながら、全身を赤らめ。眉尻下げて潤む瞳。

「わ、……わかり、……わかりました……。
僕は、皆さんの性奴隷、です……。人でもなく、家畜以下の、……生き物です……。
……!?
ぁ、ぁ、……わっっ、……ぁぁ、あぁ、……ぁっ……、
なん、……なんて、……なんておおきい、の……っ……!」

負ければ言いなり。そのルールにのっとって、顔を悲痛で歪めながら。割れ目の奥を晒しながら頷く。
そして目の前に持ち上げられた剛直のおチンポに目をまんまるく剥く。逞しい雄の肉槍に釘付けになるまま、驚いてお尻をつけ。全身がすくんでしまう。

「ぁあぁぁぁ、……あぁ、ぁ、……ぁぁぁ……っ……!
そんな、の……、ぅうううっ、……そんなの入らないよぉっ、
おっきすぎて、……入らない、の、っ……!
僕のおなか、……あぁ、……ぁ……裂けちゃうから……、
はあっ、はあっはぁっ、や、やだっ、ぁ、ぁ、……っあ、ぁぁぁぁ……!
ふ、ぎゅ、……ぅ、ぅ、うぅ……ぅっっ、
ぁあああああああああああっ!」

牡の臭いに怯えて、その巨根に怯え。裸身のまま青ざめて首振る性奴隷。腰は脱力してしまったように力が入らず、やがて鈴口が小さな雌穴に触れるとぴちゅんと柔く触れ合う。怯えに顔色を失い、沈みゆく巨大な亀頭にめりめりめりっ、とひしゃげていく花びら。淡い桃色が限界までまくれ、絶望に目を剥き喉を反らして絶叫する。今にも張り裂けんばかりの強い密着感が亀頭に吸い付き、膣穴がガタガタ震えて裏筋を締め上げる。下腹部が亀頭の形に膨れ。

聖バルバロ騎士団 > 「皆じっくり見ろよー。
俺らにちゃんと感謝しろよー。」

少女は冒険者と言う括りを抜きにしても体が整っていた。
胸もおしりも小振りながら、無駄な肉が載っておらず。
少女らしさを残しつつ色気が漂う。

団員は店の客たちに少女への視線を向けるように促す。
客たちは視界の端に入れる程度だったが、大義名分を得たようにまじまじと視線を向ける。

蛇に睨まれた蛙のように体が動かなくなる少女。
どちらにせよ、勝負に負けた彼女は逃げることが出来ないのだが…。

そんな彼女に団長の規格外のデカマラが突き刺さる。
陰唇を左右に捲り、拳大に近い程の亀頭が入り込む。
少女の膣内を拉げ、押しつぶしては力づくで侵入する。
団長は丸太のような腕で少女の裸身を捕まえ、子宮口まで押し出しながら巨大な肉杭を根元まで挿入させれば、その巨体を前後させ、少女の体を犯すのであった。

「おいおい、あんな小さい体じゃ最後までモツのか?」

団員の一人が少女の歪に膨らんだ胎を見ては口の端を伸ばす。

「知らねえよ。 おい、俺らはこっちだ。
ちゃんとしゃぶれよ。」

団員の一人が、滾ったモノを取り出し、少女の口元へと近づける。
団長に比べれば小さいが、少女はオークを思わせるデカブツに犯されながら口腔奉仕をさせられることになるのであった。

タピオカ > さっきまでは普通に食事をして、普通に賑わう酒場だったはずなのに。
ご馳走に舌鼓うっていた客たちからの視線を弱い雌の場所に集中されてしまい、酔いとも屈辱とも違う熱が下腹部にじんと広がってしまう。呼吸が妙に荒くなって。

「ぃやぁあああああっ!ぁぁああああああっ!
う、っ、ぅうううううううっ!
痛いぃいいっ、痛いのぉおおっ、
はあっ!はああっ!はぁあああっ!ぁあぁあああっ!
僕、……僕、こわれ、……ぁああ、ああっ、こわれ、ちゃ、ううぅぅ、……っっ……!
おね、……おねがい、っひっっっ、ぃいいっ、ぃ……っ、
抜いて、……抜いてくださ、ぁ、ぁっ、ぁ、……!
――ぅうううっ!」

涙混じりの声で必死に首を振って。
あまりに大きなデカマラ巨根に犯される苦痛を酒場じゅうに訴えかける。力づくで乱暴されてしまうと呻きながら腰を震わせ、貫かれて逃げることもできず。ぽか、ぽかぽかっ、分厚い胸板に何らダメージにならない甘殴りの抵抗をするのみ。無理矢理に引き出された生理現象で、溢れる涙のようにしくしく、愛液が遅れて滲み出て野太い男根を濡らし。
――唇にぷにり、触れたオークじみた屹立。小さく呻くと、涙ながらの表情で弱々しく彼らを見上げ。

「……っ……んっ、ふ、……んぷ、……ぅっ、ううぅ、……ぁぅあ、……はっ、……ぁぁ、……ぁ……っ……!」

献身的に口淫を始める。
丁寧にしゃぶれば、少しでも性奴隷として優しく扱ってくれる。そんな、きっと裏切られそうな甘い幻想を抱いて。……ちゅっ……。巨根に押し揺らされるまま、団員のモノへ口づけをした。そのまま唇の裏をカリ裏に引っ掛け。くちゅくちゅくちゅっ、そこを唇で磨くように奉仕をし。ときおり、喉の入り口まで深く沈めてしゃぶり。

聖バルバロ騎士団 > ご馳走に酔いしれていた来客たちは少女が泣きじゃくる姿に生唾を飲み込んでいる。
皆、時が止まったように身動きすらせずに少女へと視線を注いでいた。

団長は本日の戦利品である褐色の少女に欲望の赴くまま、腰を打ち付ける。
巨大な肉棒で少女の胎を串刺しにし、胸板に拳が触れれば、犯行は許さないとばかりに太い指で首を絞めつける。
懲罰と同時に、膣の更なる締め付けを楽しむサド行為。
少女の呼吸が苦しくなる前に手を離すが、更なる恐怖を植え付けるだろう。

「おお、いいぞお前。
おら、もっとしっかりしゃぶれ。」

団員はあどけなさを残す少女が男の喜ばせ方を知っていることに意外性を感じ、
頬を両の手で掴んでは自ら腰を振りたて、喉の奥までチンポを挿入する。

「メスガキ。 全部飲むんだぞ。」

少女の思惑とは裏腹に、団員たちは自らの薄暗い欲望を少女にそのままぶつけてくるのだった。
唇がカリに絡みつく感触を楽しんでは、咽頭内で精液をぶちまける。

「ちゃんと全部飲むまで抜いてやらねえからな。」

団員は下腹部を少女の顔に密着させた状態で残滓迄注ぐべく腰を左右に振る。
少女の口の中がよほど気持ちよかったのか、両眼を閉じ、口を開けては喘いでいた。

タピオカ > 「ふぎゅううぅうう!?ぅーーーーーっ!うぁあぅううううっ!
ぁああうううううっ!ぁあああうううううっ!うーーーーーー!
っぷ、……はあああっ!はああ、はあっ、はあはあっ、はぁぁぁ……っ……!
ごめんなさいぃっ、も、もううう、もうしませんっ、もうしませんからぁっ……!」

苦しみに耐えかねて、空いた両手でのささやかな胸板への抵抗も首を締め付けられる事で中断。体ごと震え上がりながら、目端に大きく涙の粒が膨らむ。幼い赤子のような悶絶の声を気道塞がれ、狭まった喉から軋ませる。顔が歪んで泣き顔になりながら、喉と連動して膣口が縮み上がり。巨根の膨らんだ肉傘の裏をぎゅーーーーっ!といやらしく締め付けた。
喉が解放されると、生きるも殺すも相手次第だという事を強く思い知らされ、涙声で謝りながら忠誠誓うように蜜壺を愛液で濡らし。

「んぐっ!ううう!ぁ、がぁ、ぁぁぁッッ!
は、う”……っっ!ぁ”ああうううう!
ううっ!うーーっ!んっんっ、ううっ!うーーー!うーーー!ぅーーーーー!うぅううううう!
あっ、あっぁっ、ぁ……ッッ!
ァアぁーーーーーーーーーー!」

男根の根本付近まで埋め込まれて、まるで涙袋から押し出されるように右目からとうとう涙が一筋落ちて。
息ができなくて、唯一酸素が得られる鼻息もふしだらに、ハッハッ、ハッハッ……!性奴隷の雌豚のように鳴り。
苦悶にきつく眉根を寄せながら胸元を、乳首を震わせ。
息苦しさで狭まり、意思とは裏腹に亀頭を抱き込む喉奥へと精を放たれ。裏返った悲しそうな唸り声を上げ。

「む、……ぎゅうぅううぅ、うぅぅ……ぅ……、ぅうう、ぅぅぅ……!」

口内で射精されても、まだ息ができない。
次々と熱が生まれる鈴口を、自ら気道の肉輪で強く握り。
大人しく従順に、喉を大きく上下させてすべて飲み干していく。ひたひたに濡れた、狭いお口の中で。

聖バルバロ騎士団 > 泣き顔の少女が許しを懇願すると、膣の具合が良くなったことで団長は気を許す。
首を潰していた指を緩め、愛液が滴る蜜壺をガツンガツンと掘るようにドデカチンポでの体当たりを繰り返す。

肉襞が肉傘を締め付ければ、睾丸の中から熱い体液が尿道へと装てんされる。
ただでさえデカイチンポが射精間際になり、一回り膨らんでしまう。

唾液塗れの口腔内に射精を終えた団員は、命令通り全て飲み干してことで満足そうにモノを抜き取る。

少女は上の口を解放され、呼吸の自由が回復したのだが、むしろ大変なのはこれからである。

団長が少女の膣に子種を注ぐべく、ストロークを強めたのであった。
膣内を巨大なモノで乱暴に貫くたび、胎をボコボコと膨らます少女。

最後に子宮口と鈴口が接吻をすれば、その巨体から多量のザーメンが叩きつけられる。
子宮の中に熱い体液が並々と満たされて。

「へへへ、団長の次は俺らだぜ。」

団長が長い射精を終え、少女の体を開放すれば、次は団員たちが取り囲み。
少女の受難はまだ続くのであった。

タピオカ > 「ッはああああぁああ!……っ、……はああっ、はああっ……!はあはあっ、ぁ、あ……ッ……!
ぁーーーーっ!ゎあああああああああっ!
っぃぎいいいっ!ひっ、……ひぃいいいいっ!ィいいいいっ!ああぁあ、ぁっ、あぁぁぁぁ、ぁあぁぁぁぁぁぁ……!
そんなに乱暴したらぁあああっ、僕のおまんこ壊れちゃううっ!壊れちゃうのおおおっ!
ごめんなさぃぃ、生意気に手合わせなんかしてごめんなさいぃぃぃ、
謝るからぁあっ、謝るからぁああっ……!
抜いてっ、抜いてっ、抜いて、抜いてくださいぃぃ……!
お願いだから、お願いだから、中に、……ぅううううっ、中に出さないで、はぐ、うううう、ぅぁ、あぁっ、中にしたら、妊娠しちゃう、妊娠しちゃうよぉぉっ……!
たすけてぇっ!誰か、ぁ、あっ!あああああっ、ぁ、ああああっ、ぁぁっ……!ぁ……っ!
やぁああああああああああだあぁあああああああああっ!」

短い銀髪が踊って跳ねるほど、裸身が上下に揺さぶられる。
余りに強く巨根で陵辱され、乳首の先がぷるるるるっ、と残像が残るほど。泣きじゃくりながら膣内で高まる牡の緊張感に怯え、許しを乞うも巨根が子宮口に到着し。ほろほろ涙を両眼からこぼしながらも強引に性感掻き立てられ。ザーメンの熱を感じた膣は波打ちながら絶頂迎え、巨根と膣の境目が曖昧になるほど食い着き。びくうんっ!びくびくびく!びくうううっ!激しく手足を軋ませながら胎に精を帯びるのだった。

「ぅあ、あぁぁぁぁ……もう……ゆるして、……ゆるして……、ゆるして、くださ、ぃ……」

団員たちが取り囲む中、
下腹部をゆるく膨らませながら、涙まみれの顔。
放心したように呟く。……酒場の夜は、まだ始まったばかりのようで――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から聖バルバロ騎士団さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に聖バルバロ騎士団さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から聖バルバロ騎士団さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」にモールドさんが現れました。
モールド > 平民地区と富裕地区の境目に居を構える、エステ店「オブシーン」。
清潔感が見て取れる店構えと、利用者の声、そしてその値段設定から平民、貴族を問わずに評判の良い店だ。

その実態は、優良店とは間違っても言い難いものであるけれど。
今日もまた、愛しの恋人や旦那の為、または自身の美を磨く為にとその身を嬲られる客が一人。
淫らで変態的な施術を受け、それでも認識上は「素晴らしいサービス」を受けて満足そうに店を後にする。
その胎には雄の種がたっぷりと仕込まれ、つい先ほどまでその証を魔導具に晒して記録していた事を知るのは今、店の主ただ一人だ。

店に一歩足を踏み入れれば、設置された魔導具の効果で認識に影響を受けてしまう。
エステの効果を宣伝するように店内へと飾られたパネル一つをとっても、それは美貌を喧伝するものではなく。
素肌を晒し、卑猥な落書きを施されて玩具を銜え込む姿であったり。
男のペニスを美味そうにしゃぶり、恍惚とした表情を浮かべているものであったり。
更には犬の様に首輪とリードをつけられて、屈辱的なポーズを取らされながらも矢張り蕩けた表情を浮かべるものであったりと様々だ。

女の、否、牝の美しさを象徴するという意味ではそれは一部で納得できる写真の数々であるかもしれない。
けれども、此処は表面上は普通のエステ。誰もが、それを見た途端に逃げ帰るだろう
――それも魔導具の効果で「ちょっと過激だが魅力的なスタイルを見せる女性」とでも変換されるのだろうが。

さて。今日は後一件、予約があるがそれまでにはまだ時間がある。
獲物となる客が来るか、それとも予約の時間まで暇を過ごすこととなるか。
のんびりと受付を続けながら、次なる客をどう料理しようかと、にやけているのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」にアンジェリカ・アーベルハイドさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」からアンジェリカ・アーベルハイドさんが去りました。
モールド > やがて、予約の客が訪れる。
今日も密やかに、淫靡な時間が過ぎて行くのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」からモールドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にさんが現れました。
> 「ふわー…これが王都マグメールですかー」

王都マグメールの入り口付近。
そこから見える王都の光景を眺めながら、そんな声を少女はもらしていた。
その言葉と様子から、明らかに王都へと着たばかりと分かるだろうか。

結局、メグメールに用事があってやって来ていた冒険者に保護された。
事情を説明し、色々とお世話やご迷惑を掛けつつ王都へと送って貰ったのだ。
ここまで来れば大丈夫だろうと、その冒険者とはつい先ほどに別れたばかりである。

「まずはお宿を探しましょー…と、あ、その前にー」

通りのど真ん中に突っ立ったまま、少女は肩に掛けた鞄をゴソゴソと漁る。
取り出したのはお財布、パカッと開くと中身を確認。

「あわー…これ、すぐにお仕事しないとマズイかもしれませんねー。
お宿もですが、冒険者ギルドも探しませんとー…あっ」

中身はあんまり無い。
暮らす上で普通の人よりもお金の掛かる少女からすると、ではあるが。
そうした呟きをもらすも、言葉の末に何か気付いたような声を上げた。
冒険者ギルド、さっき別れた冒険者はそこに向かうと言っていたのを思い出したからだ。
案内して貰えば良かった、でも今更である。

どうしようかな?みたいな感じに、小首を傾げる少女であった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 通りの真ん中で惚ける少女の直ぐ側を、轟音と砂煙を撒き散らしながら荷馬車が通り過ぎていく。
一台や二台では無い。大量の荷物を積み込んだ馬車が、列を成して次々と王都から吐き出されていく様は圧巻の一言。
全ての荷馬車に等しくとある王族の家紋を刻んだ荷馬車の群れは、護衛の騎士達を伴って王都から遠ざかっていく。

尤も、王都に慣れていない旅人や観光客からすれば、砂煙を浴びせられるだけの傍迷惑な存在でしか無い。
そんな荷馬車の群れを見送る様に佇んでいた少年が、傍と気が付いた様に少女に声をかける。

「…そんな所に突っ立っていては往来の邪魔であるし危険だぞ。せめて端に寄らぬか」

特段声をかける理由も無かったが、流石に己よりも小さな少女が往来の真ん中に突っ立っているのを放っておくのも偲びない。
呆れた様な声色と共に、少女に声をかけて歩み寄るだろう。

> 考え事をしている少女。
そのすぐ側を、通り過ぎて行く何台もの荷馬車、そして護衛の騎士達。
すぐ側なのだ、その轟音や砂煙は大層なものとも思える。
しかし少女はよっぽど深く考え込んでいたのか、考え込んだままだった。
しかも、その少女に目をやったのならば、違和感を覚えるかもしれない。
間違いなく舞った砂煙を被ったはずなのに、その体に汚れ一つ見られないのだから。

そんな少女であったが、自分に掛けられた声にはなぜか反応を見せた。
小首を傾げたまま、その顔を少年へと向ける。
その言葉に納得をしたかのように、ポンッと手を打つ。

「あぁっ、それもそうでしたねー。
どうもすいませんですよー」

そう答えると、トテトテと少女からも少年へと寄って来た。
言葉とは違い、にこーっとした笑顔は反省をしているのかしていないのか。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「……ほう?」

多くの旅人や観光客が衣服に浴びた砂を払い落とす中、少女には全くその様子が感じられない。
偶然という言葉で片付けるには不可解。されど、喚きたてる程可笑しな事でもない。
そんな違和感を興味深そうに己の中で咀嚼しつつ、此方に近付いてくる少女を眺める。

「冒険者、或いは観光かは知らぬが、此の王都は人々の往来も多く混雑もしやすい。
特段謝る必要も無いが、ぼんやりしていて損をするのは貴様自身だ。気を付けると良い」

普段王城や富裕地区で作り笑いに囲まれている己からすれば、天真爛漫にも見える少女の笑顔は新鮮ですらある。
それ故に、口調は傲慢かつ尊大なものではあるが、少女を気に掛ける様な言葉を返した後改めて少女の姿を眺めて――

「…まあ、先ずは怪我等なくて何よりだ」

不慣れな親切心が綻んだのか、小さく笑みを浮かべた後、幼く見える少女の頭を撫でようと手を伸ばす。