2019/11/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に玉藻さんが現れました。
玉藻 > 陽もまだ昇る日中、ここは王都マグメール、平民地区にある大通り。
露店の並ぶその通りに、幼女は居た。
物珍しげに、こう、きょろきょろと見回しながら、露店の一つ一つを眺めている。
ゆらゆらと、揺れる尻尾は、何とも言えぬ微妙な動き。

「むむむ…思ったよりも、よく分からん物が多いのじゃ…」

そもそも、元は田舎育ち。
しかも、この地の存在でない幼女。
そうした露店に並ぶ、商品の数々、それを見て分かるのも難しい話だ。
まぁ、さすがに、日常品や料理等は、何と無く分かる訳だが。
それでも、独特な品に関しては、幼女はやはり分からない。
それを見ては、小首を傾げ、次の露店へ…そんな調子だ。

玉藻 > 本来ならば、気にするべきは、耳と尻尾。
しかし、街中を行けば、同じような獣の耳や尻尾とか、生やした者達が居るではないか。
元々目的としていた場所と違うも、それが大丈夫と知れば、幼女は平然と街中を一人で歩く。

………その見た相手が、どんな扱いをされているか?
それを気にする程、幼女はまだこの地に慣れてはいない。
己が、周囲からどう見られているかさえ、気にしていないのだから。

「さて、結構歩いたか…少し休むとするかのぅ」

とりあえず、今の目的は、拠点とする宿の周囲の道を知る事。
出歩いたは良いが、拠点に戻れないとか、洒落にならない。
そんな目的だったはずだ、決して、好奇心に引っ張られ、そこかしこ…なんて事はない、多分。

とは言え、歩き詰めでは疲れるもの。
そう呟けば、適当に通りに設置されたベンチへ。
ひょい、と上に上がれば、ぐてーっと寛ぐように、寝転がる幼女であった。
ベンチは寝る場所じゃありません。

玉藻 > 程よく、日の照ったベンチの上。
天気によっては肌寒い、そんな季節ではあるものの、今はそれなりに温かく、眠気を誘う。
うつらうつらとし始めれば、それを、抑える気もある訳もなし。
かくん、頭が傾き、幼女はいつしか、夢の世界に。

そのまま、満足するまで寝続けられるか。
それとも、それを妨げる何かが起こるのか。
それは、今はまだ分からない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」から玉藻さんが去りました。