2019/11/14 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にヒュエルさんが現れました。
ヒュエル > 「まいど、どうも」

薬瓶を数本手渡し、金を幾らか受け取る。
街の片隅の雑貨店でそんな商売を交わしたばかりの少年は、外に出てすぐ傍にあった椅子に座り胸元を軽く手で擦っていた。

「思ったより、高値で売れたなぁ…」

最近、在庫が少なくなってきている薬の調合。
きっと欲しがっている客がいたんだろう、と勝手に考え、少年はぼんやりと空を見上げた。
整った顔立ちに乗る、蒼い瞳が雲の流れを緩やかに追う。

ヒュエル > 「……帰ろ」

小さく呟くと立ち上がり、夜道を特に迷うでもなく歩き出す。
お土産の如く貰った茶菓子は、傍に猫が見えたのでそっちに放り投げた。

そのまま家へとゆるゆるい足取りで帰っていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からヒュエルさんが去りました。