2019/10/27 のログ
■レザン > しかししばらく粘ったところで
生憎と道にはレザンの好みからはハズれた者ばかりが通った。
「うーん、帽子だのなんだの吹き飛ばすのにも飽きちゃったな。
別の遊びを探そう~っと」
ふらふらとまたどこかに飛び去っていってしまった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からレザンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にレミィさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
■レミィ > 平民地区の中でも瀟洒な建物が散見される商業地区。
そのうち一軒の仕立て屋が看板の灯りを落としたところだった。
雇いのお針子をお疲れさまと労って帰し、自ら奥へ引っ込んで紅茶を入れてティー・コジーを被せたポットと2脚のティーカップを乗せた盆で運び、その横にどんとブランデーのフルボトルを添える。
店内には商談用のソファセットとテーブル、特殊生地のベストが畳んで置かれた作業台がある。
仕立て屋はソファの上で、来客を待ち。
■セイン=ディバン > 「……ここ、だよなぁ?」
平民地区の一角、商業地区にあるとある店の前で、男が看板を見ながら呟く。
以前依頼をした人物の経営する仕立て屋。情報によれば場所も店名も間違っていないが。
どうやら営業中では無い様子。
「……まぁ、とりあえず入ってみて?
誰もいなかったら帰ればいいかね」
ふぅっ、と。最後の一息を吸い終え、細巻を携帯灰皿にしまう男。
そのままドアに手をかけ、押せば。扉はゆっくり、静かに開き。
「……ちわ~、レミィさん、いるか~い?」
静かに声をかけながら入店する男。
傍から見たら、泥棒そのものかもしれない。
■レミィ > 己の手に負えるか現状では随分と怪しい案件であればまだ表沙汰にはせずひっそりと、店のカーテンも半分引いてはいるが室内の灯りはそのまま。
待っていればドアの開く音と呼ぶ声が聞こえて立ち上がる。
「はぁい、ようこそいらっしゃいまえ。
どうぞどうぞ、お越しいただいて嬉しいですわ」
これは条件反射にも近い、紋切りの挨拶で。
相手の通ったドアの内鍵をかけて店内を回りながらカーテンを引く。
「今、採寸の準備をするからどうぞお寛ぎになってね」
メジャーなどの装具を揃えながら機嫌よさそうに声をかける。店内には趣味で仕立ててコンクールに出品したこともある豪奢なドレスやこれまでに仕立てた製品のデザイン画を挟んだスクラップブックが置いてある。
■セイン=ディバン > 店内へと入れば、明かりはついており。
すぐに探し人に出会うことが出来た。
「いやいや、こちらこそ。
依頼を受けてもらえて嬉しい限りさね」
相手の挨拶に男は笑顔を見せ、頭を下げる。
そのまま、相手が準備を進めるのを身ながら、ソファに座り。
周囲を観察する。なるほど、名が売れているだけあり。
製品のデザインや、実物たるドレスなどの質の高さは、ファッションに疎い男でも息を漏らすほどのものであり。
「……なんつ~か。平民地区っていうより。
富裕地区にあるのが相応しい感じの店な。
オレみたいな出自の薄汚れた人間がここにいていいのかねぇ?」
そもそもが貧民出身の男としては、有名な仕立て屋、というのは。
少し居心地が悪いらしく、苦笑を見せる。
■レミィ > 「そうかしら?
受けはしたけれど、まだ海の物とも山の物とも……みたいなお話ではあるわね」
ピンクッションを左手の甲につけ首に幾つかのメジャーをかけて1冊のノートを手にソファの傍へ。「こんな格好で失礼するわね」と断ってからカップに紅茶を給仕して。
「そう? お金持ちも気軽にショッピングできるし、庶民でもしゃんと背筋伸ばしながらお買い物できるいい立地だと思うわ?
──あたし自身、生まれも育ちも土埃の中だから大それたこと言わない。
……とりあえず、デザインは如何しましょ? 今より細めのシルエットやゆったりめのシルエットにもできるわよ?」
ノートに日付等さかさかと書き込みながら問いかけ
「まあ、それも歯が立てば、というか、刃が立てば……という話なのだけれどね。
今お召しのシャツも”特製”のものなのよね?」
ふーむ、と興味深そうに唸りながら細部をしみじみと見ている。幾つか問答をしながら一息つけば採寸のようだ。
■セイン=ディバン > 「ははははは、まぁそりゃあそうか。
でも、話を聞いてくれるだけでもこっちとしてはありがたいわけ」
相手の受け答えに、声を上げて笑う男。
先日会った時のような丁寧さは目減りし、すっかり気を許しているような様子だ。
相手に渡されたカップを見て、男は紅茶の香りを堪能しつつ。
「……なぁるほど。そういう意味じゃあ確かに。
……その噂、やっぱりマジな訳ね。オレはてっきりレミィさんの商売敵の流した噂だ、って思ってたんだけど。
……デザインはまぁ、任せるよ。オレ、そういうの疎いし。
ただまぁ、あまり今のより細くしすぎたり、ゆったりしすぎたり、ってのはやめて欲しいかな」
冒険者という仕事上、服に遊びがありすぎても無さ過ぎても良くない。
体はトラップを回避したのに、服が引っかかる、などというのは笑い話にすらならないのだ。
「ま、そこになるよな。
……一応、そうなるね。つっても。
預けたベストと同じで、大分ムチャさせてっから、ダメージはあるけど」
見た目にはキチンとしたシャツ姿ではあるが。
触れれば相手にはしっかりとわかるだろう。
明らかに、想定されている防刃性能などに比べて性能が劣化してきているのだ。
男は一口紅茶に口をつけると、立ち上がり、相手の方を見て。
どうすればいいかな? と首をかしげる。
■レミィ > 笑い声にはこちらもつられる。
閉店後の店舗、誰の目のないという意識で段々と気分も解放されてきているような塩梅で。
「それは、昨日も話したじゃない。
けれど、そうね……懇意のマダムが同じこと聞いてきたら『それはどなたかの勘違いじゃあないかしら』って言うけれどね?
……では、デザインは今の型紙のまま。アレンジとして隠しポケットや道具用のスロットはつける? 内側だけをタクティカルベストのように改造することもできるわよ?」
ある程度意見を聞けば「それでは失礼」と採寸を始める。最初は背後へ回り、座らせたまま測れる肩幅を。状況により立ったり手を広げてもらって採寸する次第。
「アタシね──ヘンなことに気が付いちゃった。
頂戴したお煙草でパンチした後を虫メガネで見ると、何回かに1回くらい小さなピンホールのような穴が空くわ。……比べて、この街の煙草屋さんのお品では虫食い穴すらつかない。
……どういうことだと思う?」
刃も火力も氷結の力も通さす裂けもしない生地についての発見を述べて、上半身の採寸を済ませれば相手の視線と同じ高さに戻る。真面目な口調から一転、へらりと笑って。
「お仕立てについて大事な質問が一つあるの。
──お股の宝物は普段、左右どちらにお仕舞いかしら──?」
右手、ついと下して男の股間の前へ。男子たる者には重要なれどデリケートなポジショニングを確認しようとして。
■セイン=ディバン > 相手が笑えば、当然男も笑う。
なんというか、先日知り合ったばかりだというのに。
まるで、十年来の友人のような心地よさだ。
「んぁ。そうしたほうがいいねぇ。
世の中ぁオレみたいに、出自を気にしない人間ばかりでもない。
いやしかして出自を気にしないのとは別に貴族王族死すべし慈悲は無ぇ。あいつらが無能が故に国は混乱の極みにあるんだだいたい富めるが貧しきを助けずして何が王か何が貴族か。
……はっ!? つい本音が……。
……うっわ、その提案最高だぜレミィさん。内側をタクティカルベスト仕様ってのはいいねぇ」
まぁ、オレ物質転送の呪文使えるからそういうのは不要なんだけど、と笑いつつも。
男の子のロマンだよなー、と相手に少年のような笑顔を見せる男。
「……それ、何かのクイズ? あるいは哲学的思考の引きずり出し?
言っとくけど、オレぁ学は無ぇから、単刀直入に頼むよ?」
冒険時には超高速回転する頭も、日常の空間ではまぁ鈍い。
というか、男は自分の興味のあること以外にはあまり知識欲求が働かないタイプなのだが。
相手のこの会話の切り出し方。無意味な話では無いだろうな、と思いつつ。
次の問いには。
「……さて、どっちでしょ~?
気になるなら、直接確かめてみれば一番確実じゃねぇかなぁ?」
ちなみに正解は右であるがして。
男は、何故か意地悪そうにくすくすと笑う。
この男の良くない点の一つ。からかいなのか誘いなのか。
不明なことをよくよく口にする。
■レミィ > ざっくばらんな空気につい、本音が乗る。
「額が同じならば、お金に貴賤はないわ──人も同じね。
だけど、確かに世間はそうではないから一度貴族が握ったお金は貴族内で流通するなかりなのが残念──一生、それを握れない奴隷だっているのにね?
……ほんと、そうね…、国をなるべく平らにしようって発想がないこれまでの王族は無能の極みよ……っと、不敬ね。
──あれ、そう? 気に入った? ならそうしましょう。道具だけじゃなくてアミュレットなんかも入れておけるわけだし」
話の途中で一度、手を止めて唇に指を翳して内緒話のジェスチャーをする。
「あのハッパは何処の国の物?
その土地の水や、火や、空気や、土でならば劣化させることもできるかもしれないという事にね──、気づいたのよ。
どんな損傷も受けない服で煙草を吹かした結果”錆びさせた”と、そんなイメージよね」
解説を求める相手に、自分の言葉で考えを述べる。それから遠慮のない掌がムニュリ、と着衣越しの相手自身を掴み。
「おちんぽは右ね?
あれ? 右でいいのかしら? フニャチンじゃ確証はないわね?」
くすくすと、笑い声を零しながら弄んですっと膝をついて腰回りを測る。
「股下は今のおズボンを測らせて頂戴?」
ちょうど相手の股間を目の前に、そのベルトへ手をかけて脱がそうとする。
■セイン=ディバン > 「それはまぁ、そうなんだけれどもね。
ま、オレの趣味としては、そういう悪徳貴族からカネをふんだくってパーっと使って市場経済の活性化を、っていうのが一つ。
ま、平らすぎるのも良くはないんだけれども。今の貴族共はどうにもなぁ。
流石に、分かってるね。手を空けておけるってのは。冒険者にとっちゃあ武器の一つだからねぇ」
うんうん、と頷きながら。持論を展開する男。
なぜこう世の中の男というのは。隠し武器やら秘密のポケットやらが好きなのか。永遠の謎である。
「あぁ、そういう話か。
……その土地の精霊の加護の範囲内なら貫通できる、ってことかね。
まぁ確かに? 同じ精霊でも特色はあるわけで。そうなるとそこで生産されたものにも特徴が……うひぃっ!?」
なるほどな、と。知的好奇心刺激されブツブツと何かを呟く男だったが。
相手に股間を握られれば、変な声が出た。
「あ、はい。右です。
……あいよ~」
流石に相手が実にビジネスライクに触ってくるとは思っていなかったのか。
ちょっと自分の言動を恥じつつ素直に従う男であったが。
相手がズボンを脱がせるのならば……。
そこには、下着を押し上げ、今にも飛び出そうとしている男の槍が目に入るだろう。
なにせ、性欲過多のこの男。触られれば勃起するのも早いのだ。
長さ25サンチ越え。直径5サンチを優に超える巨根は。
下着の中でビキビキと絶賛自己主張中。
■レミィ > 「そうねぇ、さすがにお呼びがかからないと王族には会えないけれど──門閥貴族様向けのお値段表なんてのは、あってもいいと思うわァ?」
此処へと足を運ぶ気さくな富裕貴族よりももっと蓄え、更に蓄えんとする者からなら搾れるだけ搾り取りたいのも本音。
それから、こちらのおネェも男の端くれ故に、ベストの内側に秘密基地を作らんと思えば心は踊る。手はさかさかと内側のラフデザインを描く。ポケットやストラップ、フックを無駄なく並べる構想。
「精霊、なのかしらね──ハッパの育った土地、土、土の精霊か──育んだ水だとか… ”経年劣化”と見まごうような損傷ならば与える。
──うーん、あたしも確証がないんだけどどう言ったらいいのかしら」
妙な声が上がればまろい桃色で塗った唇がニィ、と上がる。
右ね、と声に出しながらさらっとメモを取り。
「あら、ほんとご立派」
先端がウエスト周りを超えそうな程に盛り上がった股間を見て声を弾ませるが脱がされたスラックスを手にくるりと背を向けて仕立て台へ向かう。
下半身を下着一枚で覆った男を置き去りにひとしきり召し物の寸法を測っていたが。
「………いいのよ? おいで?」
ちらっと振り返りウィンクひとつで腰をくねらせて見せる。
■セイン=ディバン > 「あ、それいいんじゃない?
王族貴族ってのは、流行りモンには弱いし。
専門の価格表がある、ってのは。逆に売りになるんじゃねぇかなぁ」
貴族王族の好きな物。自分たち向けの商品。
自分たち向けのサービス。やつらはそういうものに弱いのだ、と。
男はクスクスと笑う。
「精霊なのかどうかは分からないけどね。
それがどんな形であれど、自然界に存在する『物体』であるなら。
そのルールには従う、ってことじゃないかなぁ、とは思うんだけどね」
オレも良くは理解していないが、と言いつつ、何かを表現しようとする男。
どこまでが、と線引きされているのか。完璧な物体ならば劣化もしない。
だがそれは、それこそ神の所持物。聖なる物体ということになる、と。
「言ったろ? 自信はある、って」
相手にフフーン、と胸を張って見せつつ。
相手が仕立て台で作業をするのを見つつ、プロだなぁ、と思うのだが。
「……お、いいの?
レミィさん、もうちっとお堅いかと思ったんだけど?」
ククッ、と笑いつつ、相手に近づく男。
そのまま相手に抱きつきつつ、作業の邪魔になっちゃわな~い? なんて問うのだが。
相手のヒップに、ぐりぐりと股間を押し付ける男。
どうやらその気になっている様子だ。
■レミィ > 「機会があればぜひそうさせてもらうわ。
きっと、突き詰めていけば『パレードの王様が裸』みたいな話になるのね」
オーダーメイドドレスならば、価格は自分の腕と胸次第とは十分に心得ている。
笑う声に共感するように頷きを交わして。
「──そう、そしてアタシの勘が正しければ産地は相当に特殊な場所ではないかしら? 違って?
アタシたちの方が異物として、その完結した世界へと干渉することになり兼ねない──オカマの勘よ」
要は、人間の道具では加工できぬ。
ふぅ、と残念そうな吐息をついて振り返ると、苦笑い込めた微笑を作って。
「誠に癪な話なのだけれど──…、もしお望みの生地でお仕立てできなければ、どこの染め物でお仕立てすれば宜しいかしら──…」
現状、冒険者でも探検家でもない市民の己には踏めぬ地の道具が必要なれば手に余る。
「……あぁ、悔しい」
形にしたかった案件ではあるのだが独力では叶わぬから一言吐いた。
それでもしっかりと、相手のスラックスのサイズを写し終わり採寸の作業はおおかた終わり。
デカブツが尻に触れればぐい、と尻の谷間で擦りながら皺を掴まないようにスラックス畳みながら、
「カタブツ、なわけないでしょう?
一緒にお芝居を見て、次は一緒に食事をして、やっとお酒を飲みに行った晩に自分の人生設計を告げてそこへ互いの存在を組み込むことに合意をしなければシちゃいけないなんて誰が決めたの」
元は野良犬のような育ち故に身軽さも知っていれば、王国のお堅い向きの作法を揶揄して笑う。
己に回る腕に手を重ねて頬を擦り、
「その気なのね、ここでしましょう?
……普段は小さなお嬢様たちを抱いているのでしょう? 珍味かもしれないけれど、よろしくね──?」
肩から上を捩るように振り向き、届くならば口づけして始めようか。善は急げ、たる仕草で己のボトムを緩めて落とせば下着は少し珍しいスポーツ・ストリング、所謂ケツ割れの形のもの。
「あら、恥ずかしい」
媚びた声音ひとつ、鼻にかけて発し。
■セイン=ディバン > 「カカカカカッ! それ面白ぇ!
せいぜい毟ってやったらいいんだ!」
相手が口にした言葉に、男が大笑する。
相手が王族貴族から金を毟る姿は、さぞや痛快だろうから。
「……そうさなぁ。とはいえ、だぜ?
こうして商品としてオレの元に来たんだ。
そういう物体を作るヤツがいて、買い手もいる、ってのは事実さ」
相手の言う事もっとも。
しかして、形になったものがある以上、それはつまり、干渉者もいるということ。
ところで、オカマの勘って鋭いの? と男は笑顔で聞き。
「……逆に言えば。何とかする道具があればいいのかな?
仕立てる道具があれば、レミィさんは手腕を発揮できる?」
相手の悔しそうな様子に、男がそう囁いた。
道具さえあれば、その悔しさも晴れるかい? と。
まるで値踏みするような視線で。
相手に抱きつきつつ、揶揄するように言うのだが。
ズバリ、と言う相手に、男は苦笑する。
「それは確かに。オレも、そういう面倒すっ飛ばしてヤることヤるタイプだし?」
堅苦しいのはオレもキライだ、と笑いつつ。
相手の手が重なれば、少し、ドキリ、と。
「いいのかい? 職場で、なんて。
……いや、小さい子ばっかじゃねぇっすけど。
それに、オレも男抱いたりもするしね?」
何か言い訳じみたことを言いつつ、相手の脱衣を見守る男。
大胆な姿を見れば、やや鼻の穴も広がるが。
「……俺としちゃあそういう姿は大好物だけども。
……準備できてるなら、もう入れちまうぜ?」
くっくっくっ、と喉鳴らしつつ。
男も、下着を脱ぎ、巨根を取り出し。
そのまま、相手の入り口へと先端をあてがっていく。
もはや男も我慢はできないようであり。
猛りの先端からは先走りが溢れていた。
■レミィ > 「オカマの勘は超鋭いのよ? 沈没しそうな船から真っ先に逃げるのはオカマだって説話、ご存じない?」
滅茶苦茶な話をでっちあげてからりと笑う。
そして何が織り、何が縫って仕立てたかはわからないが人間の世に流通したのは確かであると、相手の言葉に思い直してうんうんと頷く。
「裁ち鋏と縫い針、あなたの服を傷つけることができて、なおかつアタシ達のような人間のお針子にも扱いが可能なものが必要ね、むしろそれがなければ始まらない」
お願いしてもいいのかしら、と視線を交わして具体的に必要なものを考える。思考と、作品をよりよく作り上げるための工夫を探るような勘を働かせるように集中して瞼を薄く伏せ。
その集中を精神のどこかで続けながら、ハイヒールをころころと脱ぎ飛ばして裸足になって腰を突き出しつつ。
「いいのよ、売り物を汚さないなら、ここはアタシの城なのだから。
──具合が良すぎても、いろいろすっ飛ばしていきなり発射するのはナシよお?」
仕立て台の椅子を引き出して片足をついてなるべく広く股を開く。仕立て台に手をついて振り返り「きて」と囁く息で告げる。
「ん……っ、いいのよ遠慮…しないで、全部、飲み込んであげるからぁ──ンっ…」
歳並み以上に使い込まれた、という表現がその孔の表現として正しいかどうかは定かではないが──ともあれ、先走りの滑りだけで柔らかく広がって相手自身を受け容れて包み込み。
「んん……っ、本当に、大きいって言ってしまうのも悔しいけどおっきいのね──
ねぇっ、う、動いて……」
薄く開いた唇から喘ぐ息で強請る。無論、己自身も小さな下着に窮屈なほどに張り詰めている。
■セイン=ディバン > 「それは知らなかった。
……そのパターンだと、冒険者って職業のヤツは、船内の宝を探してそのまま溺れ死ぬんだな」
あるいは、火事場泥棒の為に船を沈めるほうか? などと自問自答。
どちらにせよあまり笑えないジョークだ。
「……逆に言えば。それがあればいい、と。
ほしいものがハッキリしてるなら、簡単だ。
そういうのを取ってくるのは俺の仕事だからな」
まかせとけ、と。男は自分の胸を叩く。
それで相手が実力を発揮してくれるなら。
安いものだ、と考える。いわば先行投資みたいなものだろう? と。
「……ハッキリ言うなぁ。
まぁ、そういうのはキライじゃない……。
ははははは、善処するよ」
まったく物怖じしない様子の相手に、男は笑うが。
本当に、暴発して店や商品を汚しては問題だ。
男は笑いつつも、相手の門にその槍を当て。
「そりゃあ光栄だし、嬉しいね。
……ん、っくっ……」
受け入れてくれるというのなら、お言葉に甘えよう。
男は、ゆっくり、ゆっくりと腰を前に突き出し。
その暖かな孔の中へと侵入していく。
「……ハハハッ。悦んでもらえてるようでなにより。
……了解了解。俺も、もう辛抱利かないしなぁ……」
相手のおねだりに、男は薄く笑うものの。
呼吸の荒さが、余裕の無さを証明している。
相手の腰をしっかりと両手で押さえ込めば、男は腰を深く引き……。
そのまま、肉打つ音響くほどに、深く腰を叩き付ける。
まさしく、遠慮なし。最初から、激しい交尾を開始する男。
男の猛りは、相手の暖かさに興奮したか。前後運動の最中、ぐんぐんその身を硬く、大きくしていく。
当然、膨張に伴い、相手の肉体を押し広げるような感覚を与えていくだろうが。
「……カハッ。レミィさんの中は……。
こりゃあ、なかなか……素晴らしいねぇ」
相手の耳元でそう優しく囁く男。
世辞ではない、というのは。声色の艶から分かるだろうか。