2019/10/20 のログ
■リト > そうして少女はまた立ち上がると、ふらりと王都の夜の闇に消えていく。
いつ帰ったのか定かではないが、姿が消えた辺りには花の甘い残り香が漂っていて――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からリトさんが去りました。
ご案内:「酒場」にユウさんが現れました。
■ユウ > 夜の酒場は男女ともにワイワイと賑やかな声に溢れて活気があふれている。治安もそこまで悪くない街のこの酒場には、酒ではなくご飯を食べによく顔を出す。顔なじみのマスターを見つけるとニカッと笑いかけてタタタッとカウンターへと近寄って。
「おっちゃーん、これ見て~!あんなぁ、さっき寄った店でやっとった抽選でなぁ、なんや知らんけどサバ缶ぎょうさん当てたった。このサバ缶でなんか作ってくれへんかなぁ、頼むわ~」
両手にサバ缶を抱えながらマスターにおねだり。店のマスターも慣れたもので、はいよと快く受けてくれた。
ひょいっと背の高いスツールに腰かけて足をぶらぶらとさせながら、店のメニューをパラパラめくって。
「あ~腹減ったぁ~、昼からなんも食ってへんねん」
そして注文したのは酒ではなくマンゴージュース。ストローなんざ使わずにグラスを手にもってんぐんぐと一気に飲み干して。
「っかぁ~! あいっかわらずうまいなぁこれ、おっちゃんおかわり~。ほんではよ飯くいたい~」
■ユウ > 「あかーん、腹減りすぎて死ぬぅ~はよぉ飯つくったっておかあちゃーん」
せっつかれるのも慣れた様子ではいはいと軽くかわすマスター。
あいよ、と出されたのはサバとナスをあえたご飯ぴったりの『無限ナス』とどんぶりてんこ盛りのご飯。
ぱあぁああっ! ときらっきらの目をして料理を見るとお箸をとってパンっと手を合わせ。
「っひょ~!めっちゃうんまそぉ~! いっただっきまーす!」
と、ものすごい勢いで飯とおかずをかっこんでいく。
リスのようにほっぺをごはんで膨らませて、もぐもぐしながら
「んまあい!くあ~!よぉしみとるサバが!ナスの食感も残ってるやん、んあ~ピリ辛でんまいなぁ!こら飯無限やわ~」
もっもっもっも、とりすのようなほっぺで咀嚼しながらんまいんまいと飯をかっこんで。
ご案内:「酒場」にジュンさんが現れました。
■ジュン > 「なんか賑やかそうと思えば…」
酒場に一人の青年が入ってくる
ふらりと訪れた町に何やらにぎやかな雰囲気を感じる酒場があったので
ふと覗いてみればそこにいたのはいつか聞いた声
そのままつかつかと歩みを進めその女の隣の席に着き
「よう、今日も賑やかな奴だなお前さんは」
と声をかける
■ユウ > マスターにてんこ盛りのご飯をおかわりすると、んまんまと料理をかっこんで。
声をかけられ顔をあげれば、なんと命の恩人のお姿が。
「んお?!なんや兄ひゃんかいな!お~偶然やんなぁ、この街にきとったんやったら連絡くれたらええのんに。おっちゃんおっちゃん、この兄ちゃんな、俺の命の恩人やねん」
と、マスターこの前あったことをひとしきり話せば、それはそれはお世話になりましたと親みたいに頭を下げるマスター。
「兄ちゃん飯食わへんか、今マスターにめっちゃんまいサバ料理作ってもろてん」
■ジュン > 「いやまあ先にちょっと散策してたらな賑やかそうだったからこっちに」
マスターに頭を下げられると家々といった様子で返して
「サバ料理…じゃあせっかくだし貰うか、俺も飯まだだったというわけでマスター悪いけど俺にも頼む」
酒場に来たのも賑やかだったのもあるが実際空腹ではあったので飯を食おうとしていたのもある
彼女の勧めもあったので自分もサバ料理をいただくことにする
■ユウ > 「ほんなら兄ちゃんの分、俺おごったるわ。いやぁ兄ちゃんみたいにごっつい体しとったらめっちゃ食うんやろぉ」
とウキウキしながらマスターに勘定は俺につけてーと言って。
「あとなぁ、さっき抽選でサバ缶ぎょうさん当たったから兄ちゃんにもやるわ。保存食やし旅してる時使えるやろ」
と、男の前にずらっとサバ缶タワーを立てると、どうぞ、とずいっと渡して。
■ジュン > 「いや別にいいってそういうのは自分で払うから…」
奢るとの言葉にはいいと手で制しつつ
「ていうかだからサバ料理か…多い、多くない?もしかしなくても押し付けようとしてないかこれ、いやまあありがたいけどさ」
サバ缶タワーを渡されるとその量に困惑しどう消費したもんかなぁと考えている
■ユウ > 「なぁ~に遠慮しとんねん、ええてええてこの前のこともあるし、それにまた会えた記念に奢られとったらええねんて」
笑いながらバシバシと男の背を叩いて。押し付けようとなる言葉にさらにくひひと笑いながら
「こんな量兄ちゃんやったらすぐやろー?男は一食2000カロリー超えせな」
■ジュン > 「まったく…そんじゃあ今日は大人しく奢られておくよ」
これはさっさと引いておいた方が得策だなと
諦めたように奢られることにし
「まあ保存食はあるだけ困りはしないけどな、サバだけか…
まあいいとにかくありがとう、えー…そういや名前聞いてなかったな」
サバ缶だけというのが気になっているらしい
とりあえず礼を言おうとしたところでそういえば自己紹介等をしていなかったことを思い出す
■ユウ > もぐもぐ料理を食べつつ、男がおとなしく奢られるのを承諾したのを満足そうにうなずいて。
「あ、名前まだいうてへんかったかぁ?俺ユウいうねん、よろしくなー。兄ちゃん名前はなんて言うん」
■ジュン > 「ユウな、俺はジュン、よろしく」
と自己紹介を済ませる
「しかし飯旨そうだな…マスター急かして悪いけど早く頼む」
料理を食べる様子に空腹が加速したようでマスターに様子を尋ねる
■ユウ > 「ジュンな、おっしゃ。おっちゃん、まだぁ?はよしたってーな」
とマスターをせっついたタイミングで、どどん! とおいしそうなサバ料理がほかほかご飯とともにジュンの前におかれる。
酒場のカウンターでまるでお茶の間のようなご飯。
「ジュンはあれやな、俺とおんなじで髪も目ぇも黒いんやなぁ。この街ではえんらい色の髪してはる人らもおるから、黒髪見るとなんや親近感わくわー」
■ジュン > 「…自分で言っておいてなんかすまんなマスター」
隣で一緒に急かし始めた様子に謝罪を入れながらも
料理が届けば
「おー来た来た、それじゃあいただきます」
手を合わせしっかりと挨拶してから食事を始める
「あー確かになぁまあこっちじゃこの色の方が珍しいよな」
もしゃもしゃと料理を運びながらそんな話を振られれば返事を返す
「一応俺東のほうの出身でな、そっちじゃこの色のほうが多いんだが…このサバ何だかんだ旨いな酒にも合いそうだし…マスター、エールも一つおくれ」
話もしつつ料理もしっかりと味わって、ちゃっかり酒まで注文している
■ユウ > しっかりと手を合わせてからご飯を食べ始める男に、よしよしええやっちゃな、とうなずき。
「あ、やっぱせやったんかいな。俺ももとは東の方におったんやて。せやねん、カラフルできっれーな髪しとんねんこん町の人らぁは。めっちゃ美人な子ぉもおっとこ前も多いしなぁ」
ごはんをもぐもぐしながら男の話に返し、酒の肴にも合うという言葉にそうなん?と男を見て。
「えぇなぁ、俺も酒飲めるようなりたいわー」
■ジュン > 「なるほどなぁもしかしたらどっかですれ違ってたりしてなぁ」
もぐもぐと料理を食べ進める
「まー確かに美人も多いよなぁ……ユウも黙ってりゃ悪くない方だろうになぁ」
少しじぃとユウの顔を見たかと思えばそんな発言を溜息を吐きながらして
「ん?酒飲めないのか?酒はいいぞ疲れも吹っ飛ぶ、まあ合わないとかあるから無理は言わんが」
■ユウ > 黙ってりゃなる言葉に、ぶはっ!と思わず吹いてわははははと笑いながら
「うっさいわ!一言多いねんおまえ~!溜息はくなやぁ」
とゲシゲシと男の長い脚の脛を蹴ってじゃれて。
はたから見たら中学生男子がわちゃわちゃしているかのよう。
「あかんねん俺ぇ、酒のむとすーぐ顔まっかっかーになってもうて眠くなるわ頭もいたーなって散々やねん。人が飲むの見てるとめっちゃうまそうなんよなー。俺もビール飲んで泡のひげつけたり、のどごし~とか言うてみたいねん。ジュンが酔うとどないなんの?絡んだりとか泣いたりとかするんか?」
とニヤニヤ笑いながらからかって。
■ジュン > 「いたっ痛いってのたくそういうとこなんだよなあ」
再びの溜息である
「へえ、つまり大人しくさせたいときは酒飲ませればいいということか、飲むかはともかく
残念だが別に俺はそこまで酔わないしーしいて言えば飲みすぎりゃ頭は痛くなるがそこまで飲まないし」
とニヤニヤしている顔の頬を指でつついてやる
■ユウ > 「れでぃにそんなん言うからやって、なぁ?」
と苦笑しているマスターに向かって同意を求めて。
「おんまえそんなんしてみぃ、おもっくそお前のジャケットに吐きまくったるからな」
つんつん、とほっぺをつつかれば、つまらなそうにぷくぅと膨らまして。
「なーんやつまらんのー。いっかいもなんや酒で失敗したこととかないんか?」
■ジュン > 「自分でレディとかいうくらいならなぁ…」
もう何度目かわからないくらいの呆れ顔である
「あーあーわかったからやめろそれは結構気に入ってんだからこれ」
ジャケットに吐くと言われ慌てている
「まったく何を期待しているんだか、特になんもないぞ失敗したようなことは」
■ユウ > 男が呆れるたびに、うひひ、といたずらっ子のように楽しそう。
わちゃわちゃと話ながら、しばらくカウンターでのんびりとご飯を二人で食べたのだった。
ご案内:「酒場」からジュンさんが去りました。
ご案内:「酒場」からユウさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にスバルさんが現れました。
■スバル > 平民地区の中、どこにでもある通り、少年は一人とことこと進んでいく。
珍しく少年の手には買い物かごはなく、籠手と、腰には小太刀、背中にはバックパックと言う状態。
平民地区で人通りの多いこの場所は、少年が一人で歩くには安全であろう―――多分。
変な奴が居ても周囲に人が居るから何とかなるし、兵士さんとかが直ぐに駆けつけてくれるだろうから。
少年の歩く動きに迷いはなく、通いなれた道を進んでいるようにも見える。
ただ、その視線に関しては、髪の毛に隠れて見えない。
しばらく歩いていれば、噴水のある大きな広場にたどり着くのだ。
そして、少年は、近くのベンチ、空いているところに腰を掛けた。
■スバル > 「ふぅ……。」
少年は、軽く長く息を吐き出し、呼吸を整える。
とは言っても、今日は日課の訓練も終わらせているし、そんな疲れるようなことはしていない。
気疲れが、吐息として出てしまった、と言うのが正しいであろう。
少年は、髪の毛に隠れた瞳で行き交う人々を眺める、その中に探しているだろうヒトは、恐らくはいない。
それに、人を探すのが目的ではなかった。
ただ、散歩と言えば散歩なのである、休憩にちょうどいい場所が有ったから休憩に来た、と言う所。
少年は、少し顎を上げ、月と、城の方を見るのだ。
■スバル > 「………ぁ。」
城の方を見て、ぼうっとしていたようだ。
時間が少しばかり過ぎていたことに、気が付いたのか、小さく声を上げる。
無為な時間ではあったが、其れは安らいでいる時間でもあった。
取りあえず、と少年は立ち上がる。
少しお腹も減ったし、家に戻ることにしよう。
作り置きして居た食事があるから、それを食べて、今日は休もうか。
そんな風に思いながら少年は去っていくのだった―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からスバルさんが去りました。