2019/10/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミンティさんが現れました。
ミンティ > 静かな公園のベンチに一人、ぽつんと座っている。ときどき頭がかくんと横に倒れるのは、読書の最中にうたた寝をしてしまったからだった。膝の上に読みかけの本を開いたまま、小さな寝息を立てている。
今日は日差しが暖かかったから、それで眠気が生まれたのかもしれない。
一応、平民地区の中、それにまだ明るい時間ではあるけれど、こんなところで昼寝をするのは不用心かもしれない。通い慣れたいつもの公園だったから気が緩んでいたのもあるだろう。今までにも何度か居眠りをした事があったから、すっかり油断してしまっている。
眠り始めてから数十分ほどが経っているけれど、今日に限って遊ぶ子どもたちの姿もなかったから、賑やかさで起こされるような事もないまま。

「……ん」

小さな寝言を零して、より深くベンチに凭れかかる。見た目には熟睡していると思われるかもしれないけれど、実際はそこまで深い眠りに落ちているわけでもない。公園に数人の子どもがやってきて遊び始めたりすれば、すぐに目覚めるはず。

ミンティ > 大体の家庭で昼食の時間が終わるころになると、公園もすこしずつ賑やかになってくる。おなかいっぱいになって外に出てきた子どもたちが集まってきたのだろう。その声に反応して、薄く開けた目元をこする。いつの間にか眠っていたと気がついて、欠伸を噛みころしたあと、頭を軽く振って眠気を飛ばす。それからまた、膝の上で開いていた本を取り、読書を再開して…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にメリュジーヌさんが現れました。
メリュジーヌ > その周辺に人の気配がほとんど絶えているのは、時刻にも原因があるだろうが、
そういう場所──という理由が大きかっただろう。

「こういう場所の方が、存外『穴場』だったり……するのよねぇ?」

と、独りごちるはゆったりした調子で歩を進めている一人の女…
厳密には完全な女ではないが、身も心もほとんどが女ではあった。

メリュジーヌ > 女が言う『穴場』とは…簡単に言ってしまえば、人漁りの──
であろうか。
欲望の捌け口であった。
そういった相手であれば、春を鬻ぐ者を扱う店に行けばいい、という話ではあるが…
困った事に、女は自分の意のままになる者に食指が動かない。
そうなると、こうして夜な夜な、あちらこちらを練り歩く羽目になる。
これだけの規模の街になると、不用心に独り歩きする者が居ても珍しくない。
ただし、それは自分自身にも言える事ではあったのだが──