2019/09/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 街道」にアゲハさんが現れました。
■アゲハ >
――さて。
今日は歩く、ではなく。
どでーんっと構えて、売る形式。
一応主人に手はずを整えてもらって、許可証? らしくものはもらっている。
だから多分、平気――と落ち着かせながら。
小さな看板を立て掛けて――
”お花 1輪2ゴルド 包装無料”
文字を見て満足げ
「お花はいかがですか―」
通りすがる人に声をかけながら。
薔薇と百合の匂いを少しだけ、振りまいて
■アゲハ >
「あ、いらっしゃいませー。はい、一輪ですね」
一人目のお客。女性だ。
平民、だろうか。それでもきれいな格好をしている
「包装入りますか? はい、かしこまりました」
テキパキ。大分慣れてきたものだ。
たまに、変になる方々もいるがどなたも、”ひどい”ことはしないし。そこも助かる点
まぁただ――
「ありがとうございましたー」
そろそろ常連とかできないかなとは、思ってたりはする
ご案内:「王都マグメール 平民地区 街道」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 平民地区の査察も、王侯貴族の大事な仕事の内。
と言うよりも、家柄や血統による支配が続く王国では、民からの支持というものを軽視している者がいないでもない。
それ故に、公務の合間を縫って平民地区を見て回るのは日課と言わずともそれなりに行っていた。
今日は、冒険者ギルドでの打ち合わせの帰り道。
街道を通り抜け、富裕地区の入り口まで散歩がてらの視察。
護衛は連れていないが、あからさまに上位の身分である事を示す服装をしていれば、住民達は驚きと怪訝さを含めた視線と共に道を譲るのだろう。
そんな中、鼻孔を擽る甘い香りに足を止める。
はて、と視線を巡らせれば、目に付くのは花を売る少女の姿。黒いドレスが妙に瞳に焼き付いた。
「……良い香りだな。此の花は、貴様が自ら育てているのか?」
花を愛でる趣味は無いが、香りに引き寄せられる様に少女に歩み寄ると、籠の中身を眺めながら声をかける。
屋敷に飾ってある物よりも良い香りだな、等と思いつつ。
■アゲハ >
「いらっしゃいま……せ……?」
平民地区に似合わない服装に疑問符を浮かべながらも。
「あ、はい。そうです。御主人様にお願いして、趣味で育てさせていただいております。はい」
説明しつつ。
籠を前に差し出した
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 疑問符を浮かべる少女の姿を一瞥した後、差し出された籠に視線を落とす。
百合と薔薇が詰まった籠からは、花の甘い香りが漂う。
「…そうか。私の屋敷や庭園でも、是ほど良い香りの花は中々見掛ける事は出来ぬ。良い育て方をしているのだろうな」
と、感心した様に呟きながら己の懐を探る。
硬質な音が触れ合う様な音が響いた後――
「ふむ。折角だから一つ貰おうか。屋敷の者に、良い土産になるだろう」
懐から取り出し、少女に差し出したのは一枚の金貨。
陽光に煌めく金貨を、ずいと少女に突き出した。
■アゲハ >
「お褒めいただきありがとうございます」
ニコニコしながら、2ゴルドを受け取り。お釣りはちゃんと渡しつつ
「えーっと……薔薇と、百合、どちらにしましょう?
包装はいたしますか?」
首を傾げつつ。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「律義な事だ。特段、釣りを要求したつもりは無いのだが。それとも、金銭的な欲求は余り無いのか?貴族の道楽に付き合う手間賃と思い、取っておいても良いのだぞ」
渡されたお釣りを眺めた後、その視線は少女を観察する様なものへと変わるだろう。
それとも、商売に妥協しないタイプなのだろうか、と思いつつ――
「持ち帰って花瓶に活けるだけだ。過度な包装はいらぬし、持ち運びやすければそれで良い」
首を傾げる少女に答えつつ、ふと気になった様に再度口を開く。
「…ところで、花売りの少女よ。貴様の服装は花売りにしては些か華美では無いかと思うのだが、それは何か拘りあっての事か?富裕地区で貴族に飼われていると言われた方が、納得がいくのだがな」
貶めたり、疑っているという訳ではなく。純粋に疑問に思ったという様な口調と表情で、首を傾げて尋ねるだろう。
■アゲハ >
「律儀といいますか。そういうことはきっちりしないとと、教わりましたので」
静かに返しながら、ぱぱっと包装紙で包んでしまう。
「では簡易的な包で失礼しますね」
そっと。包んだ花を差し出して――
「こだわりといいますか。私物はコレしかもっていないので」
あはは、と苦笑しながら。
「一応、侍女として雇っていただいていますが――飼われているとは、また違うと思います。はい」