2019/09/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > いかに王都とはいえ、祭りもないような夜…
用もなければだれも起きていないような時間。
依頼を終えて帰ってきたはいいが、人通りはほぼなく、ギルドもすでに閉まっている。
急ぎの依頼だと少し無理をして帰ってきたはいいものの
これではどうしようもない。正直げんなりするものだ
「…やってらんねーなぁおい…」
この時間では当然酒場もめし処もあいていない。
まったくもってついていないというか…
■ブレイド > 獲物も出歩かないようなこんな夜では、チンピラすらも影を潜めている。
たまに見かけるのは衛兵くらいなもので
ならず者がしずかにしているのも暇を持て余した連中に絡まれたくないからだろう。
自分としてもそれは望むところではないのでできるだけ隅を歩く。
しかし、店で飲み食いもできないとなると…
「(腹は減ったがなぁ…)」
宿でも部屋くらいはとれるだろうが
食事は期待できなさそうだ。
街なかで保存食とか、わびしさに拍車がかかりそうだ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド併設食堂」にルナルさんが現れました。
■ルナル > 冒険者ギルドの食堂。安く、おいしく、大量に、がモットーのその食堂で、ルナルは今日も唐揚げをあげていた。
「なんか、いつも唐揚げをあげている気がします」
しかし唐揚げはおいしいから人気なので、あまり上品なところでなければ大体これが所望される。レシピもルナル独自のスパイスを使ったものであった。
■ルナル > そんな忙しい時間は、お昼を過ぎれば終わり、人が少なくなれば賄い飯を食べる。
賄いといっても自分で勝手に、余った材料で作ったものだ。結構雑であり、その日によってバランスが大きく変わった。
「今日は、鳥尽くしですね……」
鳥は毎回つぶしているが、今回はあまり鶏肉が売れなくて余っていた。
なのでモツまで全部煮て、スパイスと塩で味付けしたごった煮を鍋一杯作り食べることにした。
白米山盛りのどんぶりを片手に持ちながら、がつがつと雑な鳥鍋を食べていく。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド併設食堂」にエズラさんが現れました。
■エズラ > 「ふ~、随分遅い飯になっちまった――」
食事時を少し過ぎた時間、食堂に足を運ぶ男。
午前中に街へ戻ったはいいものの、仕留めた獲物の換金に手間取った。
さて、今日のおすすめは――と人気の少ない食堂を見回していると。
「おっ、美味そうなもの食ってるな――」
たまに見かける、食堂の料理人の姿がそこにあった。
少女のように小柄だが、成熟した肢体を持つことで男の視線を浴びることも多い娘――
「そいつは注文できるのかい」
■ルナル > 「むぐ?」
突然声をかけられて、箸を止める。目の前には体格の良い傭兵さんが。
「食べたければどうぞ。雑な煮ものですが」
と言ってエズラに箸と取り皿を渡す。鍋を除けば、内臓も肉もゴロゴロとは言った肉だけの鍋である。
■エズラ > 「こりゃ嬉しいね――腹ペコだったんでよ、注文の手間が省けたぜ」
食器を受け取り、向かいに腰かけ、早速料理を皿へと移す。
雑な煮物というが、こういう料理ほど男のような者には適している。
もりもりと食を進め――
「むおっ、おおっ、美味いな――」
そのままさらに食べ進める。
彼女が炊事場に立つ時に客が多いのは、なにもその扇情的な見た目を目当てにしているばかりではないことは知っていた。
極単純に――作る食事が美味いのだ。
「ふぅ……これまかないか?荒くれどもにもウケそーな味だ――」
■ルナル > 「ふっふっふ、大人気なのですよ。さすがにこれは、雑過ぎて出してないですけどね」
と言いながらもぐもぐと鍋をすごい勢いで食べていく。ちっこい体のどこにそれだけはいるのだろうと思うばかりの食欲である。
「それで、具がなくなれば、こうなのです」
一通り食べ終われば、そこに卵とご飯を叩き込み、おじやにする。ちなみにルナルは先ほどまでどんぶり飯を2杯は食べていた。
「これが最高においしいんですよ。どんどん食べてください」
嬉しそうに鍋をつつき合う。
■エズラ > 料理上手なだけでなく、健啖家でもあるらしい。
それがこの体躯にしてその艶めかしい身体の所以か――と、大多数の男同様、彼女の露出度の高い衣服の合間から覗く肢体をムフフと眺める。
「おおっ、これも美味そーだ……」
彼女に続けと男もおじやをわっしわっしと掻き込んでいく。
美味いもので空腹を満たすことの幸福を存分に味わい、何度かおかわりをした後、ようやく食器を置いた。
「ふ~、美味かったぜ……あ、支払いはどうすりゃいいかな」
メニューにないまかない飯を相伴してしまったので、ふと気になったことを問う。
■ルナル > 「あー、別に賄いなんですけどね、どうせなら体で払ってください」
片付けながら、そうのたまう。エズラの顔と名前は知っていた。腕の立つ傭兵と聞いているし、それなら一緒に討伐依頼でもうけてお金を稼ごうという下心で、そんな提案をする。
「んー、これとか、どうでしょうか」
そうして持ってくるランドドラゴン討伐依頼。ドラゴンの肉は非常に美味であり、また、各部位高く売れる。一緒に行ってほしいな、と上目遣いでおねだりする。
■エズラ > 「おっ、そういうことなら任せてくれよ――」
彼女がよこした依頼書に目を通す。
ドラゴン討伐は骨の折れる部類の仕事だが、そのぶん実入りも多い。
おまけに――
「こんな美人と一緒できるんなら、やる気もモリモリ湧いてくるぜ」
ムッフッフ、と助平心を隠そうともしない快活な笑みを浮かべるのだった。
■ルナル > 「ふふふ、お世辞が上手ですね」
美人といわれて悪い気はしない。嬉しそうに尻尾を振り、ちょっと手を握ってしまったりして。
そうして二人はドラゴン討伐に向かって出発するのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド併設食堂」からエズラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド併設食堂」からルナルさんが去りました。