2019/09/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」に焔さんが現れました。
■焔 > マグメールの冒険者ギルドの中、依頼の張ってある掲示板の前に立つ女。
様々な依頼が、此処には舞い込んでおり、それを冒険者の宿で依頼として張り出していく。
日常的に必要な物を収集する薬草取りの依頼とか、緊急で、今すぐ助けてほしいというものなど。
そんな様々な依頼が有るのだけれども、受けられるかどうかは話が別になっていく。
例えば。
・ゴブリンが、大挙して襲ってきた、助けてください。
こういう依頼は複数人数で掛からなければ、村の防衛もできなくなるので最低で4人以上必要となるだろう。
・高貴な人の依頼である。
こういう依頼は、内容が判らないので怖いのもあるが、爵位持ちの貴族の依頼のようだ。
それなりに、名をはせた人がいないとそもそも受けられない。
其れと、破天荒なのが多いのでもう一度言うが、怖い。
・わしをぴちぴちぎゃるにしておくれ。
何を言っているのかわからない、しかし、錬金術師とか、そういう薬が作れたり、魔法使いで、そういう魔法を使う事の出来る人ならワンチャン。
「どれも、おねぃさんには、無理な依頼よねぇ。」
もうちょっと、無難な依頼はないのかしら。
はぁ、と女は少し重苦しいため息をつきながら、掲示板を眺め直す。
別の依頼は、と。
無ければ無いで、無名遺跡の調査と言う名の依頼―――単に、無名遺跡へのお宝探しに行くべきなのだろうと。
腕を組み、放漫な胸を持ち上げながら考える。
■焔 > 「ぅー………ん。」
依頼の内容が書いて有る用紙を眺めていくのだけれど、今一ピンとこない。
やはり冒険者と言うのはパーティを組んでなんぼと言う所もあるのだろう。
とは言え、シーフ一人なので、魔獣を退治にソロで。と言うと、頭大丈夫かとか聞かれてしまう。
戦士とか魔法使いであれば、まだ……と言う風にギルドマスターにも言われた。
それはそうだと女は思う。
シーフは基本的に、情報収集や斥候を主にして、戦闘するという事で言えば、補助でしかないのだし。
とは言え。
・たくのネコちゃんが、逃げたざます、捕まえるざます。
※イケメンで一流冒険者のみ。
こんなふざけた依頼もあるんだなぁ、とぼかーんとしてしまう女。
此処はひとつ。
無名遺跡でも言って、お宝さがしでもしますかね。
諦めの表情で、呟いた
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にヴァイスさんが現れました。
■ヴァイス > 「ふむ、面白そうな依頼だな。報酬も、まあ悪くない」
そういいながら猫を探す依頼を拾ったのは一人の大柄の男性だった。
顔はまあ整っているほうだが、イケメンといっていいかは人によるだろう。そんな男だった。
「しかし、一緒に探してくれるシーフはいたほうがいいかもしれんな…… ふむ……」
あたりを見回し始める男。その目線がギルド中をさまよう。
■焔 > 同じく依頼を探しているらしい冒険者のうち一人が、その依頼の用紙に手を伸ばした。
視線を向けてみれば、自分よりも頭一つ高い冒険者、恐らく戦士と言っていいだろう装備である。
経ち居住まいからして、見掛け倒しではなくてそれなりに腕の覚えもあることが見て取れる。
しかし。だ。
イケメンは、合格しているとして――――。彼は、貴族にコネとかは持っているのだろうか。
この依頼は、明らかに上流階級の何某様であろう。
貴族へのコネ、紹介状とか、そういった様々な物を持っていなければ、依頼を受けることはかなわないだろう。
「おねぃさんは、パスね。」
シーフを探している模様の彼。
先に言っておくことにする、だって、貴族と向き合うようなスキルは、持ってない。
マナーとか、そういったものがない、純粋な平民な冒険者だし。
そもそも、自信とかあれば既に自分が受けているのだから。
報酬自体は悪くないし。
■ヴァイス > 「ふむ、そうか? こういうのが面白いと思うんだが」
目が合った女性に声をかけようとしたが先制で断られ、逆に興味が湧く。
上から下まで不躾に眺める。しなやかな体つきからして、シーフとしての腕はよさそうだ。
シーフの腕の良しあしは依頼の難易度に直結する。依頼を戻し、彼女に興味を持ったヴァイスは話を続けることにする
「俺はヴァイス。戦士だ。キミはシーフのように見えるが、何を受けるつもりなんだ?」
■焔 > 「面白いのは、男性に限っての話だと思うのよぉ?
こういうのはぁ、貴族の奥様が、若い燕を捕まえる常套手段だものぉ。
女連れでいけばぁ……多分だけどぉ、発狂するわよぉ?」
青年の質問には、甘ったるく間延びした声で返答する女、型をすくめて見せてはふ、と息を吐き出す。
でなければ、わざわざイケメンで一流とか、指定しないものだし。
聞いたことはあっても、実際に見るのは初めて呆気にとられちゃったしぃ?とその依頼書を眺める。
「ホムラ、よぉ。この国の名前じゃないからぁ、イントネーションとかはちょっとちがうけどぉ。
此処にある依頼でぇ、今、良さそうなのはないからぁ、何時もの自由探索って、やつ。
イイ男の、シーフが居れば、きっと報酬はぁ、跳ね上がるわよぉ?」
頑張ってねぇ、女は笑顔でひらり、と手を振って見せた。
■ヴァイス > 「女連れで行って奥様の反応を見る面白いんじゃないか。特にホムラみたいな引き締まった美女を連れてくと反応がおもしろいんだよ」
ニヤリ、とちょっと悪い笑みを浮かべながらも、ぽいっ、と依頼書をイケメンの新人に投げつける。面倒なことを引き起こしそうな、そんな悪童のような笑みである。
「まあ確かにろくな依頼がないな。どぶ攫いでも構わないが、下っ端の仕事をとるのも気が引けるしな」
もう数人かき集めれば受けられそうな割のいい依頼もあるが、見た感じめぼしい連中は皆で払っている。さすがに初心者の子守をしながら依頼を受ける気は起きなかった。
「自由探索か、暇だし俺も付き合っていいか?」
■焔 > 「うーん……性格悪いわねぇ?そのこ、その依頼受けられないって、判ってて放り投げたのかしらぁ。
それに、自分で受けて自分で発狂されるのは兎も角ぅ、おねぃさんまで、巻き添えにしようとしてるしぃ。」
投げられた依頼書、女は中空ではしっと、掴んでみせて、それをもとの場所に張りなおす。
それから、壁を背に彼の方に向き直ることにする。
「依頼に付き合うというよりぃ、おねぇさんの体の方が目当てなんじゃないのぉ?」
ゆるりと、問いかける女。
口元は緩やかな笑みを浮かべ彼を見上げて、腕を組んで見せれば。
突き出すような放漫な胸はその腕に持ち上げられるのだ。
ほれほれ、と言わんばかりに垂れた目で、彼を上目遣いで眺めた。
■ヴァイス > 「その下心はあるな」
その豊満な胸に思わず手を伸ばし、揉みしだき鳴かせたくなる、そんな欲が膨れ上がる。
下心があったかといわれればすさまじくある。自分からその下心を出したつもりはないが、どうせ男のつもりなど女には丸わかりだ。隠してもしょうがないし、どうどうとそう述べた。
「ホムラの様な美女と一晩過ごせたら幸せだろう。まだ明るいが一夜を共に過ごさないか?」
近寄り、どこからか取り出した薔薇一輪を差し出しながら、そう閨を共にすることを願う。
■焔 > 「ざーんねん。
貴女がもっと誠実であればぁ、良いかな、とは思ったのだけれどぉ。」
するり、と女は彼の脇を潜り抜けて、入り口の方へと歩いていくのだ。
入口の前で立ち止まり、男の方を見て、軽く笑って見せるのだ。
別に、嫌いとかそう言う訳ではない、そもそも、其処にすら立っていないのだ。
「イケメンさん、心の中もイケメンにしてから、来るといいわ?
例えば、面白半分に依頼人を発狂させるようなことを肯定したりとかね。
それに、誘われなければ下心出せないのも、減点対象よぉ。
おねぃさんの方から、抱いて、と言わせるぐらいに、なるといいわ、坊や。」
じゃあ、ね。
女はそこまで言う事もなくひらり、と手を振って背を向ける。
彼の事を気にすることなく冒険者のギルドの扉を開いてでて。
彼が追いかけてきたとしても、其処には女の姿はもう、無いのだ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」から焔さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」からヴァイスさんが去りました。