2019/08/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは王都マグメール、平民地区。
露店の並ぶ大通り、その通りの端に設置されたベンチ。
少女はそこに腰掛け、片手にジュース、もう片手に唐揚げ。
更に、座るベンチの横に果物の盛り合わせを置いていた。
言うまでもない、露店で買い、ここで食べようと、である。

「ふむ…たまには、こう言うのも良いものじゃのぅ」

あむ、と一口サイズにした唐揚げを一つ。
もぐもぐ、ごくん。
そして、ずずーっとジュースを啜る。
うん、なかなかに美味しい。

そんな感じに、のんびりした一時を過ごしていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」に織部 京華さんが現れました。
織部 京華 > (久しぶりのオフに夏の熱気の残る城下町へと出てきた京華は、今やすっかり慣れ親しんだ王都の景色を、それでも楽しげに見て回っていた。露店の珍しい食べ物を遠間に観察し、『どうだい嬢ちゃんも一本食って行きなよ』と店主の進めるそれを上品にゆるりと首を振って遠慮して更に奥へと歩を進める。そんな少女の上機嫌な足取りが、ふと立ち止まった。紫水晶を思わせる双眸が見つめるのは、ベンチに腰掛け幸せそうに屋台食をつまむ一人の娘。卵色の髪と金色の瞳が、遠い過去に置き去りにした少女に重なる。あの子はもっと小さかった。けれども、可愛らしさと美人の狭間にある美貌が浮かべる何やら無駄に得意げな表情が、どうしようもなく彼女を思い出させるのだ。) ……………………。(思わずじぃ…っと見つめてしまう。不躾なまでの視線。往来の中で立ち止まり、ただただじっとベンチの娘を見つめる細身は、エキゾチックな黒髪も相まってそれなりに目立ってしまう。そうした視線を向けられる彼女が余程に鈍くなければ、程なく京華の不審も見咎められることとなるかも知れない。)
タマモ > 何口目か、少女は唐揚げを口にする。
そして、続けてジュースを………そこで、その手が止まった。
別に、食べる事に集中していた訳でもない。
その視線は、大通りの行き交う者達へと向けられていたのだ。

そして、視線が、その相手を捉えた。
相手も、偶然なのかは分からないが、こちらへと視線を向けていた。

「いや、待て…待て………しかし、あの姿は…この匂いは…」

戸惑い、己に何か言い聞かせるような呟き。
その相手が、ここに存在するはずがない。
己自身でさえ、手違いでここに居るのだから。
だが、それは、少女が忘れる事の出来ないもの。

無意識に、少女はベンチから腰を上げた。
そのまま、その相手へと向かい歩み寄ろうと。
確認、そう、確認をしなければ。
行動の後に、思考がやっと働くような状況、その姿にいつものような余裕は無い。
少女にとっては、もし本物であれば…それ程の存在であったから。

織部 京華 > ――――……ふふ、私、どうかしていますね。あの子はもっと子供でしたし、可愛らしい耳と尻尾を生やしていました。そもそも、こんなところにいるはずもありません。 嫌ですね、今更ホームシックも何もないでしょうに……。(後ろ髪引かれる想いを断ち切る様に長い睫毛に彩られた双眸を閉ざした京華は、自嘲気味に微笑んでゆっくり1、2度首を振る。そうして改めて開いた瞳が、行き交う人波を隔てた向こう側に、はっきりとこちらを見つめる金瞳と視線を絡めた。訳もなく胸中を締め付ける望郷にも似た想い。つい先程己の中で否定したはずなのに、それでも驚いた様にこちらを見つめ続ける彼女から視線を外す事が出来ない。気付けば、まるで夢遊病者の如く一歩、二歩、彼女に向けて近づきはじめていた。近付く程に高鳴る鼓動。訳も分からず湧き上がってくる愛おしさ。今や彼女の姿以外何も見えなくなってしまっている京華は、通りの向こうから慌ただしい車輪の音を響かせて近付く馬車にも気付いていない。)
タマモ > いや、まさか、でも…近付く間も、頭の中はぐるぐると考えが巡る。
肯定したい、だが考えても、そうあるものとも思えない。
肯定と否定、相反する思考。
視線の先では、近付こうとする己と同じように、相手も己の元へと近付こうとしている。
………のだが、見えぬ少女の耳が、ぴくりと揺れる。
見詰めるのは、先の少女であろうと、周囲への意識も途切れていない。
その耳が捉えたのは、馬車の音。
音の感覚から、このままの歩速で近付いてしまったら…

「……っ!危ない、京華ぁっ!」

違うかもしれないだろうに、その相手の名を叫ぶ。
たんっ、と地面を蹴り、一気に距離を詰めた。
己に意識していた相手以外、それを捉える事も出来ないだろう、そんな動き。
気が付けば、相手の目の前に、その左手は馬車へと翳されていた。

力の発現、それに連動し、隠していた耳と尻尾が現われる。
このままでは、間違いなく二人を撥ねてしまうだろう馬車。
だが、そのまま二人をすり抜けるかのように、何事も無く駆け抜けて行ってしまった。
そうした後、目の前だろう相手の前に居る少女の姿は、本来の九尾狐の姿となっていて。

織部 京華 > (遠い遠い昔の事。様々な事が薄れて忘れられて行く中で、何故か不思議と消え残る少女の思い出。思わず小さな笑いが零れた。なんだかやけに偉そうで、いつだって明るく剽軽で、とってもとっても可愛らしかった狐少女。その小躯をぎゅっと抱きしめた際の柔らかさや、卵色の髪束から香る匂い、そしてふわふわの尻尾の感触までもがやけに鮮明に蘇る。そんな柔らかな思い出が―――) ―――――ッ!? (通りの向こう側にいる娘の叫びにかき消された。唐突に戻る町並みの喧騒の中、誰かの悲鳴とけたたましい車輪の音が轟く。恐らくは貴族の物だろう2頭立ての立派な馬車を操る御者は、後ろに乗り込む何者かと会話でもしているのか全くこちらを見ていない。化け物宿の中で半妖と化した京華とはいえ、その心根は危地に冷静に対応する冒険者などとはまるで別物。故にその細身は完全に硬直した。馬の蹄と勢いよく回転する車輪に蹂躙される未来はしかし、転移でもしたかの様に眼前に現れた着物姿の妖術によってあっさりと通り過ぎていった。) ……………………っ、……た……、たま、ちゃん……? (あっという間に遠ざかっていく車輪の音と、周囲から漏れ聞こえてくる安堵の溜息。へたんと腰を抜かして座り込んだ京華の眼前、ふわふわの獣尾が幾本も揺れている。髪と同じ色合いを持つそれは、記憶の底に刻み込まれた少女の物とそっくり同じ。気付けば京華は呆然と見上げる後ろ姿に、異形の宿で友人となった獣娘の名を向けていた。)
タマモ > 力の行使なんてものは、息をするかのような感覚で使える。
それなのに、一度の力の行使で、どっと疲れたような感覚が襲う。
今までなかった、こんな感覚での行使であった為だろうか?
無事なのは当然だ、当然なのだが…ふぅ、と一度深呼吸。

と、馬車はもう駆け去った後、座り込んでしまう相手…いや、己が思っていた通りの、京華と言う名の少女。
その唇から紡がれたのは、知人であれば口にしてはいけない、少女への呼び名。
しかし…

「うむ、そうじゃ、その通りじゃ、京華。
その………あの…ひ、久し振り、じゃろうか?」

大きく頷く少女、その表情に怒りの感情は一切無い。
どんな表情をしたら良いのか、みたいな複雑そうな、だが、どこか嬉しそうな表情。
表情と同じく、何をどう伝えたら良いのか、はっきりしてないのだろう、そんな言葉を紡いだ。
これで良いのだろうか?伝えた後、かくん?と小首を傾げる。
ただ、後ろに見える尻尾だけは、分かり易くゆらゆらと喜んでいるように揺れていた。

織部 京華 > (狐娘を見上げる京華の姿は、突然の転移で離れ離れになってしまったあの頃のまま。纏う雰囲気がかつてよりも妖に近しい物に変化してはいるものの、稚気を残しつつも大人びた美貌や、発育途上の硬さを残した華奢な肢体は、彼女の記憶に残る京華のままであるはずだ。対する彼女は、やけに偉そうで、変に老獪な喋り方こそ変わらぬ物の、その姿はすっかり変わってしまっていた。今や京華などより余程に大きな胸の膨らみ。括れの下でむっちりと肉付いたお尻の丸み。かつての印象を強く残してはいても、その容貌はやはり大人びていて、美人のお姉さんといった風情を湛えている。それでも、それでも彼女はタマちゃんだった。かつての宿で、少なからぬ時間を過ごした大事な友達。) …………………っ。(呆然と彼女を見上げる表情はそのままに、切れ長の双眸がいきなりぽろりと涙を零した。見る間に潤んでいく紫水晶。一度零れた涙の雫は、次から次へとぽろぽろ落ちていく。) あ、あれ…? ふふっ、変、ですね、私、タマちゃんに会えて、うれ……っ、嬉しい、はず、なんですけど……うっ、く……、うぅ……なん、で、こんな……っ。(拭っても拭っても溢れて止まらぬ涙に困った様な笑みを浮かべる京華。その眼前で愛らしく傾げられる小首も、その背後でゆらめく狐尾も、何もかもが昔のままで、それがどうしようもなく嬉しい。)
タマモ > そう、幼かった頃に、共にある場所でよく世話になった少女。
もっとも、あの頃と比べ、今は同じくらいの身丈だが。
となれば、きっと己の今の変化に戸惑うかもしれない。
少女が己の知る、そのままの姿と言う事は…姿を消したあの頃からの長い年月は、分からないはずだから。
それでも理解出来たのは…雰囲気?感覚?それは、少女のみが知る事だろう。
こちらとしては、喜ぶべき事なのだろうが。
………ここで、己と理解されなかったら、逆にこう…あれだ。

ふと、そんな少女を前に、一時の思い出に耽り掛けた、その時。
涙を零し始めた少女に、びくーっ、と尻尾が立った。

「あ、え?いや、あの、待って、ちょっと待って。
わ、妾、何かしたか!?京華、妾も嬉しい訳じゃが…え、えぇ…!?」

かなりの狼狽っぷりで、泣き笑いをする少女を、どうにかしようと、こう、わたわたしてしまう。
誰が見ても、明らかに相手が涙し始めた事に対し、誤解した様子が丸分かりである。
しかし、あれなのだ、本人としてはかなり必死なのだ、理解して欲しい。
そんな様子に合わせ、尻尾もあちらこちらと妙な動きを見せている。

織部 京華 > (自分自身でさえ制御の聞かぬ泣き顔に、すっかり大人びしてしまった彼女がふわふわの尻尾を毛羽立たせておろおろと戸惑う。その様子もまたかつての彼女と重なる物で) ふふっ、ふふふふっ、タマちゃん、ひっ、ぅう…っ、タマ、ちゃん……、本当、にっ、本当にタマちゃん、なんですね。わたっ、……私、本当に、嬉しいっ……嬉しい、ですっ、タマちゃんぅ……っ。(伸ばした両手が尻尾もろとも彼女の腰を抱き寄せて、どうする事も出来ない泣き笑いの顔を彼女の下腹に密着させる。嗚咽に震える呼気が吸い込むのは、あの頃と変わらない彼女の匂い。交通量の激しい道ではないと言え、通りの真ん中で2人の美少女が抱き合う様子は当然ながら人目を引く。そのうちの片方が整った容貌を涙に濡らし、もう一方が狼狽も露わにわたわたしているのだから、それはもう大勢が何事かと2人の様子に目を向けてくる。未だ感情の奔流の中で、縋り付いた友人の下肢にて視界も遮られている京華は周囲の様子に気付いていないのだけれど、対する狐娘はどうなのか。)
タマモ > それはもう、己とて嬉しい、嬉しいには違いない。
しかし、先手を打たれ、しかも泣き出した事で、完全に出遅れた。
いや、出遅れたどころか、スタートも切れない始末だ。
とは言え、ある意味それは、こちらが少し冷静になれたのだから、良かったと言えば良かったのかもしれない。
もし、少女が普通に対応出来てしまっていたら…こうなっていたのは、己だったのかもしれないのだから。

「う、うむ、妾とて、京華に会えて嬉しいぞ?
もうあれじゃ、なぜ?とか、どうして?とか、そんなものはどうでも良い。
こうして会えたのだから、それだけで良いのじゃ」

一瞬、このまま素直に、抱き締められて…と思うも、元の尻尾だけは、何とかそれを避け、抱き締められた。
この場面で、さすがにそこを触れられるのは…素直に浸らせてくれ、と。
何とか冷静になってきた頭で、そう答えてはいるも、ぴくん、と耳は揺れていた。
そう、そうだ、ここは露店の並ぶ大通り、聞こえる音が周囲の状況を己へと伝える。
大通りのど真ん中の二人、こんな様子で抱き合っていれば、目立つのは当然だろう。
ぽむ、と優しく少女の肩へと手を置く。

「ともあれ、こちらに移らんか?
ほれ、あれじゃ、また馬車とか来たら…じゃからのぅ?」

ちょいちょいと、尻尾の一本が、背後にあるベンチを示す。
先程、己が座っていた場所。
ジュースに唐揚げ、果物の盛り合わせが置きっ放しなのは気にしない。
落ち着いて話すにも、大通りの端なのだし、少しはマシだろうと。

動けそうならば、肩でも貸してすぐに移動しようか。
まだ少し動けそうもないならば、動けるまで待つ訳だが。

目立つのに慣れている、とは言え、今は状況が状況なのだ、うん。

織部 京華 > そう、ですね。はいっ、その通り、です…っ。タマちゃんにまた、ひっ、く、また、会えたってだけで、もう…もぉ…っ。(子供の様に大声を上げて泣きじゃくる事こそなかったが、止まらぬ涙は今も彼女の着物に染みを広げつつある。しかし、優しい手指が軽く肩を叩いて移動を促すならば、こちらも泣き笑いに歪む顔を持ち上げ頷こう。器用に動かす尻尾の所作にくすっと小さく忍び笑いを零した京華は、曲げた指先でそっと涙を拭い取り、へたり込んでいたその身体を立ち上がらせた。少しふらつきが残る物の、幸いにしてベンチまで移動する程度の事には支障もない。それでも、手を離したらまた離れ離れになってしまうのではないか、なんて不安故なのか、京華は少しひんやりとした手で彼女の手を捕らえ、きゅっと手を繋いだまま狐娘が先程まで座していたベンチへど移動した。放置されていた荷物の隣にちょこんと腰を下ろす様は、ぴたりと閉ざした細脚の上に揃えた両手を添える品の良い物。ようやく涙も止まったらしく、今はポケットから取り出したハンカチで涙の跡を拭う所。)
タマモ > 「そうそう、難しく考えても仕方無い。
素直に喜ぶのが一番じゃ」

知る者が聞けば…いや、すぐ隣の少女でさえ、単に難しく考えるのが、苦手なだけだろう?と思えそうな言葉。
少女に合わせた、ゆっくりとした足取りで、ベンチまで。
触れた手は、ぎゅ、と、こちらから握ったのかもしれない。
多分、近い事を考えていたのだろう、その握り方は同じ事を考えていたのかと思わせるように、しっかりと。
ベンチへと着けば、まずは少女を座らせてから、己もすぐ隣に、よいせ、と腰掛けた。

「………む、むむむ…」

大通り程、目立つ事もない場所。
そこに来たは良いのだが、この状況は状況で、なかなかに難しい。
なにせ、久し振りなのもあるのだろう、そこに、難しい事を考えたりするのも、苦手なのもあるか。
隣で涙を拭う少女に、どう声を掛けるべきなのか、迷っていた。
自然と、無意識に軽く唸ってしまう。

織部 京華 > 【後日継続予定です。】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から織部 京華さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にフレアさんが現れました。
フレア > その女は酒場の中でも特徴的なウィッチハットをとらずに酒を呑んでいる。
選んだのは良い銘柄の赤ワイン。
ペアのテーブル席一つを一人で確保し、のんびりとした様子。
ただ、暇そうにも見える。

席の上にはワイングラスの他、酒の肴として注文したチーズが幾切れか。
それとシルクの布に乗せられた水晶珠に、カードサイズの木板
木板には『占い、薬剤調合承ります』という意味の文字が流麗に描かれている。

飲酒で占いなんて大丈夫?という視線もあるものの、酒に酔っている風体ではない。
好奇の視線はあるものの、すぐにそれも興味を失い逸らされる。

仕事がないわけではない。しかし、たまにはこうして営業をしている。
顔を売るという名目もあるし、美味しい獲物がのこのこやってくる事もあるのだ。
刺激のない日々は自己を腐らせる。適度な楽しみを探しているともいえるだろう。
そうやって魔女は深まる夜の時間を過ごしていた。

フレア > くい、とグラスを呷る。
芳醇な葡萄の香りと、複雑な旨味が広がる。
良いワインね、とうっすらと微笑を浮かべていると…。

「いらっしゃい。」

顔をヴェールで隠した貴族が寄ってきていた。
それに笑いかけると、相席を促して…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からフレアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」にモールドさんが現れました。
モールド > 平民地区と富裕地区の境目に居を構える、エステ店「オブシーン」。
清潔感が見て取れる店構えと、利用者の声、そしてその値段設定から平民、貴族を問わずに評判の良い店だ。

その実態は、優良店とは間違っても言い難いものであるけれど。
今日もまた、愛しの恋人や旦那の為、または自身の美を磨く為にとその身を嬲られる客が一人。
淫らで変態的な施術を受け、それでも認識上は「素晴らしいサービス」を受けて満足そうに店を後にする。
その胎には雄の種がたっぷりと仕込まれ、つい先ほどまでその証を魔導具に晒して記録していた事を知るのは今、店の主ただ一人だ。

店に一歩足を踏み入れれば、設置された魔導具の効果で認識に影響を受けてしまう。
エステの効果を宣伝するように店内へと飾られたパネル一つをとっても、それは美貌を喧伝するものではなく。
素肌を晒し、卑猥な落書きを施されて玩具を銜え込む姿であったり。
男のペニスを美味そうにしゃぶり、恍惚とした表情を浮かべているものであったり。
更には犬の様に首輪とリードをつけられて、屈辱的なポーズを取らされながらも矢張り蕩けた表情を浮かべるものであったりと様々だ。

女の、否、牝の美しさを象徴するという意味ではそれは一部で納得できる写真の数々であるかもしれない。
けれども、此処は表面上は普通のエステ。誰もが、それを見た途端に逃げ帰るだろう
――それも魔導具の効果で「ちょっと過激だが魅力的なスタイルを見せる女性」とでも変換されるのだろうが。

さて。今日は後一件、予約があるがそれまでにはまだ時間がある。
獲物となる客が来るか、それとも予約の時間まで暇を過ごすこととなるか。
のんびりと受付を続けながら、次なる客をどう料理しようかと、にやけているのであった。

モールド > やがて予約の客が訪れる時間となった。
今日もまた一人、雌に堕とされるのだろう―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」からモールドさんが去りました。