2019/08/10 のログ
シュバルト > 「……今夜は此処までだな。」

荷物をなれた手つきでまとめ、椅子までも綺麗にまとめて重ねると大半の荷物は革鞄から取り出した荷袋に椅子は前に抱えて、よたよたと危い足取りで広場から立ち去るのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/広場」からシュバルトさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」にモールドさんが現れました。
モールド > 平民地区と富裕地区の境目に居を構える、エステ店「オブシーン」。
清潔感が見て取れる店構えと、利用者の声、そしてその値段設定から平民、貴族を問わずに評判の良い店だ。

その実態は、優良店とは間違っても言い難いものであるけれど。
今日もまた、愛しの恋人や旦那の為、または自身の美を磨く為にとその身を嬲られる客が一人。
淫らで変態的な施術を受け、それでも認識上は「素晴らしいサービス」を受けて満足そうに店を後にする。
その胎には雄の種がたっぷりと仕込まれ、つい先ほどまでその証を魔導具に晒して記録していた事を知るのは今、店の主ただ一人だ。

店に一歩足を踏み入れれば、設置された魔導具の効果で認識に影響を受けてしまう。
エステの効果を宣伝するように店内へと飾られたパネル一つをとっても、それは美貌を喧伝するものではなく。
素肌を晒し、卑猥な落書きを施されて玩具を銜え込む姿であったり。
男のペニスを美味そうにしゃぶり、恍惚とした表情を浮かべているものであったり。
更には犬の様に首輪とリードをつけられて、屈辱的なポーズを取らされながらも矢張り蕩けた表情を浮かべるものであったりと様々だ。

女の、否、牝の美しさを象徴するという意味ではそれは一部で納得できる写真の数々であるかもしれない。
けれども、此処は表面上は普通のエステ。誰もが、それを見た途端に逃げ帰るだろう
――それも魔導具の効果で「ちょっと過激だが魅力的なスタイルを見せる女性」とでも変換されるのだろうが。

さて。今日は後一件、予約があるがそれまでにはまだ時間がある。
獲物となる客が来るか、それとも予約の時間まで暇を過ごすこととなるか。
のんびりと受付を続けながら、次なる客をどう料理しようかと、にやけているのであった。

モールド > やがて予約の客が訪れる時間となった。
今日もまた一人、雌に堕とされるのだろう―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」からモールドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > ここは王都マグメールの平民地区、ある路地裏。
人気も無い、そんな薄暗い場所に、悲鳴が響き渡る。
それから少し経てば、其の場所から少し離れた大通りか、声の主が慌てふためき現れ、駆け去って行く事だろう。

「やはり、夏場はこれに限るのぅ」

その後姿を、路地裏から眺める白い影。
くすくすと楽し気に笑う、白の着物に身を包む、少女の姿。
その姿はところどころに血を滲ませ、少々着付けている着物を乱している。
まぁ、見る人が見れば、幽霊と言うものに見える姿だろう。
………それを、どうここの者達が理解するのか、それは分からないが。
少なくとも、驚かすには十分と言う事だけは分かる。

何をしているのか、説明は、きっと不要。
なぜならば、この少女だから。

タマモ > 「場所的に、それなりに涼しい。
驚かせれば、気分が良い。
状況次第ではあるが、あわよくば、楽しむ事も出来るじゃろう。
一石二鳥、場合によっては一石三鳥ではないか、のぅ?」

誰に言うでもなく、そう呟きながら、踵を返す。
大通り付近から離れ、最初に声の上がった辺り。
少し奥へと入った、路地裏へと戻って行った。

入り組んではいるが、道を知る者ならば、近道になりそうな?
だが、場所が場所だけに、余り人が来なさそうな?
こうして、悪戯をするにはうってつけの場所である。

そこへと着けば、適当な物陰に隠れ、再び可哀想な次の犠牲者を待つのだ。