2019/07/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 「あちゃァ。しまった。」
空を見上げる、この時期だってのに、油断してた。
空には黒々とした雲、今は夕刻なのだけれど、夜間に近くしている原因はコレだ。
ついでにそこからは大粒の雨、ざあざぁ、と。
間一髪で――いやそうでもないか、かなり濡れてしまった状態で適当な店の軒先に滑り込んだところ。
ばしゃり、と滴る水を手で払いのける。
いつだって傘なんてものは持って歩かないから、大体こういう有様になる。
ああ、と陰鬱に空を見上げて。
「くそうまた、これ、濡れて帰るしかねェのかよう。」
なんて、ぼそりとぼやく。軒先はこの男にとっては、だいぶせまい。