2019/06/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 小さな酒場」にフィルさんが現れました。
■フィル > 涼しい夜風が吹き抜ける日が続いたと思えば、夜風無く少々暑い夜も訪れる。
天候によっても左右されやすい頃合いであるが、夜出歩くにはそう悪くはないのである。
明け方に近い深夜の時間帯となっても、宿屋や酒場が並ぶ区画には人の賑わいがあり。
大きな酒場からは未だに元気な喧騒が聞こえてきているのだから。
空が白み始める頃には、酔いつぶれた人々が酒場や道端に転がっていることになるだろう。
そんな賑わう酒場から少し離れた場所。
人気が幾分か少ない小道に入ったところにある小さな酒場。
表の酒場に比べれば幾分店内も静かであり、美味しい食べ物の香り漂うそこへと、少年は踏み込んで行き。
「時間が時間だから…持ち帰りもいいけど…。
どうしようかな…」
少年に気づいた店員に軽く会釈すれば、店内へと向ける視線。
持ち帰りか軽く食べていくか。
迷うように店内の人々の食事を楽しむ様子を見ていけば、空いているテーブルを促されることになる。
人がすいてきたから、店内で考えていい。とのことでれば、素直にそれを受け取り。
感謝の一礼を送ってから、空いている数人掛けの席へと腰を下ろしていく。
今日のおすすめ、定番の品物。と色々メニューが書かれた表を手に取り。
暫く迷うようにフードを目深に被ったまま、思案を巡らせていくだろうが。
■フィル > 「スープとか頼むなら…店内かな…。
でも…こっちも捨てがたいし」
周りの人が頼んでいる料理の見た目も香りも、どれも食欲を刺激するものであり。
大きな外れとも言えるような料理はなさそうであれば、余計に悩むのだろう。
温かい料理は当然温かいうちに食べたほうが美味しいし、スープなどは持ち帰りづらいさがある。
本来の性質もあってか、やはり肉類のメニューに目が行ってしまうようであり。
少年は中々料理を決められないまま時間は過ぎていく。
「少し頼んで…持ち帰りと分けるとか…」
暖かくておいしい物を少量頼んで、持ち帰りによさそうなのをまた少量。
ある意味、両方を得ようと思いつけば、そんなことをポツリと零していく。
もっともお店がそれに対応してくれるかはわからないわけであり。
人気は疎らな店内とはいえ、手間をかけさせてしまうのには、少し思う所もあるのだろう。
また一つ、美味しそうな湯気を立てている肉料理が大量に盛られた皿が、一つのテーブルへと運ばれていき。
思わずそれを目で追ってしまったり、なんてしてしまい。
■フィル > 「よし…決めた。
すみませーん!」
悩むこと暫く、じっとメニューへと視線を戻してから、一つ頷く少年。
続くようにポツリと零した後に、手を上げて店員へとかける一声。
此処で食べていくか、持ち帰りにするか。ようやく決められたのだろう。
その声に気づいて返事を返す店員が、やがて足早にテーブルの傍へと歩み寄り。
「これを持ち帰りで、お願いしてもいいですか?
あ、はい。これだけで大丈夫です」
メニューへと指し示すように指さすのは肉料理。
サイズはそのままに、袋に包んでもらえればそれで大丈夫。
そんな風に伝えれば、二つ返事で店員は注文をもって厨房へと進んでいく。
そんな姿を見送りながらも、漸く注文が決まったことで少し気が抜けたのだろう。
一息零しながらも、代金を確認するように、ポーチの中から取り出した皮袋から貨幣を取り出していき。
注文をした料理が持ち帰り用に紙袋に入れて、提供されるのを待っていく少年。
やがてできたと声を掛けられれば、カウンターの方へと向かい。
代金を支払って商品を受け取り。
その暖かさを香りに食欲をそそられるままに、軽い足取りで帰路へとついていこうとする少年。
外は大分日が昇ってしまっていれば、既に夜食は朝食代わりとなったであろうが―
ご案内:「王都マグメール 平民地区 小さな酒場」からフィルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > 「むむ、む?」
王都、平民地区。大通りの商店で商品見ながら首を傾げる男が一人。
「う~ん……あっちの方が少し安かったっけ?」
何のことは無い、商品の値段を比較して、どっちが安いか、なんて考えてるだけ。
いくら冒険者とはいえ、いつもお金があるとも限らない。
節約は美徳である。そんな考えの下、ショッピング中。
「あぁ、それにしても。なんだか暑い日がつづくなぁ。
こういう時はさっぱりと汗を流したいものだ」
空を見上げながら言う男。この男が言っているのは。
さわやかな物が食べたい、とかそういうことではなく。
気持ちのいいセックスをして汗を流したいなぁ、くらいの意味である。
■セイン=ディバン > そうして、男はうむむ~、などと悩みながら。
節約重視の買い物を終えて家に帰った……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。