2019/05/26 のログ
ミンティ > すこし遅めのおやつを楽しんでいる間に、遊んでいた子どもたちが一人また一人と帰っていく。空はもう明るいオレンジ色よりも夜の雰囲気に近くなっていた、このままだと自分も帰りが遅くなってしまいそうだった。
急いで食べても舌を火傷したりするほど熱くもないから、フィッシュサンドを急いで平らげてしまおうとして。

「んッ…く……ッ」

もちもちとした弾力のある生地が喉につっかえてしまった。懸命に飲みこもうとしているけれど、細い喉ではなかなかうまくいかない。
お金を節約しようと飲み物まで一緒に買わなかった事を後悔しながら、とつぜん襲ってきた苦しさに眉をしかめて、片手で胸元を叩く。

ミンティ > やっとの事で飲みこみ終えて、大きく溜息を吐く。涙ぐんだ目元を指で軽く擦りながら、残りすこしになったフィッシュサンドを、今度はゆっくりと咀嚼する。
食べ終えたころには最後の子どもが公園から駆け出していったあと。自分もベンチから腰を上げると、のろのろした足取りで帰路につこうと…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」に刀鬼 紫沙希さんが現れました。
刀鬼 紫沙希 > 鬼がその日、服屋の前に現れたのは太陽が南の空に昇り切った頃である。
ここ数日、急に暑くなってきており一家の中で水着を買う物が出てきたのである。

そして、鬼も一着ぐらい買えばどうだと子分たちに言われてしまう。

「サラシと布でいいだろと思うんだがな。
こういう類はよくわからんのだが。」

鬼はキセルを咥えたまま、ボリボリと店の前で頭を掻いていた。
一応、数メートルほど離れた位置に護衛役も居るのだが、彼らは鬼以上にこういったことへの興味関心が乏しい。

店先のディスプレイには白や桃色の可愛らしい水着が展示されている。

「俺が着ても似合うとは思えねえんだよなあ。」

ご案内:「王都マグメール 平民地区」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 水着というのが、温泉と違って必要らしい
プールというのは冷たい温泉のようなものと思ってたが違う様子
でも、少年にはちょっとかわった下着にしか見えない
首を傾げつつ、まだ幼い容姿の少年は、適当に水着を選んで

「――お?」

視線が高いとこで止まる。背の高い女性、おねーさんだが、興味を持ったのは前髪のところのツノ
無遠慮にじー、と見つめつつ好奇心から近づいていく

刀鬼 紫沙希 > 「あぁ?」

鬼は雑に見えて人の視線に敏感である。
刺客に命を狙われることの多い稼業故自然と身に着いた習性であった。

白くて柔らかそうな服を着、くりくりの瞳が鬼の前髪にある小さな角を見上げていた。

「なんだ少年。 俺の角に興味でもあるのか?」

雪駄が地面を擦り、少年の元に近づく鬼。
青い瞳が少年の頭を見下ろす。
時折、口に咥えた煙管を離しては煙を吐き出していた。

シャルティア > 少し、ガラの悪い口調、視線にも怯える様子もないが、こっちを向くお姉さんにキョトンとしか顔をした。なんというか、のっけから人懐っこそうな好意に満ちた笑顔を咲かせて、嬉しそうな顔になる

「うん! つのだー!」

答えはその一言だけ、でも同時にとたたっと警戒のけの字もなく近寄る。変わった綺麗な服に、煙管に角。見たことのないものだらけなお姉さんに向き合う。

「えへへ、こんにちわ♪ つのはえてるー♪」

失礼にも聞こえる言葉だが、口調はとても友好的、何が嬉しいのかとにかくニコニコと見上げてる。何もしなければ、一歩、距離を縮め、一歩。近い――とにかく、近い。なんというか、身体がふれあいそうなぐらい近い距離で見上げてる

刀鬼 紫沙希 > 「あ~~……。」

発声してから怖がらせたかと思っていたが、少年は驚くこともない。
こちらのツノに興奮気味だ。

「ほれ、触るか?」

仕方がねえなと煙管を咥え直すと、その場が屈む鬼。
身長差が縮まり、手を伸ばせば角に届く程度になるだろう。
ちなみに角自体は冷たく、固い。

「少年、一人か?」

礼儀作法はそれほど気にしない鬼。
それよりもこんな子供が一人でうろついていることが気になった。
どことなく良さそうな身なり。
危なくないのだろうか。

シャルティア > 綺麗な服だなーとか、角は硬いのかな、とか、おっぱいおっきいなーとか
とにかく無遠慮に色んなとこを見てる。好奇心旺盛といった様子。
さわるか?と面倒見のよさそうな雰囲気にかがまれると、凄い嬉しそうに笑顔を咲かせる。向日葵のような笑顔だ

「いいの?やったー♪」

ぺたぺたと、無遠慮に角を触る。無遠慮ながら引っ張ったり叩いたりはしない優しい触り方。感触を確かめてから――なぜか、何故かおもむろに

「――はむ♪」

と角を口でくわえた。理由は、なんとなくである。子供はなんでも咥えるのだ。手は、髪の毛や着流しをぺたぺたしてる

「んー?そだよ、ボクはシャルっての♪水着っての買ってね、プールに遊びに行くんだー♪」

ようやく、口を離して返事をする。基本的に治安が全て言いわけでもない王都。だが、少年は笑顔のまま一人だと答える
特に少年を止めなければ、視線はじーっと見てた胸元、大きめの胸に伸びる。子供が興味だけで触ろうとしてるだけだが、女性の胸である

刀鬼 紫沙希 > この子供の視線はとにかくよく動く。
鬼の存在も、着ている物も何せ珍しいので鬼はこういった対応にはなれていた。

「いいぞ、珍しいだろうから好きに触ってみると良い。」

子供ながら触り方に加減を心得ていたようだ。
掌や指で優しく触れる少年に偉いなあと感心していると…。

「おいおい。」

口の中に入れられてしまうのは流石に初めてだ。
鬼は戸惑いながらも両手で彼を離すと、懐紙を取り出し角に付着した
涎を拭う。

「いいか、シャル。 人の角を触るのは結構だが口に入れるのは止めておけ。
それと会ったばかりの相手の胸を触ろうとするのもだな。」

口からため息が漏れる鬼。
角の位置は最初の高さに戻る。
当然、彼の位置からでは胸も届きにくいだろうし、触ろうとすれば鬼が止めるだろう。

「俺も水着を買いに行くところでな。
ところで、シャルはどんな水着を買うんだ?」

口ぶりからして一人暮らしなのだろうか。
鬼は丁度暇を持て余していたこともあり、この人懐こい少年と店に入ることにした。

シャルティア > まさに、ちっちゃい子供の表情に、行動である。別に口に咥えたのも理由はないし歯も立てないしなんとなく以上がないのだ
でも、好き勝手にしても怒らないこのおねーさんは、きっと優しい人に違いない、優しい人はいい人なのだ、と思い込みつつちゅぽんっと口を離して

胸に触ろうとした瞬間、高いとこに上がる胸。腕をあげようとしながらしかし、窘められると

「…あい!」

と、上げた手を真上にあげて素直に返事をする。
無遠慮だがそもそも下心もないのでここらは素直である。それよりも、この優しいお姉さんが相手してくれるのが嬉しくてはしゃいでる様子

「んとねー、これー♪」

指さしたのは、正面に飾られたちょっぴりだけお高めの布地の、青を基調にトロピカルな柄のトランクスである。色んな色があるから選んだだけで、値段は見てない

「おねーちゃんも水着を買うってことは、ぷーる?
じゃあ一緒にいこー♪」

お店へ、なのかプールへ、なのか、両方なのかわからぬが元気よく答えて一緒に店内へ
真っ先に向かうのはなぜか女性の下着売り場へ駆け出そうとする
まあ理由がないわけではない、なんというか綺麗だからだ

刀鬼 紫沙希 > 「良い返事するじゃねえか。」

どうやら、悪気はないのか素直に従う少年。
鬼は栗色の髪に手を載せてから、店へと。

少年が指差したのは見ただけで質が良さそうであることが伺える水着であった。
鬼は男性物のデザインの良し悪しは疎いが物が良さそうか位は見分けがつく。

「おいシャル。 お前さん、これ払えるのか?」

平民地区で売るにしては強気の値段。
鬼は上機嫌な少年に水着を指差して問いかける。

「あ~、まあ元々そのつもりだしな。」

なんとなく入りにくかった鬼だが、元気な少年に引っ張られる形で女性用の売り場に。
さて、どういう物を買うべきか。

「シャルの眼から見てお勧めはあるか?
ちょうど何を買うべきか決めかねていてな。」

シャルティア > 「……えへへ♪」

あたまをぽむぽむと撫でられると、凄い嬉しそうに目を細めた。うっとりと猫のような表情。子犬でもあり子猫でもあるような、とにかくころころと表情の代わる男の子である

「うん、色んな色しててかっくいー、これにするー」

強気の値段、富裕地区の安物、といった値段のそれはモノは確かによさそうだが…と、少年は懐から袋を取り出して

「これで足りるのあるー?」

小さな袋には金貨銀貨ではなく、宝石が大小様々に入っていた
綺麗なだけで価値は薄めの石から高額な宝石まで本当に玉石混交である
というか、この袋だけで富裕地区でもしばらく遊んでいられそう
それを、見ず知らずのお姉さんに渡してるのである。
とはいえ――天使故に、本当に悪意のある相手なら【なんとなく】わかるのである。このお姉さんは大丈夫だと信じてるようで

手をとって、引っ張るように女性物売り場に
尋ねられてから、少年はまず「これ!」と見せるのは――黒に近い紫の下着である。違うそうじゃない。まあ着流しとは合いそうなモノではあったが

「ん?んー?…んー…」

水着、さて、ふむ――背が高いお姉ちゃんの身体をまっすぐ見つめる
恥じらいもなく、まっすぐ見て、一生懸命考えてる様子

「んとね、えとね」

と、黒のビキニの上下である。ただし布地は多め
それを「持っててー」と、押し付けてから、今度は薄い紫のパレオと同じ色の薄い肩掛けを持ってきた

「これー♪」

じー、と水着を見てから、パレオをくっつけてみる

刀鬼 紫沙希 > 頭を撫でると、とても喜んでいる。
鬼は愛想がよい少年にすっかり気を許していた。

「あ? ちょっと見せてみろ。」

少年が取り出したのは財布の様だ。
金貨銀貨の枚数はこの水着を買うには少し寂しいが、一緒に入っていた宝石の中には
お目当ての水着を買うに十分な価値があった。
ただ、一般の服屋に宝石での支払いはできるのかどうか。

「そうだな。この宝石なら買えるぞ。
無理なら俺に言え。 俺が代わりに払ってやる。」

鬼であれば宝石を売る先は幾らでも持っている。
…と、そこまで伝えた所で袋を仕舞わせた。

「やっぱりこういうのだよなあ。
俺はこれでも良いと思うんだがなあ。」

少年が最初に持ってきたのは下着として使う布。

「おお、なかなか良い物を持ってくるな。
よしよし、私はこれにするか。」

少年が持ってきた水着を手にする鬼。
鬼が危惧するような肌の露出も抑えることが出来てとても良い。
早速二人で支払いを済ませに向かうことにした。

「シャルはこの後予定はあるのか?
無いなら二人でプールだかに行くか?
連れて行ってやるぞ。」

シャルティア > 「んとね、金貨もってくとお釣りでジャラジャラして邪魔なの」

宝石を適当に渡すつもりらしい、どこまでも自由な子のようだ
実際かさばらないので宝石はいいが、何度ぼったくられてるかは分からない感じである

「じゃあ、その中で好きなのあげる♪」

金に無頓着過ぎる辺りどこの富豪の息子だと言った感じ
まあ、それだけこのお姉さんを信用してるということだ、なのでそこは任せよう

さて、相手が納得しそうなので、まずカゴに黒紫の下着を入れる。本当に買うつもりの様子 渡した水着を即決で決めた相手、満足そうに支払いを済ませてもらう。代わりに宝石を適当に選んで貰って…

「ん? いいのっ!?」と、顔をキラキラさせる。一緒に遊べると思うと嬉しくて仕方がない、そうだ

「じゃあ、一緒にふゆーちくのホテルいこ? 特別にお風呂風にしてるおっきなプールがあるんだって」

富裕地区のホテル、しかもプール付き…さてとんでもない価格が確定。
しかし、先程の宝石袋的には全く問題がないだろう

「ホテルなら、さっきの下着も着れるからそっちがいい!プールで水着で、ホテルでお風呂!」

ね、ね、と手を引っ張る。ちっちゃなぷにぷにの手のくせに鬼を引っ張るぐらいに力強い。今度は興奮した子犬だ

刀鬼 紫沙希 > 「なんだお前、金持ちみたいなこと言うな。」

小銭はいらないとでも言いたげの剛毅さに面食らう鬼。

「子供からもらうかよ。 店がそれで払えるなら俺は関与しねえよ。」

鬼は鬼なりに矜持があるとばかりに、首を左右に振っていた。

カゴに入れて持っていくところまでは一緒だが、当然支払いは別々だ。
但し、店に渡す宝石をどれにするかは鬼がやかましく口を挟んだことだろう。

「どこでも好きな所にすればいいぞ。
今日は俺が奢ってやる。」

意外に力強い少年の手に引きずられ、二人で店を後にする。

シャルティア > 「お金は、なんか好きじゃないー」

人間のココロを汚すからだろうか、金貨とか好きではない少年
さて、ひっぱってつれてくは富裕地区のホテルである

シャルティア > 【移動します】
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」から刀鬼 紫沙希さんが去りました。