2019/02/14 のログ
ミンティ > いつもの事だけど、目を伏せているとどうしても暗い顔をしているように思われてしまう。今日もまたそんな印象を与えてしまったのか、いつも買いに来てくれるからと笑う店主におまけの飲み物を渡された。
申し訳なくなって頭を下げつつも親切はありがたく受けておいた。買い物を済ませ、ほんのすこし苦味のある飲み物を口にしながら、またのろのろと歩きだし、亀みたいな速度でゆっくりとお店へ戻っていった…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミンティさんが去りました。
ご案内:「リリーのお店 平民地区」にリリーさんが現れました。
リリー > 今日も来客の予感がしない錬金術のお店。

狭い店内で店主のリリーは靴を履いた状態で何度もジャンプをしていた。

「ほ…ほ…。 うん、いいんじゃないかしら。」

いつも実用性重視の地味な靴を履いているリリー。
今日はその上から金属製のブーツを重ね履きしていた。

手には銃を持っており、既に身体能力強化の効果が発動済み。
と言うより、この状態でないと満足に動けないほど重いブーツではあるのだが。

「遺跡や街の外に大量に出没してたお蔭でゴーレムの破片が大量に出回ってたって聴いたけど本当だったわね。
私でも安く手に入ったし、そのままでも十分良かったけど、こうして錬金術で強化してあげたらバッチリね。」

カシャン、カシャンとまるでゴーレムが飛び跳ねているような金属音と僅かな埃をまき散らしては、
上機嫌に飛び跳ねているリリー。 

ご案内:「リリーのお店 平民地区」にアクラさんが現れました。
アクラ > 「うるさい....」

寝ぼけた目を擦りながら2階から降りてくる少女が1人
惰眠を貪っていたところにガッチャガッチャと喧しくされ我慢できずに起きてきたのだ

「敵が来たのか...?」

襲撃かと武器を装備したリリーを見て首を傾げる
アクラはと言えばワンピースのような服は方からずれかかっていてマフラーがなければかなりきわどい格好だ

リリー > 「おはよう、アクラちゃん。 もう起きてもいい時間だよ。」

煩いとはっきり言われてもめげない女。
新開発の装備の出来が嬉しくて、まだ飛び跳ねていた。

「敵は居ないわ。 敵どころかお客さんも居ないわ。」

楽しそうに自虐ネタを言ってみるリリー。
新装備のテストも終わったので魔法を解除。
銃もブーツも消え去ってしまう。

「アクラちゃん、服がめくれてるわよ。
そこに鏡があるから整えてみなさい。」

店の一角に全身サイズの姿見が設置している。
この店に同居人は着てから既に数日となる。
店の中のレイアウトはある程度知ってもらえた頃だろう。

アクラ > 「そんなの知らん。私はまだ眠たかったんだ。」

ジトーッとした目を向けつつももう遅いとあきらめはついている
もう目が覚めたし少しからだも冷えた、ベッドに戻っても気持ちのいい二度寝はできないのだ

「いつもそうだな、静かで良いと思うぞ?」

客の重要性を未だ理解しきらないせいでそんなことを言い出した
人が少なければ我慢もしなくて済むし静かで快適だ

「どうでも良いだろうこんなの...」

ブーブー文句は言いつつも言われた通りに服を直す
裸でも気にしないのだがリリーからちゃんとした格好をするようにと言いつけられているのだ
逆らえばご飯抜きにされる、それは我慢ならない

「今日は何するんだ?
採取か?依頼か?それとも昼寝か?」

きちんと衣服を整えれば次はそんなことを尋ねた
基本的に食べるか寝ているばかりのアクラは何もないと言われれば食事を要求しまたベッドに戻るのだ
それがここ数日でパターン化しつつある流れだった

リリー > 「起こしたのは謝るけど、もう営業時間よ?
いつお客さんが来ても大丈夫なようにしないとね。」

ワクワクと期待に眼を輝かせるリリー。
その後、結局誰も来ないのがいつものお約束になりつつある。

「いつもそうだと困るのよ。 結局外でお仕事をもらいにいくことになるのよね。」

半ば冒険者と変わらない暮らしをしている。
アクラちゃんにそのものズバリを言われてしまえば、カクっと頭を項垂れる。

「どうでも良くないわよ。
お宅のお子さんは躾がなってないですわねって言われちゃうじゃない。」

アクラちゃんが言うとおりに服を整えると、良くできましたと小さく拍手。

「昼寝はさっきまでしてたじゃない。
今日も楽しい依頼が何個か来てるわよ。
…あ、でもその前に。」

外で貰ってきた依頼書を取り出そうと、白衣の中に手を入れようしていたが…。
突然、何かを思い出したように冷蔵庫へと向かう。
中から取り出したのは綺麗にラッピングをされたチョコレートだ。

「はい、アクラちゃんにプレゼント。
私の故郷だとだいたいこの時期にチョコレートを配るのがお決まりなの。
アクラちゃんとはせっかく家族になれたんだし、これからも仲良くしようね。」

包装されたチョコレートをアクラちゃんに差し出す。
この時は大きい収入が入る前でもあったので、ただの板状のチョコレート。

アクラ > 「さっきのは大丈夫なのか?」 

武器を持ち鉄のブーツを履き楽しげに店の中で飛び跳ねていた姿を思い出す
自分なりにあれは何かを迎える姿なのかと悩んでみたり

「良いじゃないか。冒険の方が稼げるんだろ?」

たくさん稼げばその分ご飯が食べれる
何が悪いのかと不思議そう

「気にするな。」

そう、本当にアクラは気にしないのだ
何と思われようがへこたれないし傷つきもしない

「お、依頼だな。ちゃんと暴れられる依頼...チョコ?」

確かお菓子の一種だったと教えられたのを思い出す
受け取り、包装を取れば出てくるのは板状のチョコ
パキリと音を立てて齧りつく

「んん?凄いぞ!これはすごく甘いぞ!」

今まであまり味わうことのなかった甘味に驚きと喜びの声を上げはぐはぐと食べ進める
すぐにチョコを食べきってしまいもうないのかとリリーの服を掴む

リリー > 「あれは私の新しい装備品。
これで万が一敵に接近されてもなんとかなるんじゃないかな。」

自分の中で出来栄え最高だったので、嬉しそうにドヤ顔。
戦闘中、両手は魔術の制御に忙しいので蹴りでの対応になる。
その為の強化だ。 これも上手く量産できればどこかに売りに出す予定。

「それそうなんだけど、私一応錬金術師なのよね。
アクラちゃんのご飯用意するときくらいしか出番ないけど。」

冒険の仕事を受けたことで懐は潤い始めた。
生活が軌道に乗ることは凄く良い事だが、リリーは眉をハノ字に下げてしまう。

「私が気にするの。 一応アクラちゃんの保護者になるんだし。

暴れられる依頼にしてるわよ。そっちの方が報酬も高いし。
そう、チョコレート。 食べたことないでしょ。」

食べさせたことのない食べ物なので、どうなるか少し心配だった。
一応、アレルギーなどが出た時の中和剤も冷蔵庫に入れておいたが。

「喜んでもらえて良かった。
今はもうないわ。
欲しかったら依頼の帰りに買ってあげるから。
ほら、今日の依頼はこれよ。」

白衣の中をゴソゴソして、依頼書の写しを取り出す。
依頼内容は山賊街道に出没する首なし騎士の撃破であった。

「首なし騎士ってのがどれくらい強いのか分からないけど、
何か戦利品を持って帰ってくればいいんだって。
ゴルドもたくさんもらえるみたいだし、チョコレートもたくさん買えるわよ。」

ご案内:「リリーのお店 平民地区」にアクラさんが現れました。
ご案内:「リリーのお店 平民地区」にアクラさんが現れました。
ご案内:「リリーのお店 平民地区」にアクラさんが現れました。
ご案内:「リリーのお店 平民地区」にアクラさんが現れました。
ご案内:「リリーのお店 平民地区」にアクラさんが現れました。
アクラ > 「重そうだし自由に蹴れるならいいんじゃないか?」

自分でたとえれば爪や体の強化なのだと分かっているので今回は肯定的な答えが出てくる
最初は何でわざわざ重りをつけるのかと思ったのは秘密だ

「錬金術...錬金術はいいな!」

自分のご飯を用意してくれる、ただそこだけで錬金術のことは好きになった
ご飯を用意できるだけでアクラからすればそれが正義だった

「ない!ないぞ!
果物よりもずっと甘いな!」

どうしてかこの姿で居ると甘い物が好きになる
前はそうでもなかったのだがそこは問題ではない
後で買ってくれると言われれば依頼の紙を見つめる
字はこれっぽっちも読めないのだが

「首無し...あぁ、知ってるぞ。でも師団長よりは強くないな」

以前砦で出会った恐ろしい存在を思い出す
やることが凄まじく単体としても驚異だったあの師団長
二度と会いたくはないものだと思い出すだけで寒気がする

リリー > 「ふふ~ん。これは結構いい装備品だと思うのよね。
おまけに材料になるゴーレムの破片はいくらでも出回っているのもポイントね。」

アクラちゃんに細かい話をしても反応が帰ってくるとは思えないのでこの話はこれ位で切りあげるリリー。

「そう、錬金術は素晴らしい術なのよ。」

ただ、素晴らしすぎて錬金術の店がめちゃくちゃ多いとは思わなかった。
おまけにどの店もレベルが高い。

「人の姿を取れば味覚も人に似てくるのかしら。
これでいいのなら毎度毎度肉を作らなくてもよくなるかもしれないわね。」

初めて与えた甘味の反応は良好であった。
果物もどうやら食べていたらしい。
冷静にアクラちゃんの反応を観察すると、今度は何を与えてみようかと考えている。

「師団長ともやりあったの?」

眼をパチクリさせるリリー。
師団長と言う情報だけでは誰の事か特定はできないが。

「その言い方だと今日も前衛は任せられそうね。
私の事、しっかり守ってよ?」

震えているアクラちゃんの手を掴むリリー。
そのまま、真っ直ぐ山賊山脈へと向かうだろう。

ご案内:「リリーのお店 平民地区」からリリーさんが去りました。
ご案内:「リリーのお店 平民地区」からアクラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場通り」に黒須さんが現れました。
黒須 > (いつもに比べて賑やかになっている酒場通り。
目の前には多くのカップル達が歩き回り、楽し気に会話を弾ませていた。)

(そんな中、黒いニット帽にロングコート姿をした黒須はそんな様子を眺めるようにベンチに座り、煙草を咥えては暇を持て余していた。)

黒須 > (しばらくすれば煙草も燃え尽きてきた。
灰になった煙草をそのまま捨てては立ち上がり、どこかへフラフラと歩いて行く)

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場通り」から黒須さんが去りました。