2019/02/11 のログ
テンペイ > そして、串を片手に歩きはじめる。
「たしか歩きながら食べるのが、流儀じゃったかのぉ…。ちと行儀が悪い気もするが…」
等と呟きながら串にささった肉を、咥え抜き取るとそのまま口の中へ。

「なかなか濃い味付けじゃ…塩が強いのぉ」

そんな呟きを漏らしながらのんびりと道を歩きつつもぐもぐと口を動かしていく。

「ほほ、歯応えもあって良いのぉ… 久しぶりの肉じゃて…。良く味合わないといかんのぉ…。」

日も落ち風も冷たいが、少年はただの木綿の服一枚…。
道飼う人は貧乏人の子供の玉の贅沢かとなんだか生暖かい視線を向けられているが、本人はまったく気にしていない様で…。

テンペイ > 「ふむ。先程から、妙に視線を感じるのぉ…。」

子供が珍しいわけでもあるまいにと、小さく呟きながら串の肉を二つほど肉を食むと次は何処に行こうかと歩きはじめる。

「べっどなるものでも寝てみたいのぉ…。 藁とは違って柔らかいらしいが…。
金子が必要と…中々世知辛いのぉ…」

金を作ることは容易ではあるが、どこまでしても大丈夫なものか…。
このさじ加減が悩ましい。

テンペイ > そして奇異の視線を浴びながら少年はのんびりとことこと平民地区へと進んでいった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」からテンペイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 夕暮れ時――。
広場にとぼとぼと歩いてくる大きな影。道行く人々はそれを見つければ、驚いてすぐに、ささっと離れていく。
恐怖と忌諱、そんな具合に。

「見せモンじゃ、ねェ。」

大きな影、巨躯の男は、それはそれでグルルと野犬の如き視線を周囲に向ける。
普段よりずっと剣呑でイライラしてて――…べとべとしていた。

「う、…気持ち悪い…ぃ。」

頭の上からだらーって零れてきた緑色のスライム状液体を剥ぎ取りながら呻く。
…全身緑色の、ねばねばスライムまみれ。どうやら生命体とかではなく、そういう物質。
そんなものに全身包まれつつようやく…噴水広場の真ん中までたどり着いた。
とはいえ、さすがにダイブというわけにもいかない。風呂を目指さなかったことを恨みつつ、ぐだりと体から力を抜いて、座り込んだ。