2019/02/10 のログ
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「掲示板を見る限りでは、実入りの良い仕事というのも中々見受けられぬしな。…仕事といってもな。流石に討伐や護衛の仕事は貴様には荷が重かろうし…」
少し考える様な素振りを見せる。
前回は少女の今後に期待した施しの様なものであったが、それを何度も繰り返すのは少女に取っても良い事では無いだろう。
傘下の組織で新米冒険者でもこなせるような仕事があったかと記憶を整理していたが――
「…言わずとも、貴様とて分かっているのだろう?私の様に意地の悪い貴族に捕まるという事が、どういうことなのか。
……いや、分からぬならその方が良い。その方が、遊び甲斐があるというものだしな」
羞恥に頬を染める少女を愉快そうに眺めながら、更に一歩距離を縮める。
揶揄う様な、それでいて少女を追い詰める様な低く愉し気な口調と共に、緩慢な動きで少女の身体に触れようとするが――
■リーザ > 「出来高払いの薬草採取とかは結構実入りがいいんだよ。でもそういうのって一回で沢山持ってくから次までが長いから…。
護衛は無理だけど害獣の駆除ぐらいはこれでもできるよ」
考えるような仕草で告げられた言葉に説明と反論。
これでも狼や猪という害獣の駆除はそれなりには得意。
問題は今は武器がナイフしかない事なのだが…それは口にせずに。
「そ、それは判るよ。判ってるから受けないんだし……。
え?揶揄ってる…それとも……え、本気……?」
揶揄われているのか、それとも地位を盾に?一歩更に詰められると後ろにと一歩下がり。
揶揄っているように見えるが追い詰められているように感じる。
愉しそうな口調に本気なの?と戸惑いを見せて、伸ばされる手に駄目というように両手を突っ張ってみせる。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「大量に納品すると、次回の依頼まで時間がかかるという訳か。鮮度の良いものを収集する依頼でもあれば良いのだがな。
……害獣の駆除か。それならば、農場や鉱山に幾つか伝手もある。鉱山の方は、ゴブリンや下位の魔獣も出現するらしい故、多少は報酬も良い筈だ」
流石に直接彼女を紹介する事は出来ないが、ギルドに出させた依頼をキープさせる事くらいは他愛ない。
駆除が得意だと告げる彼女に、そういう依頼が必要かと首を傾げる。
「本気だ、と言えばどうするのだ?何なら、依頼にしてやっても良い。金が欲しいのだろう、リーゼ。ならば、私に一晩買われてみるか?」
クスリ、と笑みを零しながら、戸惑う様な少女の瞳をじっと見つめる。
突っ張った少女の両手によって己の腕はその動きを止めるが、今度は少女の手に触れようと動きを変えるだろう。
■リーザ > 「特に時期が決まってる薬草とかだとそうなっちゃうよ。鮮度だと今だと……なんだろう。
そう言うのは得意なんだよ、家が農家だから。下位の魔獣やゴブリンなら多くなければ大丈夫かな…」
彼の告げる依頼を聞けばそれなら大丈夫そうと目を輝かせ。
もし紹介をしてもらえるなら、貯蓄を崩してでも剣を買おうと考えて。
「ほ、本気って……冗談だよね?お金は欲しいけど……それって依頼じゃなくて娼婦じゃ……。ひ、一晩!?」
見せる笑み、瞳をじっと見つめられて本当に本気と慌ててしまい。
お金は欲しい、でも体を売って、でもそれで生活が……絶対にしないと決めていたことを言葉にされ完全に思考が空回りしてしまい。
なんて答えていいか、どう断れば…などと考える間に手に触れられてしまうことに。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「冬場は元より鮮度が落ちにくい故な。海外へ赴く船は常に新鮮な野菜や肉を買い集めてはいるが…。
ほう?リーゼは農家の生まれか。であれば、農場の害獣駆除であれば問題なかろうな」
一つだけ彼女に告げていなかったのは、農場といっても途方もない広さの所謂プランテーションであること。襲ってくる害獣よりも、見回る時間の方が長くなる様な場所。
だが、それくらいの農園が当然だと思って居るが故に、微妙に擦れ違ったまま話は続いていくだろう。
「依頼をこなすだけなら、別段娼婦という訳ではあるまい。…何、簡単な事だろう?一晩寝心地の良い部屋で横暴な貴族の言いなりになっていれば、当面の生活費も装備を買う金も手に入る。至極真っ当な提案だと思うがな」
敢えて仕事だの依頼だのという単語を混ぜて、混乱している少女に【ただの任務】だと囁く様に告げる。
その間にも、少女の手に触れる事が出来れば、その手を絡ませる様にそっとその掌を握りしめようとするが――
■リーザ > 「熱いと傷んで涼しいと持つからね。船旅はしたことがわからないけど…そうなんだ。
そうだよ、だから害獣の駆除は慣れてるから。あるなら喜んで引き受けるよ」
農場の害獣駆除は得意と笑みを見せて任せてと胸を軽く叩き。
ただその大きさの認識の違いを考えないままで…。それはきっと実際に仕事を受けてその場に行くまで知ることはなく。
「そうだけど…内容が娼婦だし……。か、簡単だけどやっぱりそれって違うような……。
当面の生活費に装備…?そんなにくれるんだ、でも…さ」
どう聞いても娼婦としか思えない。でも仕事や依頼と告げられるとそうなのかな?と混乱した頭で考えてしまい。
それって変、でも仕事だって…混乱した頭では囁きを半ば信じてしまい。
手に彼の手が触れると驚いたように見つめ返し、絡むように掌が握られると、まるで同意をしたように反射的に握り返してしまって。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「ならば、依頼を出す様に口添えしておこう。掲示板には貼りださぬ様に手配しておく故、準備が整ったら職員に声をかけると良い」
自信ありげに胸を叩く少女に、小さく笑みを返す。
見回りには馬等の騎乗する動物が必須であること。その広大さ故に夜間の見回りは漆黒の闇の中で獣と鬼ごっこになる事。そもそも、農場が警備隊を自前で持っているので、冒険者の任務は本当に見回りである事などは、残念ながら少年も知らない事実であったのだが。
「この間も言っただろう?駆け出しの冒険者に実入りの良い仕事を与えるのも、貴族としての務め故な。
…それに、好かぬ男に抱かれるのだ。相応の報酬が無ければ、貴様とて不服だろう。私は契約は守る主義だ。安心しておけ」
此方を見つめ返す少女の蒼い瞳に、緩やかな笑みと共に言葉を返す。そして、握り返された腕に言質を取ったとばかりに薄く笑みを浮かべると、軽く腕を引いて少女の身体を引き寄せようと。
■リーザ > 「本当に?準備ができたら声をかけるよ。ありがとう、ギュンターさん」
得意といえる仕事を用意して貰え、しかも声をかけえば受けることが出来るという事に素直に感謝を見せて。
きっと仕事を受ければ思っていた内容と違うことに何度も戸惑うことになるだろう。唯一の救いは一応は馬には乗れ狼などの行動パターンがある程度わかるという事か。
ただ、駆除は本業が見回りをするだけで終わるとなれば自分としてはラッキーな依頼という事。
「言ってたけど……それって護衛や運搬みたいな仕事なんじゃないの…?
そういう事って好きな人じゃないと…だ、だってお金って問題じゃ……っ」
完全にペースを彼に握られて言葉に戸惑うばかり、紅い瞳を穏やかな笑みを見つめて戸惑いに上手く話せず。
手を握り合い引き寄せられると抗えずに彼に身を預けてしまい。
彼にも周囲にも契約は済んだというように見られてしまうことになるはずで。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「…うむ。紹介した私の立場もある。しかと任務をこなし、経験を積むと良い」
ギュンターさん、という呼ばれ方に少しむず痒そうな思いを抱きつつも、貴族らしく少し尊大な態度で頷く。
特段呼び方が間違っている訳でも無ければ、余り畏まって貰うのも好きでは無いので注意しようも無いのだが。
「…仕事の種類まで明言した覚えは無いぞ?こういった仕事をこなすのも、経験のうちだろう。
…何、私は一晩の戯れ。お前は金を得る為の仕事。それだけの事だ。難しく考えず、金の使い道でも考えておくが良い。……さて、下賤な者の視線を浴びるのも飽きた。行くぞ、リーザ」
引き寄せた少女の腰を抱き、周囲を軽く睨みつけた後、彼女を連れてギルドを立ち去る。
目的地は、富裕地区のホテル。入り口に待たせていた豪奢な馬車に戸惑う少女を押し込めば、自身も馬車に乗り込んで馬車を走らせるのだろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からリーザさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にテンペイさんが現れました。
■テンペイ > 夜の平民地区の大通りをきょろきょろしながら歩く少年。
その外見もあり、どこかの農村から出てきたおのぼりさんにしか見えない。
「ほうほう…草の数よりも人の数が多い気がするのぅ…それに、街も明るい。 凄いのぉ…」
少年の外見には全く似合わない置いた口調でそんな言葉を紡ぎながらとことことのんびり歩く。
■テンペイ > 「しかし、皆急いでおるのぅ…」
のんびりと歩く少年はそんな小さな呟きを漏らしながらトコトコのんびり歩いていると、街の人たちに追いこされ、時折突き飛ばさられそうになるも、長い修練の時間で苦も無く避けていく。
■テンペイ > 「さてさて、あちらからは良い匂いがするのぉ」
鼻孔を擽る香ばしい匂い。
祖の匂いに釣られるように少年はふらふらとそちらに進み歩いていく。
■テンペイ > 「どれ、店主。 その肉串を一つ頂けるかな?」
代金を聴けば慣れない動作で懐から財布を取り出し、其れを相手に放り投げる。
「儂は旅人故な、この国の通貨になれておらん…。必要な分を取って戻してくれ。」
と、けげんな語り口とあまりにも人の良すぎる少年の言葉に毒気を抜かれながら必要な分の高価を取り財布と肉串を少年に。
<坊主。あまり不用意な事をするなよ?>
等と、忠告を受ければ少年は愉快そうに笑い、礼を述べるのであった。
「ほほ、忠告痛み入る。 感謝するぞ。」